乱打戦、浦和学院が制す 高校野球第9日
浦和学院―聖光学院 2回表浦和学院1死一、二塁、西岡は左中間に2点適時二塁打を放つ。捕手長井=細川卓撮影
浦和学院―聖光学院 1回裏聖光学院1死一、三塁、園部は先制の中越え本塁打を放つ。捕手林崎=細川卓撮影
(17日、浦和学院11―4聖光学院)
両チーム合わせて4本塁打を含む計27安打の乱打戦を浦和学院が制した。1回に3点リードを許すが、直後の2回に4短長打で4点を奪って逆転。その後も着実に得点を重ねた。聖光学院は3点差で迎えた4回の満塁機を生かせなかったのが痛かった。聖光学院の4番園部が豪快な一発を見せつけた。1回1死一、三塁。2球で追い込まれると、ホームから半歩離れて、高めの直球をバックスクリーンへ。「内角で来ると思ったので、修正した」。だがその後は、好守にも阻まれて無安打。唯一のベンチ入り2年生は「先輩のために長い夏にしたかった」と涙を流した。
●斎藤監督(聖) 「最高の入り方だったけど、浦和学院の猛打をしのげなかった。ミスとかではなく、単純に打ち負けた」
宇部鴻城、全員21安打で逆転 高校野球第9日
宇部鴻城―佐世保実 2回表宇部鴻城1死三塁、西野の右犠飛で走者大野が生還。捕手浦、次打者安田(4)=伊藤進之介撮影
宇部鴻城―佐世保実 3回裏佐世保実2死二、三塁、山口晃は左前に2点適時打を放つ。捕手西野=細川卓撮影
(17日、宇部鴻城12―7佐世保実)
宇部鴻城が全員の21安打で打ち勝った。3点を追う5回無死二塁、山岡、樋ノ口の連続長短打で1点差とし、金丸の右越え2点本塁打で逆転。6回以降も中軸を中心に打線がつながった。佐世保実は継投が実らず、序盤のリードを守れなかった。
東海大甲府、小刻みに加点し逃げ切る 高校野球第9日
東海大甲府―龍谷大平安 3回表東海大甲府1死三塁、山本は左越え適時二塁打を放つ。投手田村、捕手平城=河合博司撮影
東海大甲府―龍谷大平安 2回裏龍谷大平安1死、有田は中前にチーム初安打を放つ。投手神原、捕手石井=河合博司撮影
(17日、東海大甲府4―2龍谷大平安)
東海大甲府のエース神原が、140キロ超の直球で内角をえぐる強気の投球を見せた。要所で投じる外角の変化球もさえた。打線も7回に渡辺が左越え本塁打を放つなど、小刻みに加点した。龍谷大平安は2回以降は毎回走者を出したが、あと1本に泣いた。
○山本(甲) 先制適時打を含む4安打2打点。「目標は全国制覇。そのためにも、毎試合、3安打はできる打者になりたい」
●原田監督(平) 「無死の得点機で決められなかったのが痛かった。相手投手にうまい投球をされた」
●梅田(平) 守備で2併殺に貢献。「吐きそうになるのをこらえながらノックを受けてきた成果を出せた」
●高橋(平) 昨夏の甲子園で本塁打を放ち、1回戦も6打数4安打だったが、この日は4打数無安打。「変化球が多くて、狙い球を絞れなかった。これが自分の実力です」
夏の高校野球:第10日の見どころ 3回戦
毎日新聞 2012年08月17日 18時04分
○…3回戦…○(左が一塁側)
▽第1試合(8時)
光星学院(青森)-神村学園(鹿児島)
光星学院はクリーンアップが計算できるだけに、1、2番の出塁率が鍵。神村学園は柿沢と平藪の2本柱が、強力打線にどう立ち向かうか。
▽第2試合(10時半)
済々黌(熊本)-大阪桐蔭(大阪)
大阪桐蔭は初戦、2本塁打を記録して藤浪が14奪三振で完投。総合力で優位に立つ。済々黌は、頭脳プレーや小技を絡め、揺さぶりをかけたい。
▽第3試合(13時)
新潟明訓(新潟)-明徳義塾(高知)
初戦は新潟明訓・竹石、明徳義塾・福の両右腕が完投したが、明徳義塾は投手の層も厚い。活発な新潟明訓打線が先手を取ればおもしろくなる。
▽第4試合(15時半)
倉敷商(岡山)-秋田商(秋田)
初戦の逆転勝ちで自信を得た倉敷商打線を、秋田商の投手陣がどこまで抑えられるか。シンカーを武器にする倉敷商・西の出来も鍵を握る。





