【センバツ】
龍谷大平安が全員安打全員打点で16点 アウェー状態の中、中盤までは苦戦
2014.3.25 19:00
8回裏龍谷大平安2死三塁、大谷が左翼線への適時二塁打を放つ。投手前山=甲子園
春夏通算70度目の出場となった龍谷大平安にとって、甲子園で“アウェー状態”となったのは初めてだろう。奄美群島から初出場の21世紀枠の大島の応援団はアルプスからあふれかえり、指笛も使った大声援が響いた。「試合前から、みんなきょろきょろして集中できていなかった」と原田監督。その影響は序盤の攻撃にも表れた。「僕たちのアウト1つで地鳴りのような応援が聞こえてきて、われを忘れてしまった」と河合主将。3回までの9つのアウトのうち、7つがフライ。打者は力んでしまい、バットが下から出ていた。1-1で迎えた五回の攻撃前の円陣。原田監督は「打ち勝ってきたチームが何をやってるんだ。絶対にフライを打つな」と叱った。「あれで目が覚めた」と河合。五回に中口の適時打で勝ち越すと、六回は打者一巡の集中打で5点。八回にはさらに7点を奪い、先発全員安打、全員打点の16得点。近畿大会を制した力をみせつけた。2012年秋に京都市内に龍谷大平安ボールパークが完成し、選手は恵まれた環境で練習ができている。日ごろから「野球ができるのは自分だけの力じゃない。感謝の気持ちを持ちなさい」と説く原田監督。応援の影響力を肌で感じ、「今までにない経験ができたんじゃないか」。平安の伝統を背負うナインにとっても意義深い試合になった。(丸山和郎)
【センバツ】
新庄・山岡が東海大三を2安打完封13奪三振 第5日第1試合
2014.3.25 11:27
好投した新庄の先発、山岡就也投手=甲子園球場(村本聡撮影)
新庄は山岡が13三振を奪い、2安打完封した。緩急を使いながら切れのあるボールで三振の山を築いた。打線は一回に奥田慎の適時打で先制。五回には4連打で2点を追加し、六回以降も3点を加えた。東海大三は打線が的を絞れず一度しか得点圏に走者を置けなかった。5回3失点の先発高井は投球がばらつき、甘い球を狙われた。
【センバツ】
桐生第一が先発全員安打で今治西に快勝 第5日第2試合
2014.3.25 14:27
今治西(愛媛)ー桐生第一(群馬) 1回、桐生第一(群馬)の山田知輝が適時打を放ち、先制点。投手は、神野靖大=甲子園球場(撮影・白鳥恵)
桐生第一は投打がかみ合った。積極的な打撃で先発全員安打を記録。一回2死三塁から山田が初球を中前打し先制すると、二回も早いカウントから打って4長短打で3点を奪った。山田は球を低めに集め、散発3安打1失点で完投した。今治西の左腕神野は甘い球を狙われた。打線も九回の失策による1点で完封を免れるのが精いっぱいだった。
【プロ野球】
阪神の藤浪、2軍戦で7回2失点 開幕前に結果みせた
2014.3.25 20:34
ウエスタンリーグの中日戦に先発した藤浪晋太郎=25日、ナゴヤ球場(撮影・森本幸一)
阪神の藤浪が25日、ナゴヤ球場でのウエスタン・リーグ中日戦に先発し、7回を3安打2失点(自責点1)だった。開幕前最後の登板で10三振を奪う好投を見せ「2失点は良くないが、しっかりとゲームメークはできた」と話した。前回は6回5失点、前々回は5回5失点。オープン戦は結果が伴っていなかった。しかし、今回は四回まで無安打。五回、古本にソロ本塁打を浴びたが、最速156キロをマークするなど本来の投球が戻った。この日はプレートの立ち位置を一塁側から三塁側に変更。右打者への内角球の力強さが増していた。三塁側に立つことで「右打者への恐怖感も消え、投げやすい」と藤浪。左打者への外角球が抜けることもあるが、山口投手コーチは「開幕までに微調整をやってくれるだろう。上向きにきている」。4月1日の中日戦に登板予定で、藤浪は「優勝のために自分もしっかり投げたい」と力強かった。(嶋田知加子)



