ボルト、2冠へ準備万端=ガトリンとの対決に自信-世界陸上

北京のホテルで記者会見するウサイン・ボルト(ジャマイカ)=20日(EPA=時事)
【北京時事】22日に開幕する陸上の世界選手権に出場する男子100メートル、200メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が20日、北京で記者会見し、「準備はできている。今季は順調ではなかったが、ベストの状態に持って来られている」と2冠に意欲を示した。故障に苦しんだ今季は、100メートルの自己ベストが9秒87にとどまっている。9秒7台を連発するなど、今季好調のジャスティン・ガトリン(米国)が有利との声もあるが、ボルトは「心配していない。自信はある」と力を込めた。過去にドーピング違反で出場停止処分を受けたガトリンがライバルであることに関し、「陸上競技のために私が勝つ必要があると人々は言うけど、1人ではどうしようもない。(ドーピング問題から)この競技を救うのは全選手の責任」と述べた。今大会の会場は、2種目とも世界新記録で優勝した2008年北京五輪と同じ。ボルトは「私にとって全てが始まった場所。戻って来られてうれしい」と語った。
鈴木「金メダルが目標」=故障にも強気崩さず-世界陸上

記者会見する右から鈴木雄介、荻田大樹、高瀬慧、原田康弘監督=20日、北京
【北京時事】22日に開幕する陸上の世界選手権に出場する日本選手が20日、北京市内で記者会見し、競歩の男子20キロ(23日)で優勝が期待される鈴木雄介(富士通)は恥骨の炎症を抱えているが、「戦える自信はある。金メダルが最大の目標」と強気に語った。鈴木は3月に20キロで世界記録を更新し、5月下旬ごろから患部に痛みが出たという。故障の影響で「フォームが自分の感覚と合っていない」ことに加え、練習量は予定の6割ほどだが、「疲労はない。レースではアドレナリンが出る。頑張って痛みを消すしかない」と決意を示した。 全競技で最初に行われる男子マラソンに臨む藤原正和(ホンダ)は「いい状態でレースを迎えられる。8位以内に入りたい」と話し、前田和浩(九電工)は「粘って走れれば」と意欲を見せた。第1日に男子100メートル予選に臨む高瀬慧(富士通)は「今までの世界大会に比べ、より万全の状態で臨める」と述べ、男子棒高跳びで入賞を狙う荻田大樹(ミズノ)は「印象に残る結果を出せたらいい」と意気込んだ。
世界陸上、22日開幕=第1日は男子マラソン
【北京時事】陸上の第15回世界選手権は22日、北京五輪のメーン会場、国家体育場(愛称・鳥の巣)で開幕する。30日までの9日間に、男女計47種目で世界一の座が争われる。
第1日は男子マラソンが午前7時35分(日本時間午前8時35分)にスタートし、日本勢は藤原正和(ホンダ)と前田和浩(九電工)が臨む。夜の男子1万メートルには鎧坂哲哉、村山謙太(ともに旭化成)、設楽悠太(ホンダ)が挑む。男子100メートルの予選には高瀬慧(富士通)、世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が出場。同400メートル障害予選には小西勇太(住友電工)、松下祐樹(チームミズノ)、岸本鷹幸(富士通)の3人が、同棒高跳び予選には山本聖途(トヨタ自動車)と荻田大樹(ミズノ)が臨む。8位に入賞した日本人の最上位は、参加標準記録突破などの条件を満たせば、リオデジャネイロ五輪代表に決まる。
逆風の中で挑む偉業=海老沼、4連覇なるか-世界柔道

