【ジャンプ】
葛西、3戦連続の3位 通算60度目の表彰台 W杯男子第17戦

3戦連続3位となり、自身のW杯最年長表彰台記録を更新した葛西紀明=ビケルスン(AP=共同)
 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子は12日、ノルウェーのビケルスンでフライングヒルによる個人第17戦(HS225メートル、K点200メートル)が行われ、43歳8カ月の葛西紀明(土屋ホーム)が合計418.5点で3戦連続3位となり、自身のW杯最年長表彰台記録を更新した。表彰台は今季4度目で通算60度目。葛西は1回目に231.5メートルで5位につけ、2回目も230メートルをマークして順位を上げた。ロベルト・クラニェツ(スロベニア)が236メートル、239.5メートルの432.8点で今季初勝利、通算6勝目を挙げた。伊東大貴は19位、栃本翔平(ともに雪印メグミルク)は24位だった。伊藤謙司郎(雪印メグミルク)は38位、竹内択は39位、作山憲斗(ともに北野建設)は47位で、2回目に進めなかった。(共同)
■葛西紀明の話「3位にはなっているから、せめて2位になりたかった。うれしさより悔しさがある。(助走の)スピードがもう1キロぐらい出れば(飛距離は)もう5メートル伸びる。飛び出しは迷いなくいけている」
■伊東大貴の話「1回目は(風で飛行が)いつもと逆に曲がり、違和感があった。2回目は恐怖心があって思い切ったジャンプができなかった。(きょうは)久々のフライングだった。次はもう少しいいと思う」
■栃本翔平の話「助走の滑りは良くなってきている。2回目はちょっとタイミングが遅かった。(今季W杯初得点は)少しほっとした」(共同)

【シンクロ】
五輪予選、1位通過狙う 代表が練習公開

チーム・フリールーティンの演技を練習するシンクロナイズドスイミング日本代表=国立スポーツ科学センター
 シンクロナイズドスイミングのリオデジャネイロ五輪世界最終予選(3月・リオデジャネイロ)でチームの出場枠獲得を狙う日本代表が12日、東京都内で報道陣に練習を公開し、井村雅代ヘッドコーチ(HC)は「予選で1位通過を目指すことしか頭にない」と意気込みを口にした。この日はフリールーティンを披露。五輪開催地のブラジルを意識して一部、サンバ風のリズムも取り入れたテンポの速い曲目で細かい脚技などを入念に確認した。2月上旬までのグアム合宿では、リオの会場と同じ屋外で強風や雨に悩まされながら練習し、乾友紀子(井村シンクロク)は「一歩ステップアップできた」と言う。予選では中南米で感染が拡大するジカ熱が懸念されるが、井村HCは「できる対策をやる。怖がってもしょうがない」と話した。

【ラグビー】
五郎丸が実戦デビュー、途中出場で初得点

プレシーズンマッチ、ブランビーズ戦の後半に途中出場しゴールキックを決めるレッズの五郎丸=ブリスベン(共同)
 南半球の強豪が集うスーパーラグビー(SR)のレッズ(豪州)に加入したFB五郎丸歩(ヤマハ発動機)が12日、豪州のブリスベーンで行われたブランビーズ(豪州)とのプレシーズンマッチに後半29分から途中出場し、実戦デビューした。終了間際にはトライ後のゴールを決めて初得点もマーク。試合は18-31で敗れた。ワールドカップ(W杯)イングランド大会の日本代表で活躍した五郎丸は8日から練習に参加。チームは27日に開幕戦を迎える。(共同)

【カーリング】
女子決勝は北見と富士急、道銀は3決へ 日本選手権

女子プレーオフ1回戦 北海道銀行-LS北見 指示を出すLS北見・藤沢(左)=みちぎんドリームスタジアム
 カーリングの日本選手権第6日は12日、青森市のみちぎんドリームスタジアムでプレーオフが行われ、13日の決勝は女子が初優勝を目指すLS北見と富士急、男子は4連覇を狙うSC軽井沢クとチーム東京の顔合わせに決まった。女子で前回覇者の北海道銀行は3位決定戦に回った。女子で1次リーグ2位のLS北見は同1位の北海道銀行を6-3で破った。北海道銀行は同3、4位の対戦で勝った富士急との準決勝でも延長の末に5-6で敗れた。男子は1次リーグ1位のSC軽井沢クが2位のチーム東京を7-4で下した。チーム東京は準決勝でチーム荻原に10-7で競り勝った。優勝チームは日本代表として世界選手権に出場する。

【スピードスケート】
女子1000メートルで高木美が8位 世界距離別選手権第2日

 スピードスケートの世界距離別選手権第2日は12日、ロシアのコロムナで行われ、女子1000メートルで高木美帆(日体大)は1分15秒85で8位だった。菊池彩花(富士急)は1分16秒89の16位。ヨリン・テルモルス(オランダ)が1分14秒73で優勝した。男子1500メートルで23歳の小田卓朗(早大)が1分47秒68で9位となった。デニス・ユスコフ(ロシア)が1分44秒13で3連覇。男子団体追い抜きはオランダが優勝し、中村奨太(ロジネットジャパン)土屋良輔(専大)ウィリアムソン師円(日本電産サンキョー)で組んだ日本は7位だった。女子5000メートルはマルティナ・サブリコバ(チェコ)が6分51秒09で8連覇。松岡芙蓉(富士急)が7分14秒41で9位、高木菜那(日本電産サンキョー)は10位だった。(共同)
■高木美帆の話「8位入賞は最低限の目標でクリアしたのは収穫。タイムも悪くない。ただ上位とのタイム差を考えたら悔しい気持ちもある。課題を見つめてもっと上を目指したい」(共同)
■小田卓朗の話「今できるベストの滑りができた。目標が8位入賞だったのであと一歩で届かず、そこが悔しい」(共同)

【スキー】
日本勢は4人全員本戦へ W杯ジャンプ女子第13戦
 ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は12日、スロベニアのリュブノで個人第13戦(HS95メートル、K点85メートル)の予選が行われ、勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)が82.5メートルの105.1点で13位、岩渕香里(松本大)は80.5メートルの98.6点で23位通過した。W杯10連勝中で個人総合首位の高梨沙羅(クラレ)と、伊藤有希(土屋ホーム)は予選免除で、日本勢はエントリーした4人全員が13日の本戦に臨む。(共同)

【WBC】
豪州が決定戦へ、予選1組
 野球の国・地域別対抗戦、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選は12日、シドニーで1組が行われ、2回戦でオーストラリアが4-1で南アフリカに勝ち、14日の本大会進出決定戦に進んだ。敗者復活1回戦はニュージーランドが17-7でフィリピンに八回コールドゲームで勝った。13日の同2回戦で南アフリカと対戦する。フィリピンは敗退が決まった。(共同)