最後に女王の意地=オムロン、接戦制す-全日本ハンドボール

女子決勝の前半、シュートを放つオムロンの藤井=28日、愛知県体育館
 ライバル相手にオムロンが女王の意地を見せた。リードした北国銀行を残り4秒で捉え、延長戦を制した。「この大会に賭けていた」。藤井主将が接戦を物にした感慨に浸った。今季は社会人選手権、国体で敗れるなど、北国銀行に3戦全敗。この日も前半はリードしたが、後半開始直後に反則で2人が一時退場。後半24分には2点のリードを許した。ここから司令塔の稲葉が意地を見せた。一人で切り込み、連続得点して逆転。その後、再びリードされたが、東浜が終了間際に同点ゴール。延長後半には藤井が2点差とする豪快なシュートを決めた。

女子決勝の後半、ゴールを決めるオムロンの稲葉(中央)=28日、愛知県体育館
 今季の黄慶泳監督の悩みは「一度、流れが悪くなると引き寄せる力がない」。海外移籍した司令塔、石立の穴がなかなか埋まらず、稲葉は「何が足りないのか自分を責め続けた」という。
 だが、11月から男子高校生相手に練習試合をこなし、体力だけでなく勝利への執念を取り戻した。同監督は「最後にチームが伸びて、結果を出せた」と胸をなで下ろした。

宮崎、連覇にも冷静=全日本ハンドボール

男子決勝の後半、シュートを放つ大崎電気の宮崎(中央)=28日、愛知県体育館
 大崎電気が完勝で連覇を飾った。堅い守備から速攻を繰り出し、多彩な個人技で次々と得点を重ねた。岩本監督は「われわれが目指すハンドボールを全員が表現できた」と相好を崩した。この日は大勝したが、大同特殊鋼には日本リーグでは昨季まで3連覇を許している。宮崎は「きょうは勝ったが、気を引き締めていかないと。この気持ちで来年に挑みたい」。来年3月のプレーオフを意識していた。

桜花学園、最多20度目V=男子決勝は明成-福岡大大濠-高校選抜バスケット


女子決勝で昭和学院を下し、3連覇を達成して喜ぶ桜花学園の選手たち=28日、東京体育館
 バスケットボールの全国高校選抜優勝大会第6日は28日、東京体育館で行われ、女子決勝では桜花学園(愛知)が昭和学院(千葉)を72-67で破り、3年連続20度目の優勝を遂げた。桜花学園は男子の能代工(秋田)の最多優勝に並び、高校総体、愛知県の主力だった国体と合わせて、主要3大会を2年連続で制した。3位決定戦では、聖カタリナ女(愛媛)が安城学園(愛知)を71-47で破った。男子準決勝では、昨年優勝の明成(宮城)が桜丘(愛知)を75-52で、高校総体を制した福岡大大濠(福岡)は市船橋(千葉)を89-78でそれぞれ退け、決勝は前回と同じ顔合わせになった。

NTT東日本がアベックV=バドミントン日本リーグ
 バドミントン日本リーグ最終日は28日、東京・代々木第2体育館で行われ、NTT東日本が男女とも7戦全勝でアベック優勝を果たした。前身の電電東京とNTT東京時代を含め、男子は6年ぶり18度目、女子は初のリーグ制覇。
 男子は金沢学院クラブに2-1で逆転勝ち。第1ダブルスを落としたが、シングルスの桃田と第2ダブルスの星野、大越組が勝った。女子は北都銀行を2-1で下し、第1ダブルスの新玉、渡辺組とシングルスの三谷が連勝した。

浦和、日テレが決勝へ=皇后杯サッカー
 サッカーの第36回皇后杯全日本女子選手権は28日、東京・味の素フィールド西が丘で準決勝2試合が行われ、なでしこリーグとの2冠を目指す浦和が千葉に3-1で、日テレが仙台に2-0で勝って決勝に進んだ。浦和は初優勝を、日テレは5大会ぶり11度目の日本一を懸けて1月1日に東京・味の素スタジアムで対戦する。
 浦和は後半19分、CKに堂園が頭で合わせて先制。清家の2ゴールで突き放し、反撃を終盤の1点に抑えた。日テレは前半30分に長谷川が決め、後半に相手のオウンゴールで加点した。