IH女子、日本がスイス破る
2013年 11月 9日
アイスホッケー女子の5カ国対抗戦第3日は9日、横浜市の新横浜スケートセンターで行われ、ソチ冬季五輪に出場する世界ランキング10位の日本は同5位のスイスを2―0で破り、通算2勝1敗とした。日本は立ち上がりから同じ五輪出場組の強豪と互角以上の展開に持ち込み、第1ピリオドに平野(三星ダイトーペリグリン)のゴールで先制した。その後も持ち前の運動量と堅実な守備で集中を切らさず、第3ピリオドに久保(西武)が加点し、殊勲の勝利を挙げた。
【アイスホッケー】
日本、世界5位を攻守で飲み込む
2013.11.10 01:21
日本-スイス 第1ピリオド、先制ゴールを決め喜ぶ平野(左)=新横浜スケートセンター
地をはう鋭い軌道でスイスゴールを射抜いた。1-0の第3ピリオド9分過ぎ、FW久保が豪快に追加点を奪う。「前が空いたので思い切り打ちました。私、持ってますね」とニヤリ。世界5位のスイスを突き放し、エースの責任を果たした。立ち上がりから相手ゴールを何度も襲った。174センチと大柄な相手GKに35本のシュートを浴びせて突き崩し、守備では厳しいチェックで無失点に抑える完勝。飯塚監督は「自分たちのホッケーができた」と評価した。世界ランク5位を攻守で飲み込み、世界のトップクラスと互角に渡り合える地力を証明した。久保は「自信になる。ソチ五輪に向けても、日本は簡単に勝てない相手という印象を植え付けられた」と、3カ月後の本番を見据えた。最終戦の相手ドイツとは、ソチ五輪1次リーグでぶつかる。個人技主体のスイスと異なり、組織的な攻守が特徴だ。先制点を決めたFW平野は「相手に合わせず、自分たちのホッケーをしたい」と誓った。勝って五輪への準備を整える。(榊輝朗)
【スピードスケート】
石沢、穂積が地力
2013.11.9 12:26
女子3000メートル Bクラスで4分4秒30の石沢志穂=カルガリー(共同)
女子3000メートル Bクラスで4分4秒74の穂積雅子=カルガリー(共同)
女子3000メートルBクラスで石沢が2位、穂積が3位となった。10月末の全日本距離別選手権を制した高木菜にAクラスの日本の1枠を譲ったが、27歳の2人が地力を示した。2季ぶりのW杯となった石沢は「課題は残るが、いいリズムで滑れた」と納得顔。穂積も「滑りは取り戻しつつある」と手応えを語った。ともに第2戦はAクラスに昇格できる見込み。(共同)
ショート、女子の伊藤は10位
2013年 11月 9日
【トリノ共同】スピードスケート・ショートトラックのソチ冬季五輪予選を兼ねたワールドカップ(W杯)第3戦第3日は9日、トリノで行われ、女子1500メートルでバンクーバー五輪代表の伊藤亜由子(トヨタ自動車)が準決勝に進んだが1組6位に終わって決勝に進めず、8~11位決定戦に回って10位だった。桜井美馬(東海東京証券)は準々決勝1組4位で敗退した。男子500メートル1回戦の坂下里士(トヨタ自動車)は、3組3位で準々決勝に進出。
ジャンプの葛西「自然体で」
2013年 11月 9日
ノルディックスキーのジャンプ男子で41歳の葛西紀明(土屋ホーム)が9日、7度目の代表入りを狙うソチ冬季五輪を控えたシーズンを前に欧州に向けて出発した。成田空港で取材に応じ「何かをしなければいけないという準備はない。自然体でいければいい」と自信を示した。葛西は今夏のグランプリで最年長優勝を果たすなど好調を維持。例年は高揚感と不安が半々というが「今はわくわくが七十パーセント。自分に期待している」と話した。所属チームのフィンランド合宿の後、日本チームに合流する。
ソチ「聖火」宇宙空間へ
2013年 11月 10日
【モスクワ共同】宇宙に不死鳥の羽―。国際宇宙ステーションに滞在するロシア人宇宙飛行士2人が9日、来年2月7日のソチ冬季五輪開幕式で聖火台点火に使用するトーチと共に宇宙遊泳をした。トーチに聖火はともらないが、ロシアは「宇宙空間の聖火リレーは五輪史上初めて」と誇示している。日本時間午後11時50分すぎ、オレーク・コトフ飛行士がトーチを左手にゆっくり船外に出た。待ち受けていたセルゲイ・リャザンスキー飛行士がそれを撮影。コトフ飛行士はトーチを左右の手に何回か持ち替え、カメラに向かって振った。女子3000メートル Bクラスで4分4秒74の穂積雅子=カルガリー(共同)






