【競泳】
萩野が400自由でV3 世界水泳代表決める

男子400メートル自由形で優勝した萩野公介=東京辰巳国際水泳場
 競泳の世界選手権(7~8月・カザニ=ロシア)代表選考会を兼ねた日本選手権が7日、東京辰巳国際水泳場で開幕し、男子400メートル自由形は萩野公介(東洋大)が派遣標準記録を切る3分45秒19で3連覇し、代表入りを決めた。女子50メートル平泳ぎは渡部香生子(JSS立石)が31秒07で制したが、派遣標準には届かなかった。8日に決勝がある種目では、男子100メートル平泳ぎで小関也朱篤(ミキハウス)が1分0秒03の1位、北島康介(日本コカ・コーラ)が1分0秒31の2位で準決勝を突破。同100メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が53秒48のトップで準決勝を通過した。女子100メートルバタフライは星奈津美(ミズノ)が準決勝1位の58秒63で決勝に進んだが、注目された中学3年の池江璃花子(ルネサンス亀戸)は予選で敗退した。

【競泳】
「もう一度、59秒台出したい」北島、2位で決勝へ

男子100メートル平泳ぎで決勝進出を決めた北島康介=東京辰巳国際水泳場
 若手とベテランが入り交じり、群雄割拠の男子平泳ぎ。100メートル準決勝を全体2位で通過した32歳の北島は肩で息をすることもなく、「予選よりタイムが上がったんで、まずは順調。決勝で勝負するために準備してきたつもり」と力を込めた。予選からストロークは力強かった。ただ、準決勝は「思ったよりスピードが出なかった」と振り返る。浮き上がりでうまく水に乗れず、終盤が少し詰まった泳ぎになったという。「もう少し楽にこのタイムを出したかった」。決して満足はしていない。「もう一度、59秒台の感覚を味わいたい」。それが北島の大きな目標だ。2013年の世界選手権で59秒98をマークして以来、“1分の壁”を破っていない。今大会は100メートル一本勝負。再び平井伯昌コーチの下で、米国で約1カ月の高地合宿に臨み、大学生に負けない練習を積んできた。前半から積極的に飛ばしていくのが持ち味でもある。決勝に向け、「うまく泳ぎにいくのか、攻めていくのか。接戦になると思うのでよく考えます」と話し、勝負師の目をぎらつかせた。(丸山和郎)

【競泳】
不敵な笑み 男子平泳ぎ首位の小関

男子100m平泳ぎ予選。小関也朱篤=7日、東京辰巳国際水泳場(撮影・中鉢久美子)
 男子100メートル平泳ぎ準決勝で首位通過した小関は、ノルマにしていた59秒台に0秒04届かず、「そこまで本気で泳いでいなかったのかな」と首をかしげた。昨年、この種目で日本選手権初制覇し、アジア大会などの国際大会を経験して自信を深めてきた。決勝に向けての修正点は、前半50メートルの入り方。今大会では2年ぶりの代表復帰へ挑む北島に注目が集まる中、「最後の美味しいところは僕が持っていきたい」と不敵な笑みを浮かべた。

【フィギュア】高橋大輔さんらが復興支援スケート

東日本大震災の復興支援を目的としたフィギュアスケートの慈善演技会が7日、神戸市のポートアイランドスポーツセンターで行われ、発起人の高橋大輔さんや趣旨に賛同した世界選手権女子銀メダルの宮原知子選手(大阪・関大高)らが華麗な演技で約2600人の観客を魅了した。高橋さんは映画「思い出のマーニー」の主題歌で滑る演目を初披露した。5年連続の開催で、募金や入場料、オークション収益による義援金は前回までで総額1億2千万円を超えた。昨年10月に現役を引退した高橋さんは近く語学留学のために渡米予定だが、「まだ復興には時間がかかる。続けていくことに意味がある」と話した。

【卓球】14歳伊藤美誠が欧州遠征から帰国

卓球で3月のドイツ・オープン女子シングルスを制し、ワールドツアーのシングルスで最年少優勝を果たした14歳の伊藤美誠(スターツ)が7日、欧州遠征から帰国した。関西国際空港で大勢の報道陣に出迎えられ「優勝した時は頭が真っ白。でも、去年の(同オープン)ダブルス(制覇)の時よりは優勝した実感がある」と笑顔だった。決勝は地元選手との試合だったが「(会場の)雰囲気は気にならなかった。ドイツは両方に声援をくれるから、すごくやりやすい」と振り返った。12日に日本リーグ・ビッグトーナメントに出場した後、26日開幕の世界選手権(蘇州=中国)に向けて合宿に入る。