【世界水泳】
シンクロ日本、2つ目の銅 第4日


チーム・テクニカルルーティンで3位に入り、井村雅代ヘッドコーチ(左端)と抱き合って喜ぶ日本の選手たち=カザニ(共同)
 水泳の世界選手権第4日は27日、ロシアのカザンで行われ、シンクロナイズドスイミングのチーム・テクニカルルーティン(TR)決勝で、予選4位の日本(乾、三井、中村、箱山、吉田、中牧、丸茂、小俣)が92・4133点で銅メダルを獲得した。シンクロで4大会ぶりの日本のメダルは、これで銅2つとなった。ロシアが95・7457点で優勝し、中国が94・4605点で2位だった。世界選手権のシンクロは五輪と違い、TR、フリールーティン(FR)で別々にメダルを争う。水球男子1次リーグD組の日本は初戦で豪州に4-10で敗れた。
 出来は80点
◆井村雅代ヘッドコーチ「出来は80点かな。力ずくで押し切ったことが良かった。こうしてがんと押さえつけて、逆転して勝つというのが世界の戦い。まだTRだけ。これから仕切り直し」
 大きな成果
◆乾友紀子「きのうデュエットでメダルを取って、そのうれしい思いをチームのみんなで味わうことができた。勝負に勝って、それは大きな成果。井村先生についていって良かった」(共同)

【高校野球】
第1回V、鳥羽が甲子園へ 天理、創成館なども名乗り

優勝し喜ぶ鳥羽ナイン=27日午後、わかさスタジアム京都(撮影・彦野公太朗)
 第97回全国高校野球選手権大会の地方大会は27日、9大会で決勝が行われ、京都では100年前の第1回大会で優勝した京都二中の伝統を受け継ぐ鳥羽が6-4で立命館宇治を下し、15年ぶり6度目の出場を決めた。3年ぶり27度目の天理(奈良)は、史上5校目となる春夏通算50度目の出場。夏は初出場の創成館(長崎)のほか、関東第一(東東京)東海大甲府(山梨)遊学館(石川)石見智翠館(島根)今治西(愛媛)明豊(大分)も名乗りを上げた。神奈川は今夏限りで勇退する渡辺元智監督の横浜と、昨夏代表の東海大相模が決勝に進出。春夏連続出場を目指した英明(香川)は準決勝で敗れた。28日は埼玉、神奈川、三重、滋賀、山口、香川、福岡、佐賀、宮崎の9大会で代表が決まる。

【高校野球】
横浜、延長サヨナラ勝ちで甲子園へあと1勝

延長戦で勝利した横浜高校・渡辺元智監督=27日、横浜スタジアム(撮影・矢島康弘)
 横浜が準決勝の桐光学園戦で延長十回にサヨナラ勝ちし、甲子園へあと1勝に迫った。2-3の七回に増田が起死回生の同点本塁打を左翼席にほうり込み、十回1死二塁の好機で石川が決勝の右越適時打を放った。今夏限りで勇退する渡辺監督は「感無量。選手たちは精神的にたくましくなっている。決勝は負けない野球でチャレンジしたい」と意気込み、増田は「横浜に進学したのは監督がいたから。1日でも長く一緒に野球をしたい」と必勝を誓っていた。(神奈川)

【高校野球】
早実の怪物・清宮、フィーバーの舞台は甲子園へ

【高校野球西東京大会・早稲田実業対東海大菅生】優勝し喜びを爆発させる早実・清宮幸太郎=26日、神宮球場(撮影・山田俊介) 
 早実の清宮が巻き起こすフィーバーは、舞台を東京から甲子園に移す。けた外れの注目を浴びた西東京の激戦を制して「聖地」への切符を手にした1年生スラッガーは「甲子園でも注目されると思うが、チームのためにいいバッティングをしたい」と涼しげな表情で言った。開幕前から異例ずくめだった。取材陣の殺到を予想した主催者側は、清宮に対する個別の取材機会を設けることを決定。早実の試合会場は連日の大盛況。決勝があった神宮球場は報道陣だけで250人超。スタンドは2万8000人の観客で満員に膨れ上がった。早実といえば、2006年夏の優勝投手で“ハンカチ王子”の異名を取った斎藤(日本ハム)が巻き起こしたフィーバーが記憶に新しい。当時からチームを率いる和泉監督でさえ、「あのとき(の熱狂)は優勝してからだった。本当ならここからでしょう」と驚いた。6試合で20打数10安打10打点。本塁打こそなかったものの期待通りの活躍をみせた“怪物”は、「大観衆は気持ちよかった。甲子園で暴れてきます」と宣言。100年目の甲子園にふさわしいスター候補が次は全国にその名をとどろかす。(奥山次郎)

都市対抗野球、王子が4強進出
 第86回都市対抗野球大会第10日は27日、東京ドームで準々決勝3試合が行われ、王子(春日井市)大阪ガス(大阪市)三菱重工広島(広島市)が4強入りした。28日の準決勝は日本生命(大阪市)―王子、大阪ガス―三菱重工広島となった。王子は五回に船越の2ランなどで3点を奪い、日本新薬(京都市)を4―2で下した。大阪ガスは延長十回、足立のサヨナラ2点本塁打でJR東日本東北(仙台市)を3―1で破った。東日本勢は全て敗退。三菱重工広島は1点を追う九回に実政の適時打などで2点を奪い、NTT西日本(大阪市)に2―1で逆転勝ちした。

【バスケット】
NBL、bj王者が対決 9月に男子交流戦

記者会見後、NBLの堀井幹也副理事長(右)らとポーズをとる、日本バスケットボール協会の川淵三郎会長(中央)=27日、東京都文京区
 日本バスケットボール協会は27日、国内男子のナショナルリーグ(NBL)で昨季覇者のアイシン三河とTKbjリーグで優勝した浜松・東三河の交流戦を9月13日に東京・大田区総合体育館で実施すると発表した。準優勝チームのNBLのトヨタ自動車東京とbjの秋田も対戦する。日本協会が両リーグの交流試合を主催するのは初めて。2016年には2リーグが統合して新リーグが開幕する。東京都内で記者会見した日本協会の川淵三郎会長は「この試合が盛り上がることで次へとつながる。対決ムードがある」と期待を口にした。

日本女子6位で決勝Tへ アーチェリー世界選手権
 リオデジャネイロ五輪出場枠を懸けたアーチェリーの世界選手権は27日、コペンハーゲンで開幕して女子の予選が行われ、ロンドン五輪団体3位の川中香緒里(ミキハウス)北京五輪代表の林勇気(堀場製作所)と永峰沙織(長崎国際大)の日本は、3人の合計で争う団体で1922点の6位となり、16カ国・地域による決勝トーナメントに進んだ。28日の1回戦で11位の北朝鮮に勝てば、上位8チームに与えられる団体と個人3の五輪出場枠を獲得する。出場枠を確保した場合、全日本連盟は今回の代表選手を五輪に派遣することを決めている。個人は川中が653点で12位、永峰が638点で32位、林が631点で47位となり、上位104選手による決勝トーナメントに進んだ。(共同)