【プロ野球】
D2-3神 岩崎が今季初勝利、ゴメスが2点本塁打


6回、2点本塁打を放った阪神・マウロ・ゴメス(左)=横浜スタジアム(撮影 安部光翁)
 阪神が逃げ切った。二回に失策で先制し、六回にゴメスが2ラン。九回に呉昇桓が1点差に迫られたが辛くもしのいだ。七回途中までを無失点の岩崎が今季初勝利。DeNAは九回に梶谷、ロペスが適時打を放ったものの及ばなかった。
 ◇セ・リーグ        
DeNA-阪神19回戦(阪神10勝9敗、17時1分、横浜、28940人)       
阪 神010002000-3 
DeN000000002-2 
▽勝 岩崎8試合1勝5敗   
▽S 呉昇桓48試合2勝2敗32S
▽敗 モスコーソ12試合3勝4敗
▽本塁打 ゴメス13号(2)(モスコーソ)            

【プロ野球】
西武・中村、16本目の満塁本塁打 王を抜き単独最多

8回西武2死、中村が左越えにプロ野球単独最多記録となる通算16本目の満塁本塁打を放つ=京セラドーム
 西武の中村剛也内野手(31)が9日、京セラドーム大阪で行われたオリックス18回戦の八回、塚原から今季31号となるプロ野球単独最多の通算16本目の満塁本塁打を放った。7月24日の日本ハム戦で、王貞治(巨人)の持つプロ野球記録に並んでいた。中村は大阪桐蔭高から2002年、ドラフト2巡目で西武に入団した。初の満塁本塁打は05年6月26日の楽天戦で紀藤から。これまで5度の本塁打王に輝いており、今季はプロ41人目の通算300本塁打も達成した。

【女子ゴルフ】
33歳西山、21歳鈴木愛とのプレーオフ制して初優勝

プレーオフ2ホール目にバーディーを決めた西山=札幌国際CC島松C 撮影・高橋朋彦
 meijiカップ最終日は9日、北海道札幌国際CC(6500ヤード、パー72)で行われ、首位から出て69で回った33歳の西山ゆかりが、通算8アンダーの208で並んだ21歳の鈴木愛とのプレーオフを2ホール目で制して初優勝を果たした。賞金は1620万円。通算7アンダーの3位は、賞金ランキング首位のイ・ボミ(韓国)とフォン・シャンシャン(中国)。昨年優勝の申ジエ(韓国)は6アンダーの5位、菊地絵理香と飯島茜が5アンダーの6位だった。(出場55選手=アマ0、曇り、気温23・1度、南南東の風4・2メートル、観衆5134人)

【東アジア杯サッカー】
「ハリル・ジャパン」、中国との最終戦1-1 大会史上初の最下位

後半、頭を抱える、ハリルホジッチ監督=中国・武漢(撮影・中井誠)
 サッカーの東アジア・カップ最終日は9日、中国の武漢で男子の2試合が行われ、日本は中国と対戦し、1-1で引き分けた。日本は今大会を2分け1敗の勝ち点2で終え、大会史上初の最下位となった。前半10分に先制を許した日本は同41分、槙野が左サイドの米倉にスルーパス。米倉からの低いクロスに武藤が反応し、右足でゴール左に押し込んだ。後半は興梠、柴崎、浅野を投入して得点を狙ったが、ゴールネットは揺らせなかった。大会は韓国が1勝2分けの勝ち点5で優勝した。

【サッカー東アジア杯】
中国にも引き分け 未勝利で終えた「ハリル・ジャパン」 「代表」へ滑り込む気概乏しく

引き分けに終わり会場を後にする丹羽大輝(左)ら男子日本代表=中国・武漢の武漢体育中心(撮影・彦野公太朗)
 ピッチにたたきつける強烈な雨の中、試合後にサポーターへあいさつに向かう日本選手の足取りは一様に重かった。最終戦の中国戦でも勝利の美酒に酔うことはできず、大会史上初の未勝利と最下位の屈辱を味わった。立ち上がりから、パス精度やスピードなどで中国に圧倒された。前半10分には、守備陣の対応が甘くゴール前でパスをつながれて失点。相手の勢いが落ちた後半は、ペースをつかむ時間帯もありながら、悪癖の決定力不足が響いた。「今日が一番いい試合。得点チャンスは何度かあった」とハリルホジッチ監督が強調した試合も、引き分けがやっとだった。代表の底上げを目指そうと、新戦力の発掘を期待した今回のメンバー。代表生き残りへ数少ないチャンスを生かそうという“色気”が、最後まで乏しかった。ピンチに体を投げ出し、隙あらば前線に飛び出してゴールを奪おうという気概に初戦から欠けていた。「経験を糧にW杯を目指すメンバーに入っていける努力をしていかないといけない」と遠藤。その言葉を肝に銘じてほしい。優勝した前回も国内組で構成され、得点王に輝いた柿谷がW杯ブラジル大会のメンバーに滑り込んだ。「2、3人本当にいい選手が見つかった」という指揮官の言葉は、残念ながら強がりにしか聞こえなかった。代表の層を厚くするどころか、不安ばかりを露見させる大会となった。(小川寛太)