全日本選抜体重別選手権の男子66キロ級決勝で、高市賢悟(下)を攻める海老沼匡=4月5日、福岡国際センター
逆風の中でも歩を止めず、偉業に挑む。日本男子最多に並ぶ世界選手権4連覇が懸かる66キロ級の海老沼匡(25)=パーク24=は、万全の状態で臨めないかもしれない。4月下旬に左肩けん板を部分断裂し、ようやく乱取りを始めたところ。「試合までには100%に持っていく」と弱音は吐かない。4連覇への決意は口にせず、のみ込んだ。「3連覇も奇跡。当たり前のことではない」。2連覇を遂げた2013年も苦境だった。決勝で本来は反則になるはずの禁止技を受けて左肘をきめられ、激痛に耐えながら頂点に立った。続けて勝つ難しさは分かっている。日本男子の4連覇は1970年代に中量級(80キロ以下)などで達成した藤猪省三(現名・省太)のみ。かつては2年に1度の開催だったこともあり、95キロ超級の山下泰裕、無差別級の小川直也、100キロ級の井上康生は3連覇にとどまった。時代を飾った歴戦の面々でもなし得なかったように、その壁は高い。左肩のけがは徐々に癒え、今月の直前合宿では大胆かつ慎重に稽古に取り組んだ。4月の全日本選抜体重別を最後に実戦から遠ざかり、ぶっつけ本番になるが、「不安がある方がいい。不安を追いかけて悪いところを消していく作業を試合までやったときが一番いい」。強がりではない。自らの経験を踏まえて、そう言い切る。金メダルを狙う来夏のリオデジャネイロ五輪を考えれば、世界選手権を回避して治療を優先させる選択肢もあったが、そうはしなかった。「リオで金メダルを取るために今年がある。1年ごとに強い選手が出てくる。僕が一番強いとは思っていない」。常に力を示していなければ、すぐに居場所を追われる。4連覇に挑む舞台を目前にした海老沼の胸の内から、そんな思いが伝わる。(アスタナ時事)
【プロ野球】
巨人2-1阪神 巨人サヨナラで3連勝

巨人対阪神 9回、サヨナラ安打を放つ巨人・坂本勇人=20日、東京ドーム(撮影・春名中)
巨人がサヨナラ勝ちで3連戦3連勝、4年連続で阪神戦勝ち越しを決めた。同点の九回1死満塁で坂本が左越えへ決勝打。菅野は粘り強く1失点完投で7月24日以来の9勝目。阪神は決定打を欠き、12奪三振の藤浪を援護できなかった。
セ・リーグ
巨人-阪神20回戦(巨人13勝7敗、18時1分、東京ドーム、44991人)
阪 神000 100 000-1
巨 人010 000 001x-2
▽勝 菅野20試合9勝8敗
▽敗 藤浪21試合10勝6敗
▽本塁打 福留18号(1)(菅野)
蛭田が単独首位=アマゴルフ
アマチュアゴルフの日本ジュニア選手権は20日、埼玉・霞ケ関CC(男子は東コース=パー71、女子は西コース=パー73)で第2ラウンドが行われ、女子の15~17歳の部は蛭田みな美(福島・学法石川高)が69で回り、通算9アンダーの137で単独首位に立った。連覇を狙う勝みなみ(鹿児島高)は6打差の7位。12~14歳の部は、安田祐香(兵庫・原田中)が通算7アンダーの139で首位に立った。山口すず夏(神奈川・鵜野森中)が1打差の2位。男子15~17歳の部では、近藤玲央(兵庫・滝川二高)が通算9アンダーで首位。日本アマ優勝の金谷拓実(広島国際学院高)は16位。
八重樫が再起戦2連勝=「チャンスつかみたい」-ボクシング
ボクシングの元世界2階級王者の八重樫東(大橋)が20日、東京・後楽園ホールでフライ級のノンタイトル10回戦に臨み、インドネシアの選手に3回1分10秒KO勝ち。世界戦2連敗からの再起戦を2連勝とした。八重樫は慎重に相手の出方を見極め、3回にカウンター気味の右ストレートで倒した。あっけない決着に「やりたいことの半分くらいしかできなかった」と物足りない様子だった。昨年9月に世界ボクシング評議会(WBC)フライ級のベルトを失い、12月には同ライトフライ級王座決定戦に敗れた。今後はライトフライからスーパーフライまでの3階級で世界挑戦の機会を探っていく構えで、「ぜいたくは言えない。負けが込んでいる人間なので。チャンスはしっかりつかみたい」と話した。

