【春高バレー】
快勝も反省しきり優勝候補 九州文化学園
2013.1.5 20:15
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第1セット、スパイクを放つ九州文化学園・野村明日香(2)=5日、さいたまスーパーアリーナ(松永渉平撮影)
 1回戦から九州文化学園が本領を発揮。将来有望な伊藤望主将と野村明日香(ともに3年)の両センターを筆頭に連続得点を重ね、弘前学院聖愛に許した得点は両セットともわずか9点。井上博明監督は「初戦の硬さを心配していたが、けがなくできてよかった」と満足顔だ。だが、今大会の優勝候補筆頭といわれるだけに選手の志は高い。伊藤主将は「声が出ていない。選手同士でぶつかる場面も多く、修正が必要」と反省、すぐに2回戦へ気持ちを切り替えていた。

【春高バレー】
初先発の梅沢、エースの分まで大爆発 柏井
2013.1.5 19:57
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【柏井-旭川実】第1セット、スパイクを打つ柏井・梅沢(5)。代役で見事に活躍した=さいたまスーパーアリーナ (大西正純撮影)
 3年間、仲間と積んだ努力は裏切らない。高校生活で初めて先発した柏井の梅沢未希(3年)が鋭い連続スパイクで大爆発。「不安しかなかった」という国安鉄太郎監督を見事に裏切って1回戦突破の原動力となり、「本当にみんなのおかげ」とはにかんだ。攻めて粘るバレーがチームの色。平日4時間練習の後、個々で足りない部分は居残り練習で補うことを鉄則にしている。不測の事態が起きたのは大会2週間前。精神的支柱のエース泉彩子主将(3年)が、練習中に左足首を強く捻挫した。代わりに呼ばれたのが、日々スパイクを特訓していた控えの梅沢だった。この日、ミスを恐れず打ち続けられたのは「泉の分までと全員で考えていたし、私自身は最後に泉をコートに送りたかった」からだ。その通り、第2セット23-18とリードした場面で泉と笑顔で交代。勝利の味を一緒に分かち合うことで、さらに絆は深まった。見事な勝利を飾ったとはいえ、本当の戦いはこれからだ。前回の春高出場を逃した悔しさをバネに、昨年10月の国体では横綱・東九州龍谷を破り3位に躍進している。「このチームでもできることが分かった」と泉。目指すは、国体準決勝で完敗した九州文化学園へのリベンジ。そのためには組み合わせ上、決勝に勝ち上がるしかない。泉は「私自身も、体調を整えて強い相手に備えたい」と力を込めた。(青山綾里)

【春高バレー】
下北沢成徳、序盤の劣勢はね返す
2013.1.5 20:07
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第1セット、スパイクを放つ下北沢成徳・小笹奈津子(4)=5日、さいたまスーパーアリーナ(撮影・山田俊介)
高い天井に広い会場。コートでの距離感に、前回3位の下北沢成徳が苦しめられた。第1セット序盤はミスで佐賀北にリードを許す展開。しかし1本ずつ丁寧に球をつなぐことを意識し、9-12から7連続得点で逆転、勢いに乗った。第2セットも序盤はリードされたが、強気のサーブで切り崩した。昨年のレギュラーで、ただ1人残った小笹奈津子主将(3年)は「突出したエースはいないけど、みんなで得点を取っていく」と全員バレーで一戦必勝を誓った。

【春高バレー】
初出場の正智深谷は初戦敗退、全国の壁高く
2013.1.5 20:03
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第2セット、正智深谷・山下涼(1)がスパイクを放つ=5日、さいたまスーパーアリーナ(大橋純人撮影)
 最後は山下涼主将(3年)のスパイクが相手ブロックにつかまった。開催地代表として初出場を果たした地元の正智深谷は、伝統校の福井工大福井に0-2のストレート負け。サーブレシーブなどが乱れ、本来の実力を出せないまま敗れた世佐木佳紀監督は「雰囲気に負けたかな」と、全国の舞台で戦う厳しさを痛感した。この経験を次代に引き継ぐべく、山下は「全国で戦う姿は見せられた。後輩たちにはもっと上を目指して戦っていってほしい」と思いを託した。

【春高バレー】
駿台学園、2年エースの秦が牽引
2013.1.5 20:07
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第1セット、スパイクを放つ駿台学園・秦耕介(4)=5日、さいたまスーパーアリーナ(大橋純人撮影)
 「球を集めて」。エンジンがかかったエースが第1セットの終盤、一気にたたみかけた。駿台学園の秦耕介(2年)が19-16から3連続スパイクで引き離すと、山形中央に1点を返された後も再び3連続得点を奪ってこのセットを先取した。第2セットも要所で得点を決めて勝利に貢献。竹山賢哉監督の「困ったときは秦頼み」という信頼にしっかりと応えた。
 身長189センチはチーム一。この1年間はスクワットなどで跳躍力を鍛えた。最高到達点を10センチ伸ばすため、目標の340センチ地点に線を引いてジャンプを繰り返した。数値に届き、「視界の景色が変わった」と、相手ブロックの上からスパイクが打てるようになった。昨秋のアジアユース選手権でも活躍した。2回戦の相手は高校総体、国体を制し、今大会で「高校3冠」を狙う星城。組み合わせが決まったときから、先輩たちと「やってやろう」と気持ちを高ぶらせてきた。天井の高いコートに慣れ、硬軟織り交ぜた多彩なスパイクもひと通り試した。「あとは倒すという強い気持ちだけ」。王者相手に臆することなく立ち向かう。(田中充)

【春高バレー】
開智にオレンジ色の罠 不調兄弟を3年生が救う
2013.1.5 20:26
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対一関修紅(岩手)第2セット、一関修紅のスパイクにブロック3枚で対する開智の選手たち=5日、さいたまスーパーアリーナ(大橋純人撮影)
 “色”にペースを乱され、開智には苦しい初戦だった。攻撃の中心は裕真と寛武の米沢兄弟だが、2人ともスパイクが決まらない。「オレンジ色のコートで試合をした経験がなく、色が気になって、どうしてもリズムがつかめなかった」と兄の裕真。その姿をみて弟も萎縮した。「弟が緊張しているのは分かっていたのに、声もかけられなくて」。第1セットは最大8点差をつけたが、引き離せなかった。その不調を救ったのは3年生。主将の樫原がライトからスパイクを決める。同じ3年の岡本がセンターから速攻。2人のアシストでチームのリズムを作り、何とか逃げ切った。「今日は下級生をうまくアシストできた」と樫原。今季の高校総体、岐阜国体でいずれも16強入りした底力を発揮した。「初戦ということで力んでいた。形に持ち込んでも、タイミングが崩れていた」と米沢兄弟を評した福井監督も「今日は赤点だったが、乗り越えてくれた。次は大丈夫でしょう」と前向きに話した。初戦の壁を乗り越え、開智の頂点を目指す旅が始まった。(村田雅裕)

【春高バレー】
近江1回戦突破、総体の雪辱晴らす
2013.1.5 20:52
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【弥栄―近江】得点を決め喜ぶ近江の選手ら=5日、さいたまスーパーアリーナ(鴨川一也撮影)
 奇しくも相手は今季の高校総体の初戦と同じ弥栄。そのときは1セットも取れずに敗れたが、今回は近江がストレート勝ちした。高校総体以降、サーブレシーブに力を入れて練習してきたことが実った。「サーブレシーブが良かったので、得意のコンビバレーができた」と太田監督。主将の藤田は「サーブレシーブが安定しているので、相手コートを見る余裕もできた。チーム全員の力で勝てた」と喜んだ。