陸上【世界の顔】
(7)失地回復…3連覇へ底力は健在 棒高跳び エレーナ・イシンバエワ
2012.7.17 21:35
$とっちゃんのブログ
世界室内陸上を制し、笑みが浮かぶイシンバエワ=3月、イスタンブール(ロイター)
 2004年アテネ五輪で初めて世界の頂点に立ってから8年。6月で30歳になった棒高跳びの女王にとって、ロンドン五輪は失地回復を懸けた戦いになる。北京五輪の翌年に行われた09年世界選手権から歯車が狂い始めた。世界大会5連覇が懸かった舞台でまさかの記録なし。翌春から長期休養に入り、コーチも変えた。昨年2月に復帰を果たすも、その年の韓国・大邱での世界選手権は6位。「調子が悪かったら、今日ここには来ていない」と直前に痛めた右手首の影響を否定したが、世界記録を次々と塗り替えてきたかつての輝きは見る影もなかった。イシンバエワの時代は終わったのか-。そんな声もささやかれたが、底力は健在だった。今年2月、ストックホルムで開かれた国際大会で5メートル01の室内世界新をマーク。5メートル越えは屋外を含めても3シーズンぶり。完全復活への手応えをつかみ、「本当にカムバックできた」と喜ぶイシンバエワの様子を、ロイター通信などが伝えている。屋外は今月10日のフランスで開かれた競技会で初戦を迎え、4メートル76で貫禄勝ち。20日のダイヤモンドリーグ・モナコ国際をステップに五輪に臨むが、かつて居を構えたこの地での大会は縁起がいい。08年は同じ大会で5メートル04を跳び、北京ではこれを1センチ上回る世界新で五輪連覇を飾った。かねてから来年、モスクワで開かれる世界選手権を最後に第一線を退くと公言しており、今回が最後の五輪になる可能性が高い。3連覇を成し遂げれば陸上女子個人では史上初。屋外、室内合わせて通算29度目となる世界記録更新で、偉業に花を添えられるか。(細井伸彦)
 ■エレーナ・イシンバエワ 1982年6月3日、ロシア・ボルゴグラード生まれ。身長174センチ、体重65キロ。


水泳【世界の顔】
(8)2冠を目指す美女スイマー 競泳 フェデリカ・ペレグリニ
2012.7.19 07:39
$とっちゃんのブログ
ロンドン五輪でも2冠を狙うペレグリニ=6月、ローマ(AP)
 ファッションで知られるイタリアで、競泳界の枠を超えた人気を誇る。たぐいまれな美貌と実力を兼ね備えたフェデリカ・ペレグリニ。狙うは、自身初となる女子自由形200メートルと400メートルの2冠だ。6歳のとき、母が務めていたスイミングクラブで水泳を始め、初出場の2004年アテネ五輪でイタリア史上最年少の16歳で銀メダル(200メートル自由形)を獲得。以降、中距離の400メートルにも本格参戦し、母国のスポーツ史を塗り替えてきた。4年前の北京五輪では、高速水着に揺れる競泳界をあっと言わせた。世界記録が連発した背景でもあった水着、英スピード社の「レーザー・レーサー」を着ずに出場。世界記録保持者として臨んだ400メートルは5位に終わったが、続く200メートルでは予選から世界記録をマークし、決勝はその記録を0秒63塗り替えて悲願の金メダルをつかみ取った。身長177センチ、体重59キロと抜群のスタイルで、高級ブランドのモデルもこなす。ただしファッションショーに出るのは週末限定だ。「アスリートとしてトレーニングを優先している」と、水泳に対するストイックな姿勢は小さい頃からいまも変わらない。2009年秋、10代の頃から指導を受けていた名将、カスタネッティコーチが他界。深い悲しみの中、新しいコーチの下で練習を積み、昨年の上海世界選手権で2冠を達成し「自由形選手としての地位を確固たるものにしたわ」。言葉通り、喜びは格別だった。自信を深めて臨む3度目の五輪、ロンドン。表彰台の一番上から、最高のスマイルを天国の恩師に届ける。(青山綾里)
$とっちゃんのブログ

$とっちゃんのブログ