北京のホテルで記者会見するウサイン・ボルト(ジャマイカ)=20日(EPA=時事)
【北京時事】22日に開幕する陸上の世界選手権に出場する男子100メートル、200メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト(ジャマイカ)が20日、北京で記者会見し、「準備はできている。今季は順調ではなかったが、ベストの状態に持って来られている」と2冠に意欲を示した。故障に苦しんだ今季は、100メートルの自己ベストが9秒87にとどまっている。9秒7台を連発するなど、今季好調のジャスティン・ガトリン(米国)が有利との声もあるが、ボルトは「心配していない。自信はある」と力を込めた。過去にドーピング違反で出場停止処分を受けたガトリンがライバルであることに関し、「陸上競技のために私が勝つ必要があると人々は言うけど、1人ではどうしようもない。(ドーピング問題から)この競技を救うのは全選手の責任」と述べた。今大会の会場は、2種目とも世界新記録で優勝した2008年北京五輪と同じ。ボルトは「私にとって全てが始まった場所。戻って来られてうれしい」と語った。
鈴木「金メダルが目標」=故障にも強気崩さず-世界陸上

記者会見する右から鈴木雄介、荻田大樹、高瀬慧、原田康弘監督=20日、北京
【北京時事】22日に開幕する陸上の世界選手権に出場する日本選手が20日、北京市内で記者会見し、競歩の男子20キロ(23日)で優勝が期待される鈴木雄介(富士通)は恥骨の炎症を抱えているが、「戦える自信はある。金メダルが最大の目標」と強気に語った。鈴木は3月に20キロで世界記録を更新し、5月下旬ごろから患部に痛みが出たという。故障の影響で「フォームが自分の感覚と合っていない」ことに加え、練習量は予定の6割ほどだが、「疲労はない。レースではアドレナリンが出る。頑張って痛みを消すしかない」と決意を示した。 全競技で最初に行われる男子マラソンに臨む藤原正和(ホンダ)は「いい状態でレースを迎えられる。8位以内に入りたい」と話し、前田和浩(九電工)は「粘って走れれば」と意欲を見せた。第1日に男子100メートル予選に臨む高瀬慧(富士通)は「今までの世界大会に比べ、より万全の状態で臨める」と述べ、男子棒高跳びで入賞を狙う荻田大樹(ミズノ)は「印象に残る結果を出せたらいい」と意気込んだ。
世界陸上、22日開幕=第1日は男子マラソン
【北京時事】陸上の第15回世界選手権は22日、北京五輪のメーン会場、国家体育場(愛称・鳥の巣)で開幕する。30日までの9日間に、男女計47種目で世界一の座が争われる。
第1日は男子マラソンが午前7時35分(日本時間午前8時35分)にスタートし、日本勢は藤原正和(ホンダ)と前田和浩(九電工)が臨む。夜の男子1万メートルには鎧坂哲哉、村山謙太(ともに旭化成)、設楽悠太(ホンダ)が挑む。男子100メートルの予選には高瀬慧(富士通)、世界記録保持者のウサイン・ボルト(ジャマイカ)が出場。同400メートル障害予選には小西勇太(住友電工)、松下祐樹(チームミズノ)、岸本鷹幸(富士通)の3人が、同棒高跳び予選には山本聖途(トヨタ自動車)と荻田大樹(ミズノ)が臨む。8位に入賞した日本人の最上位は、参加標準記録突破などの条件を満たせば、リオデジャネイロ五輪代表に決まる。
逆風の中で挑む偉業=海老沼、4連覇なるか-世界柔道

