【プロ野球】
ヤクルトが打撃タイトルを独占 山田、史上初の本塁打&盗塁のタイトルに輝く

【プロ野球ヤクルト練習】打撃練習するヤクルト・山田哲人=7日、神宮外苑(撮影・桐山弘太)
 セ・リーグは打撃6部門をリーグ優勝したヤクルト勢が独占した。山田哲人内野手は38本塁打と34盗塁で史上初の本塁打王&盗塁を同時獲得し、最高出塁率・416でもタイトルに輝いた。打率・336で首位打者の川端慎吾内野手は195安打で最多安打も記録、畠山和洋内野手は105打点をマーク。3冠と呼ばれる打率、本塁打、打点の3冠を1チーム内3選手で分け合うのは史上初めてとなった。山田は「まさか、こんなに本塁打を打てるとは思っていなかった。6冠を取れたし、タイトルを3人で分け合えたのが一番いい形だと思う」と話す。盗塁は昨季の15から倍増以上、打点でも畠山に迫る100、打率も・329で最後まで川端と競り合った。「打点や本塁打も3番として、自分が得点にからまなければいけないという思いがあったから」と明かす。また「一番とりたかったタイトル。まさか取れるとは思わなかった」という川端は、今季の「好調をけがなく過ごせたこと」という。例年、シーズン中に腰などを痛めることが多かったが、東京と大阪で独自にトレーナー契約。「まったく怖くなくプレーできたのが大きい」と話す。一方の畠山は「ひとつの勲章みたいなもの。ただ、俺の前に川端と山田が出塁している機会が多くて、それだけチャンスが多かっただけのこと」という。3人の打撃を見続けてきた杉村打撃コーチは、「山田は30本塁打までは想定したが、軽く超えていった。川端がバットに当てる技術は一番上。畠山も想像以上の成績だが、バレンティンがいない中で使命感を持っていた結果」と分析する。

【プロ野球】
阪神CS進出 広島敗れる セが今季最終戦

CSに向け練習する阪神の選手ら(後ろ左から)福原忍、安東優也、藤井彰人。走り出しているのは藤浪晋太郎=甲子園球場(撮影・山下香)
 セ・リーグは7日、今季最終戦で4位広島が中日に0-3で敗れたため、全日程を終えていた3位阪神の3年連続6度目のクライマックスシリーズ(CS)進出が決まった。これでセのレギュラーシーズンは終了した。日本シリーズ進出を懸けた上位3チームによるCSは10日にファーストステージ(3試合制)が開幕し、セは東京ドームで2位巨人と阪神、パは札幌ドームで2位日本ハムと3位ロッテが顔を合わせる。勝者が14日に始まるファイナルステージ(6試合制)でリーグ優勝のヤクルト、ソフトバンクとそれぞれ対戦する。

【プロ野球】
史上初、50歳の山本昌が登板 現役最後、二塁ゴロに打ち取る

【プロ野球広島対中日】1回、投球する中日・山本昌
 プロ野球現役最年長選手で、今季限りで引退する中日の山本昌投手が7日、マツダスタジアムで行われた広島戦に50歳1カ月26日で先発登板し、プロ野球史上初めて50代での登板と出場を果たした。8月の今季初登板で左手人さし指を痛めた影響から打者1人のみの限定登板となったが、広島の先頭打者丸を二ゴロに仕留め、32年に及ぶプロ野球選手生活の最後を締めくくった。山本昌は丸に対し、初球と2球目はいずれも変化球を投じてボール。3球目は真ん中高めに変化球を投げ込み、二ゴロに打ちとった。3球のみの最終登板を終えた山本昌はマウンドの周囲でナインや谷繁監督と握手でねぎらわれた。その後、広島の新井から花束を送られ、目に涙を浮かべて感無量の表情でマウンドを降りた。ベンチの選手、スタッフらと握手し、最後にスタンドに一礼して静かにベンチ裏に消えた。

【高校野球】
東海大相模の両エース、小笠原、吉田がプロ志望届

東海大相模の左腕・小笠原慎之介(右)と吉田凌はプロ志望届を提出し、午後に会見。目標を小笠原は「日本一の投手」と、吉田は「勝つ投手」と記した=相模原市の東海大相模(赤堀宏幸撮影)
 今夏の全国高校野球選手権大会で優勝した神奈川・東海大相模の小笠原慎之介、吉田凌両投手が7日、相模原市の同校で記者会見し、プロ入りを希望する選手に義務付けられた「プロ野球志望届」を提出したと発表した。150キロ前後の速球が武器のサウスポー小笠原は「子どもたちに夢を与える選手になりたい」と語り、鋭い変化球を持つ右腕吉田は「どんな状態でも勝てる投手を目指したい」と話した。両投手とも門馬敬治監督や家族と話し合って決断したという。U-18(18歳以下)ワールドカップ後に左肘の炎症が見つかった小笠原は、まだ投球練習を再開できる段階ではないが「順調に回復している」と不安を感じさせなかった。プロ入りへ向け「1年間投げられる体をつくりたい。変化球の精度、切れも上げたい」と目標を口にした。ドラフト会議は22日に行われる。

【Jリーグ】
新潟と鹿島が先勝 ナビスコ杯準決勝第1戦

新潟-G大阪 前半、同点ゴールを決めレオシルバ(8)と握手を交わす新潟・山本=デンカスタ
 Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ準決勝第1戦は7日、デンカビッグスワンスタジアムなどで2試合が行われ、新潟がホームで、鹿島は敵地でそれぞれ先勝した。初めて4強入りした新潟は試合終了間際にラファエルシルバが決勝ゴールを奪い、2連覇を狙うG大阪を2-1で振り切った。3年ぶり、大会最多6度目の優勝を目指す鹿島は神戸を2-1で下した。第2戦は11日に行われる。