【スピードスケート】
女子500メートルで小平奈緒がW杯初優勝 第2戦

女子500メートルで初優勝し、メダルを手に笑顔の小平奈緒。右は2位だった韓国の李相花=21日、ソウル
 スピードスケートのワールドカップ(W杯)第2戦は21日、ソウルで開幕し、女子500メートルで小平奈緒(相沢病院)が38秒05でW杯初優勝を果たした。五輪2連覇の李相花(韓国)が38秒18で2位。男子500メートルは羽賀亮平や長島圭一郎(ともに日本電産サンキョー)が出場する。女子5000メートルは藤村祥子(宝来中央歯科)が7分27秒82で10位。高木菜那(日本電産サンキョー)は失格した。(共同)

小平、9季目に頂点=敵地で女王破る-W杯スケート
 ワールドカップ参戦9季目で、初めて表彰台の真ん中に立った。小平は「今までは壁を破れないところにいた。ずっと目標にしてきたので、サンファ(李相花)には感謝したい」と笑みを浮かべた。五輪2連覇、W杯でも1年半以上負けなしの女王を敵地で退け、感慨に浸った。女子500メートルの最終組。地元のスター李相花が滑るとあって、会場は大歓声に包まれた。その中でも小平は冷静さを保ち、スタートダッシュを得意とする女王に食らい付いた。100メートルは0秒1遅れ。「しっかり追えたのが良かった」。うまく氷に力を伝えて加速し、最後の直線に入って、体一つ前に出た。「いけるかも」。歯を食いしばり、リードを守り切った。今春からオランダへ拠点を移し、スケーティングを見詰め直した。肩の位置をこれまでよりも上げたことで、「スケートを滑らせられるようになった」。前週の帯広大会で2レースとも2位に入り、さらに念願の頂点に到達。ソチ五輪後の決断が結果につながった。22日にも再び500メートルがある。「もう表彰台から降りたので、喜びに浸り過ぎずにあしたへ切り替えたい」。目標はあくまでも五輪での頂点。28歳のエースはすぐに冷静な姿に戻っていた。(ソウル時事)

【フィギュア】
羽生、氷上練習はまだ再開せず NHK杯出場は直前に判断

 羽生結弦選手
 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第3戦、中国杯で中国選手と激突して負傷した羽生結弦(ANA)について、日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は21日、「痛みはあるが普通に歩けている。治療とリハビリに専念している」と数日前に報告を受けたことを明らかにした。氷上練習は再開していないという。羽生は帰国した9日に頭部と顎の挫創などで全治2、3週間と診断された。エントリーしている28日からのNHK杯(大阪なみはやドーム)に出場するかどうかについては、直前まで本人からの連絡を待つという。日本連盟は中国杯にチームドクターを派遣していなかったため、この日東京都内で開いた理事会で対策を講じる方針を確認した。橋本聖子会長は6人同時に滑る直前練習について「ものすごく危険に見える」とし、国際スケート連盟(ISU)に問題提起する考えを明らかにした。

【フィギュア】
今井「自分自身との戦い」 フランス杯前に公式練習

フィギュアスケートのフランス杯の公式練習で調整する今井遥=ボルドー(共同)
 10月のスケートアメリカでジャンプに精彩を欠いて8位の今井は公式練習を終え、「技術を改善してきた。本当に自分自身との戦いになる」と表情を引き締めた。会場設営が遅れて「氷がまだガタガタだった」と溝に足を取られる場面もあったが、「この前の試合より落ち着いてできると思う」と笑顔。世界の強豪が顔をそろえ、「レベルの高い試合になる。自分の演技に集中したい」と意気込んだ。(共同)

【大相撲九州場所】
白鵬、22日にも32度目V 鶴竜は2敗目喫す

大相撲十一月場所十三日目 白鵬は上手投げで琴奨菊を下す=21日、福岡国際センター(撮影・中川春佳)
 大相撲九州場所13日目は21日、福岡国際センターで行われ、横綱白鵬が大関琴奨菊を上手投げで退けて1敗を守り、単独首位に立った。並走していた鶴竜は日馬富士との横綱対決で寄り切られ、2敗目を喫した。14日目に白鵬が日馬富士に勝ち、結びの一番で鶴竜が琴奨菊に敗れると、白鵬の大鵬に並ぶ史上最多32度目の優勝が決まる。2敗で追っていた再入幕の栃ノ心は新関脇逸ノ城に寄り切られた。大関稀勢の里は10勝目。琴奨菊は7敗目で、かど番へ後がなくなった。十両は時天空が3敗でトップ。

【体操】
内村「もっと上を目指す」 世界体操V5祝勝会に出席

祝勝会に出席し、取材に応じる内村航平=21日、東京都港区
 10月に開催された体操の世界選手権(南寧=中国)で男子個人総合5連覇を達成した25歳の内村航平(コナミ)が21日、東京都内で行われた日本協会主催の祝勝会に出席し「ハードスケジュールの中でも自分の演技ができて自信になった。ここで終わらずに、もっと上を目指していきたい」と喜びを語った。日本選手の最多記録に並ぶ通算7個目の金メダルとなったが、悲願の団体総合制覇にはあと一歩届かなかった。来年は「団体決勝で金を取って記録を塗り替えられたらいい」と雪辱を誓った。連戦の疲労から左手首に痛みがあり、種目別で争う12月の豊田国際競技会は鉄棒のみ出場する予定という。「2020年東京五輪までやるとなると、小さいことも気になるし、無理はできない」と6年後の大舞台へ意欲も示した。


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