センバツ:出場32校決まる 石巻工など東北からは4校

出場校が、選抜高校野球選考委員会によって続々と選出、推挙されている=2012年1月27日撮影
第84回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が27日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、出場32校が決まった。
昨年の東日本大震災で大きな被害を受けた東北地区から、21世紀枠で石巻工(宮城)、一般選考で光星学院(青森)、聖光学院(福島)、花巻東(岩手)が選ばれた。同地区からの4校選出は、04年の第76回大会と並び最多タイ。
「21世紀枠」は、石巻工のほか、洲本(兵庫)、女満別(北海道)に決定。各地区の候補9校を東西2ブロックに分けて石巻工と洲本を選び、残り7校から女満別を選出した。組み合わせ抽選は3月15日。大会は3月21日から12日間、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催される。
第84回選抜高校野球大会出場校
地区 出場校
北海道(1) 北照
東北(3) 光星学院(青森)、 聖光学院(福島)、 花巻東(岩手)
関東(5) 浦和学院(埼玉)、 作新学院(栃木)、 健大高崎(群馬)、 高崎(群馬)、 横浜(神奈川)
東京(1) 関東一(東京)
東海(2) 愛工大名電(愛知)、 三重(三重)
北信越(2) 敦賀気比(福井)、 地球環境(長野)
近畿(6) 智弁学園(奈良)、 天理(奈良)、 履正社(大阪)、 近江(滋賀)、 大阪桐蔭(大阪)、 鳥羽(京都)
中国(3) 鳥取城北(鳥取)、 倉敷商(岡山)、 早鞆(山口)
四国(2) 鳴門(徳島)、 高知(高知)
九州(4) 神村学園(鹿児島)、 九州学院(熊本)、 宮崎西(宮崎)、 別府青山(大分)
21世紀枠(3) 石巻工(宮城)、 女満別(北海道)、 洲本(兵庫)
夢舞台に2校同時出場 履正社と大阪桐蔭、選抜へ 大阪
2012年1月28日0時37分
阪神甲子園球場で3月21日に開幕する第84回選抜高校野球大会(日本高野連・毎日新聞社主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)に、府内からは履正社(豊中市)と大阪桐蔭(大東市)の2校の出場が決まった。2校出場はPL学園と金光大阪が出場した2009年以来、3年ぶりだ。
■履正社 今年こそ日本一
甲子園出場が決まり喜ぶ履正社の選手たち=大阪府豊中市
2年連続4回目の出場を決めた履正社の選手たちは、グラウンドで小森重喜校長から出場決定の知らせを聞き「大阪代表として、応援にこたえられるよう頑張って」と激励を受けた。
岡田龍生監督(50)が「東日本大震災の被災者の方々を勇気づけられるよう、精いっぱい高校生らしいプレーをしよう」と呼びかけると、喜びを爆発させた選手たちは、岡田監督を胴上げした。
昨秋の近畿大会では、1年生左腕の東範幸投手が6回コールドを含む2試合を1人で投げ抜き、大きく成長した。攻撃面では狙い球を全員で徹底し、3試合で計26点を奪って4強入りを果たした。
昨年の選抜大会は準決勝に進出した。小保根誠主将(2年)は「昨年ほど飛び抜けた選手はいないが、総合力で今年こそ日本一を目指す」と闘志を燃やしている。(白木琢歩)
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履正社OBのオリックス・T―岡田選手の話 本当にうれしい。甲子園では存分に力を発揮して、頑張ってほしい。僕もこれを励みにキャンプに向けて頑張りたい。応援しています。
■2年分戦いたい
甲子園出場が決まり、グラウンドで喜ぶ大阪桐蔭の選手たち=大東市中垣内3丁目
森山信一校長から「出場おめでとう。近畿の代表として、良い成果を出して欲しい」と激励を受けた大阪桐蔭の選手たちは、ガッツポーズし、肩をたたき合って2年ぶり5回目の出場決定を喜んだ。
大型右腕の藤浪晋太郎投手を柱に、昨秋は3年連続の府大会優勝を達成したが、近畿大会は準優勝した天理(奈良)に準々決勝で敗れた。水本弦主将(2年)は「甲子園出場が決まるまでもやもやしていたけれど、これで目標が定まった。優勝を目指してチームを引っぱっていきたい」と意気込んだ。
昨夏は大阪大会決勝で逆転サヨナラ負けし、あと一歩で甲子園出場を逃した。西谷浩一監督(42)は「元気があって主将を中心にまとまりがあるチーム。甲子園で昨年の分も戦いたい。ベンチ外の部員も含めた全員の力で日本一を目指す」と話した。(川田惇史)
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大阪桐蔭OBの日本ハム・中田翔選手の話 甲子園という大舞台では全員が力を合わせることが一番大切。甲子園でプレーできる喜びをかみしめながら頑張ってください。

