ソチで五輪が開幕へ
2014年 02月 7日 20:11
【ソチ共同】ソチ冬季五輪は7日夜(日本時間8日未明)、ロシア南部ソチのフィシュト五輪スタジアムで開会式が行われ、17日間のスポーツの祭典が開幕。日本選手団はカーリング女子の小笠原歩(北海道銀行)が旗手として先頭を行進。248人の選手団は冬季五輪の海外派遣で過去最多となった。選手は男子48人、女子65人の計113人で冬季では初めて女子が上回った。チーム最年長はノルディックスキー・ジャンプ男子で冬季五輪史上最多7度目の出場となる41歳の葛西紀明(土屋ホーム)、最年少はスノーボード男子ハーフパイプで15歳の平野歩夢(バートン)。
聖火リレー最終日に日本人
2014年 02月 7日
【ソチ共同】ソチ冬季五輪の開幕に向けてロシア全土で行われてきた聖火リレーが7日、ソチ市内で最終日を迎え、パナソニックのロシア現地法人「パナソニックロシア」の鈴木茂雄社長(53)=滋賀県野洲市出身=が約200メートルを走り、聖火をつないだ。パナソニックはソチ五輪のスポンサーで、監視カメラ約7千台のほか放送、音響機器を納入しており、スポンサー枠で聖火リレー参加を招待された。鈴木氏は「ロシアは親日の国で、そこで仕事をさせてもらっている感謝の気持ちと五輪の成功を祈る気持ちで走らせてもらった」と話した。
冬季五輪メダル願いライトアップ
2014年 02月 7日 20:27
東京タワー(東京都港区)はソチ冬季五輪開幕の7日夜、メダル獲得への願いを込めて青、緑、赤、黄の五輪カラーで特別にライトアップした。正面玄関前の広場にもタワーのミニチュア55基をハート形に並べたオブジェが登場した。午後6時前に日が沈むと、東京タワーは幻想的な色合いに。高さ145メートルの大展望台の眼下にオブジェがくっきりと見え、ハートの中に「がんばれ!NIPPON」の文字が浮かび上がった。東京都港区の大学院生北川優子さん(30)は、長男裕蒼君を連れて展望台に来た。「いよいよ始まると思うとわくわくする。息子と一緒に応援します」と笑顔で話した。
【フィギュア】
鈴木、同期の色紙に感謝してリンクに立つ
2014.2.7 20:18

練習リンクで滑る鈴木明子=7日、ロシア・ソチ(大里直也撮影)
五輪の会場リンクで初練習を終えた鈴木がソチに持ち込んだ“宝物”の存在を明かした。現地入りした5日の約1週間前に所属先の邦和スポーツランドに届いた宅急便。中に入っていたのは、全国各地にいるスケーター“同期”10人以上からの激励メッセージが記された色紙だった。28歳。ほかの同級生らは全員が大学卒業までにスケート靴を脱ぎ、いまはスケート教室のインストラクターや競技と無関係の仕事に就いている。「結束力が強かった」という仲間の引退時には、鈴木も色紙にねぎらいの言葉を書いてきた。下の世代が躍進する中、ただ一人現役を続けてきた鈴木にとっても今季がラストシーズン。色紙には「最後まで明子らしい滑りを見せて」などと、ぬくもりのある言葉であふれ、読んだ瞬間、うれし涙がこぼれた。バンクーバー大会に続き、再び五輪を目指すと決心したのは、一昨年12月にこの会場で行われたグランプリ(GP)ファイナルのエキシビション直後。9日の女子フリーに出場が濃厚な団体戦では主将も任された。かつてのスケート仲間らの応援を後押しに再び夢舞台に立つ。(田中充)
【モーグル】
伊藤みき、右膝悪化で挑戦に幕
2014.2.7 18:03

女子モーグル予選前の練習で右膝を痛め、関係者に担がれ運ばれる伊藤みき=ソチ(共同)
伊藤みきの挑戦が幕を閉じた。12月の練習で痛めた右膝を6日に再び悪化させ棄権が決定。無念にもスタートに立つことは叶わなかった。JOCは「本人の意向を踏まえて総合的に判断した」と説明した。かつての経験が伊藤の背中を押してきた。バンクーバー五輪前に右すねを、一昨年夏には右足首を負傷。治療に費やす時間の中で、心が鍛えられたと語っていた。「どんな状況でも、『あれがいい』ではなく『自分で勝ち取ればいい』と思えるようになった」。だから今回、メダルを目指す気持ちは揺らがなかった。しかし、6日の予選1回目直前の練習、第2エアのバックフリップの着地でバランスを崩した。痛みでうずくまり、チームスタッフに両脇から担がれて退場。小林コーチは「膝が内側に入った。詳しい状態は帰国して精密検査をしないと分からない」と述べた。五輪後に手術をすると決めていた。「それまで頑張って」と痛み止めとテーピングで無理を強いてきたが最後までもたなかった。いま26歳。4年後の韓国・平昌こそ完全燃焼できる舞台になると願いたい。(宝田将志)


