東海大甲府、小刻みに加点 高校野球準々決勝
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作新学院―東海大甲府 1回裏東海大甲府1死二塁、山本は右中間に適時三塁打を放ち先制する。投手筒井=諫山卓弥撮影
(21日、東海大甲府8―4作新学院)
 東海大甲府が勝負強い打線で、作新学院の投手陣を攻略した。1回、斎藤景の右中間二塁打と山本の中越え三塁打で先制。2回には相原が中越え二塁打。犠打で送り、神原の遊ゴロの間にさらに1点を加えた。3回から登板した作新2番手の水沼からも5回に2点、6回に1点を奪った。3番手・大谷からも石井が大会50号となる本塁打を放つなど3点を奪って突き放した。作新学院は4回と7回に2点ずつを返したが、東海大甲府の神原の粘投と堅い守備陣の前に、主導権を握ることができなかった。
 ○神原(甲) 168球を投げ抜いての完投に、「最後まで球威が落ちなかったのは、自分でも成長を感じる」。
●小針監督(作) 2失策について、「守りのミスが出たのが大きかった。大谷は久しぶりの登板だったが、チームに元気を与えてくれたと思う」。 


明徳義塾・福、投打に活躍 高校野球準々決勝
(21日、明徳義塾4―1倉敷商)
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明徳義塾―倉敷商 4回表明徳義塾無死、宋は中越え本塁打を放つ。捕手道下=諫山卓弥撮影
 明徳義塾は先発福の活躍が光った。1回無死二塁のピンチは、自らの前に転がったバントに素早く反応し三塁でタッチアウトに。次打者は外角低めの直球で併殺に仕留めた。ここをしのぐと、低めに制球された直球と切れのあるスライダーとのコンビネーションで、失点を本塁打の1点にとどめた。自らも6回の勝ち越し打を含む2本の適時打を放った。倉敷商は右腕の西がシンカーを低めに決めて8奪三振。だが、投球数が100を超えた6回から球が浮き始め、鋭く振り抜く明徳義塾打線につかまった。先行された直後の4回、明徳義塾の5番・宋が同点に追いつく本塁打を放った。カウント2ボールからの3球目、高めの直球を振り抜きバックスクリーン左に打ち込んだ。3回戦まで2試合はいずれも7番を打ってきたが、この日は馬淵監督の「相手投手がシンカーを投げるから右打者の方が打ちやすい」との狙いで5番を任された。その監督の期待にこたえ、宋も右拳を突き上げ喜んだ。


夏の高校野球:準決勝の見どころ
毎日新聞 2012年08月21日 19時04分

 ○…準決勝…○(左が一塁側)

 ▽第1試合(9時)

明徳義塾(高知)-大阪桐蔭(大阪)

 総合力で大阪桐蔭が上回る。打線は3試合で22得点と圧倒的な破壊力があり、1番の森は2本塁打、4番の田端も4打点と絶好調。投手の藤浪、沢田も一発を放っており、相手投手は下位まで気が抜けない。藤浪は150キロ台の快速球と多彩な変化球を駆使し、2試合完投で計3失点と安定感抜群。明徳義塾は打線に迫力がない分、犠打で着実に好機を広げて少ない得点機をものにしたい。主戦の福、1年生の岸ら投手陣の踏ん張りが鍵。

 ▽第2試合(11時半)

東海大甲府(山梨)-光星学院(青森)

 甲子園2季連続準優勝と大舞台の経験が豊富な光星学院に分がありそう。山梨県勢初の決勝進出を狙う東海大甲府も戦力は充実しており、勝機は十分にある。準々決勝で桐光学園(神奈川)の左腕・松井を攻略するなど勝負強さが光る光星学院の田村、北條の3、4番コンビを、東海大甲府のエース・神原らがどう抑えるかに注目。東海大甲府は4強の中で最もチーム打率が高く、堅守で接戦に持ち込み、小技を絡めた野球で対抗したい。