全日本選抜体重別選手権の男子66キロ級決勝で、高市賢悟(下)を攻める海老沼匡=4月5日、福岡国際センター
逆風の中でも歩を止めず、偉業に挑む。日本男子最多に並ぶ世界選手権4連覇が懸かる66キロ級の海老沼匡(25)=パーク24=は、万全の状態で臨めないかもしれない。4月下旬に左肩けん板を部分断裂し、ようやく乱取りを始めたところ。「試合までには100%に持っていく」と弱音は吐かない。4連覇への決意は口にせず、のみ込んだ。「3連覇も奇跡。当たり前のことではない」。2連覇を遂げた2013年も苦境だった。決勝で本来は反則になるはずの禁止技を受けて左肘をきめられ、激痛に耐えながら頂点に立った。続けて勝つ難しさは分かっている。日本男子の4連覇は1970年代に中量級(80キロ以下)などで達成した藤猪省三(現名・省太)のみ。かつては2年に1度の開催だったこともあり、95キロ超級の山下泰裕、無差別級の小川直也、100キロ級の井上康生は3連覇にとどまった。時代を飾った歴戦の面々でもなし得なかったように、その壁は高い。左肩のけがは徐々に癒え、今月の直前合宿では大胆かつ慎重に稽古に取り組んだ。4月の全日本選抜体重別を最後に実戦から遠ざかり、ぶっつけ本番になるが、「不安がある方がいい。不安を追いかけて悪いところを消していく作業を試合までやったときが一番いい」。強がりではない。自らの経験を踏まえて、そう言い切る。金メダルを狙う来夏のリオデジャネイロ五輪を考えれば、世界選手権を回避して治療を優先させる選択肢もあったが、そうはしなかった。「リオで金メダルを取るために今年がある。1年ごとに強い選手が出てくる。僕が一番強いとは思っていない」。常に力を示していなければ、すぐに居場所を追われる。4連覇に挑む舞台を目前にした海老沼の胸の内から、そんな思いが伝わる。(アスタナ時事)
【プロ野球】
巨人2-1阪神 巨人サヨナラで3連勝

巨人対阪神 9回、サヨナラ安打を放つ巨人・坂本勇人=20日、東京ドーム(撮影・春名中)
巨人がサヨナラ勝ちで3連戦3連勝、4年連続で阪神戦勝ち越しを決めた。同点の九回1死満塁で坂本が左越えへ決勝打。菅野は粘り強く1失点完投で7月24日以来の9勝目。阪神は決定打を欠き、12奪三振の藤浪を援護できなかった。
セ・リーグ
巨人-阪神20回戦(巨人13勝7敗、18時1分、東京ドーム、44991人)
阪 神000 100 000-1
巨 人010 000 001x-2
▽勝 菅野20試合9勝8敗
▽敗 藤浪21試合10勝6敗
▽本塁打 福留18号(1)(菅野)
蛭田が単独首位=アマゴルフ
アマチュアゴルフの日本ジュニア選手権は20日、埼玉・霞ケ関CC(男子は東コース=パー71、女子は西コース=パー73)で第2ラウンドが行われ、女子の15~17歳の部は蛭田みな美(福島・学法石川高)が69で回り、通算9アンダーの137で単独首位に立った。連覇を狙う勝みなみ(鹿児島高)は6打差の7位。12~14歳の部は、安田祐香(兵庫・原田中)が通算7アンダーの139で首位に立った。山口すず夏(神奈川・鵜野森中)が1打差の2位。男子15~17歳の部では、近藤玲央(兵庫・滝川二高)が通算9アンダーで首位。日本アマ優勝の金谷拓実(広島国際学院高)は16位。
八重樫が再起戦2連勝=「チャンスつかみたい」-ボクシング
ボクシングの元世界2階級王者の八重樫東(大橋)が20日、東京・後楽園ホールでフライ級のノンタイトル10回戦に臨み、インドネシアの選手に3回1分10秒KO勝ち。世界戦2連敗からの再起戦を2連勝とした。八重樫は慎重に相手の出方を見極め、3回にカウンター気味の右ストレートで倒した。あっけない決着に「やりたいことの半分くらいしかできなかった」と物足りない様子だった。昨年9月に世界ボクシング評議会(WBC)フライ級のベルトを失い、12月には同ライトフライ級王座決定戦に敗れた。今後はライトフライからスーパーフライまでの3階級で世界挑戦の機会を探っていく構えで、「ぜいたくは言えない。負けが込んでいる人間なので。チャンスはしっかりつかみたい」と話した。