【競泳】
200平、小関がV 北島は13位 ジャパン・オープン
2014.6.22 20:06

男子200メートル平泳ぎで優勝し、声援に応える小関也朱篤。奥は2位の山口観弘=東京辰巳国際水泳場
 ジャパン・オープン最終日は(22日、東京辰巳国際水泳場)仁川アジア大会などの競泳代表最終選考会を兼ねて行われ、男子200メートル平泳ぎは小関也朱篤(ミキハウス)が2分8秒34で優勝した。山口観弘(東洋大)は2分10秒48で2位。北島康介(日本コカ・コーラ)は決勝進出を逃し、13位だった。男子200メートル背泳ぎは入江陵介(イトマン東進)が1分54秒63で優勝し、松原颯(ANA)が1分57秒13で2位。同100メートルバタフライは池端宏文(法大)が51秒89で制し、萩野公介(東洋大)が2位だった。女子100メートルバタフライは星奈津美(ミズノ)が58秒56で、同200メートル平泳ぎは金藤理絵(Jaked)が2分22秒73で勝った。

【競泳】
安定して54秒台「自信を持ちたい」 背泳ぎ入江貫禄V
2014.6.22 20:07

男子200メートル背泳ぎで優勝し、笑顔で手を振る入江陵介=東京辰巳国際水泳場
 男子200メートル背泳ぎを1分54秒63で圧勝した入江は「53秒台を目標にしていたが、安定して54秒台が出せていることに自信を持ちたい」と明るい表情をみせた。昨年の世界選手権でメダルを逃し、「プライドを捨てて」心身リセットできたことが好調の要因という。今大会では200メートル個人メドレーも制した24歳は「もう一度、世界一を狙える位置につき、来年へのステップにしたい」と夏を見据えた。

【競泳】
北島、代表落ち「当分、引退宣言はないっす」 男子平泳ぎ
2014.6.22 20:11

男子200メートル平泳ぎB決勝 2分11秒85で13位の北島康介=東京辰巳国際水泳場
 2000年シドニー五輪から背負い続けていた日の丸(休養した09年を除く)は今季、身につけることができない。100メートル3位、200メートルは2分11秒85の13位に終わった北島は「これからのプランを考えたい」とさばさばとした表情だった。4月の日本選手権後、平井伯昌ヘッドコーチの下でできる限りの練習を積んできた。「やってきた満足感だけではなく、それがうまく結果に結びつかない歯がゆさがある」のは、世界舞台を見据えていた競技者としての本音だろう。自身初の世界記録(200メートル2分9秒97)を樹立したのが、12年前のアジア大会。08年北京五輪で五輪2大会連続2冠を達成しても「勝負できる」ことを動機付けに、挑戦者の気持ちが消えることはなかった。現役続行か、引退か。「皆さん、そこが聞きたいんでしょ? 当分、引退宣言はないっす」と笑いを誘った上で、来季については「水泳に本気で向き合える時間を作れるか、もう一度自分に問いただして取り組まなければいけない」。プロ選手としての自覚と責任をにじませた。(青山綾里)

【競泳】
188センチの大型スイマー小関が平泳ぎ王者 ポスト北島に名乗り 
2014.6.22 21:38

優勝した小関也朱篤=東京辰巳国際水泳場
 身長188センチの堂々たる体躯(たいく)を生かしたダイナミックな泳ぎで、小関也朱篤(やすひろ)が男子200メートル平泳ぎを制した。2分8秒34は昨年の世界選手権銀メダル相当のタイム。前半100メートルは山口が持つ世界記録を上回るハイペースで「そこは自分をほめてもいい」とうなずいた。社会人1年目の22歳。日体大時代は自由形が専門だった時期もあり、長水路の200メートル平泳ぎのレースは「まだ10回もない」という。今年の日本選手権は100メートルで優勝したが、200メートルは決勝にも進めなかった。4月の時点で自己ベストも2分11秒台だったが、わずか2カ月で3秒以上も短縮したことになる。国際大会の経験も少ないが、今大会直前まで欧州グランプリを連戦。泳ぐたびに記録が伸び「試合を重ねるごとにスタミナがついてきた。200メートルの泳ぎ方も何となくなく分かってきた」と手応えをつかみつつある。「自分の武器は緊張しないところ」と話すマイペースな性格で、招集所でも周囲がピリピリしている中、あくびをしていることがあるという。“ポスト北島”の期待もかかるが「そういう立場になっても気負わずにいけたら…」。大型スイマーが大器の片鱗(へんりん)をのぞかせた。(丸山和郎)