【プロ野球】
新記録の秋山、九回には三塁打を放ち、シーズン216安打の金字塔

9回西武無死、秋山が左中間に三塁打を放ち、シーズン最多安打記録を216に更新する。投手佐藤達、捕手若月=京セラドーム
 プロ野球西武の秋山翔吾外野手(27)が1日、今季最終戦となる京セラドーム大阪で行われたオリックス戦の六回に三塁内野安打を放ち、シーズン215安打として2010年にマット・マートン(阪神)が作ったプロ野球最多記録を更新。九回にも左中間を破る三塁打を放ち216安打とした。9月30日のオリックス戦で自身初の5安打をマークして最多記録に並んでいた。秋山は神奈川・横浜創学館高から八戸大(現八戸学院大)を経て、11年にドラフト3位で西武に入団。今季は9月13日にシーズン200安打を達成していた。

【プロ野球】
西武・秋山、こだわり続けた「出塁」への執念

9回西武無死、秋山が左中間に三塁打を放ち、最多記録をシーズン216安打に更新=京セラドーム
 生真面目な性格をそのまま表したかのような「泥臭い」一打だった。六回の第3打席。打球が三遊間に高く弾むと、西武の秋山は一塁へ全力で駆け抜けた。安打を示す「H」のランプがスコアボードにともると、ようやく安堵の笑みが広がった。今季最終戦でプロ野球新記録のシーズン215安打に到達。「ヒットが出なくても、とにかく塁に出られればいい」。こだわり続けた「出塁への執念」が快挙を生んだ。今季は2013年以来の全試合出場を果たすと同時に、1番打者としてチームを牽引。シーズン最終打席となった九回の第4打席にも三塁打を放ち、自らの記録を216に伸ばしたが、勝利には結びつかなかった。「最初の打席で打っていれば、展開が変わっていたかもしれない」と悔いる言葉に、1番打者としての強い責任感がにじむ。順風満帆にみえたシーズンにも、苦しい時期はあった。「4月は飛ばしたという感じがあって、5月上旬から中旬にかけてはその反動があった」と打ち明ける。そこで、「休むことも大事」と試合のない日は積極的に休養にあてた。メリハリのある体調管理で安打を量産した。今季は打率、安打数、本塁打で自己最高の成績を残したが、来季以降は他球団の厳しいマークが待っていることは自覚している。「今季は悪かった部分もあった。来年以降も安定した数字が残せるかどうか」と、27歳は打者として道半ばであることを強調。一流選手としての真価が問われる戦いは、すでに始まっている。(浅野英介)

【バスケット】
日本男子、9大会ぶり4強 五輪予選、カタール下す

日本-カタール 第3クオーター、シュートを決める竹内(左)=長沙(共同)
 バスケットボール男子で来年のリオデジャネイロ五輪予選を兼ねたアジア選手権は1日、中国の長沙で準々決勝が行われ、世界ランキング47位の日本は48位のカタールを81-67で下した。1997年以来9大会ぶりに準決勝進出を決め、来年の世界最終予選に進む権利を確保した。今大会は優勝チームが五輪出場権を獲得し、2~4位が世界最終予選に回る。日本は敗れれば五輪出場の道が絶たれる一戦で、立ち上がりに相手を運動量で上回ってリードを広げた。前半を古川(リンク栃木)らの活躍で46-32で折り返し、逃げ切った。(共同)

【男子ゴルフ】
片山が首位、石川は3位 東海C第1日

6番H、ティーショットを放つ片山晋呉=1日、三好カントリー倶楽部(撮影・森本幸一)
 男子ゴルフのトップ杯東海クラシックは1日、愛知県三好CC(7315ヤード、パー72)で第1ラウンドを行い、片山晋呉が1イーグル、7バーディー、2ボギーの65で首位に立った。2打差の2位に朴相賢(韓国)がつけ、さらに1打差の3位に石川遼、深堀圭一郎、重永亜斗夢、小田龍一の4人。昨季の賞金王の小田孔明は3アンダーで7位。前週優勝の金庚泰(韓国)、池田勇太は2アンダーで12位。前回覇者のS・H・キム(韓国)は1オーバーで36位だった。(賞金総額1億1000万円、優勝2200万円、出場108人=アマ6)

【女子ゴルフ】
柳簫然が首位、鈴木2位 アマの新垣は4位 日本女子OP第1日

第1日、4アンダーで単独首位の柳簫然=片山津GC
 女子ゴルファー日本一を決める国内四大大会第3戦、日本女子オープン選手権は1日、石川県片山津GC(6613ヤード、パー72)で第1ラウンドを行い、2011年全米女子オープン優勝の柳簫然(韓国)が68をマークして単独首位に立った。2打差の2位に鈴木愛と昨季賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)が続いた。さらに1打差の4位にことしの全米女子オープン選手権で初出場優勝の田仁智(韓国)、アマチュアの16歳、新垣比菜(沖縄・興南高)ら4人。賞金ランキングトップのイ・ボミ(韓国)は74の21位、宮里藍は77の58位で、昨年覇者のテレサ・ルー(台湾)は78の73位、過去2度優勝の宮里美香は79の84位と出遅れた。(賞金総額1億4000万円、優勝2800万円、出場120選手=アマ21)

【F1】
バトン、来季もマクラーレン・ホンダに残留

マクラーレン・ホンダのジェンソン・バトン
 自動車のF1で今季23年ぶりにホンダとのコンビを復活させたマクラーレンは1日、来季も正ドライバーにジェンソン・バトン(英国)を起用すると発表した。複数の英メディアに今季限りでの引退が濃厚と報じられていたが、35歳のバトンは「将来のことを考えて迷う時期もあったが、正しい結論を出したと確信している」などとする声明を出した。来季が2年契約の2年目となる。今季はここまで14戦で完走が8度、ポイント獲得(10位以内)は2度と苦戦しており「来年こそは今季よりいいシーズンにするため、ホンダとともに全力を尽くす」とコメントした。(共同)

【男子ゴルフ】
小木曽、日本勢トップの67 アジア・アマ選手権第1日
 優勝者に来年のマスターズ・トーナメント出場資格が与えられる男子ゴルフのアジア・パシフィック・アマチュア選手権は1日、香港のクリアウォーターベイ・クラブ(パー70)で第1ラウンドが行われ、小木曽喬(福井工大)が日本勢トップの67で回り、ホールアウトした選手の中での首位と5打差につけた。悪天候による中断の影響で日没サスペンデッドとなり、27人が競技を終えられなかった。8月の全米アマチュア選手権ベスト4の小西健太(東北福祉大)は片岡尚之(北海道・札幌光星高)とともに68で回った。2013年大会2位の長谷川祥平は69、石徳俊樹(以上大阪学院大)は74。岡崎錬(福井工大福井高)は4オーバーで1ホールを残した。(共同)