2011年12月2日 17:00 (ZAKZAK/夕刊フジ)
阪神、しっかりしてや~“なでしこ”が集客の切り札!
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今年も始球式に登場したINAC神戸の川澄。「なでしこ人気」にあやかりたい… (ZAKZAK/夕刊フジ)
 このところ集客力に陰りが生じている阪神。そこで危機打開のために目をつけたのが、ついに今年の流行語大賞にもなった「なでしこジャパン」だ。まずは、3日に甲子園球場で行われるファン感謝デーに同じ兵庫県に本拠地を置く女子サッカー「INAC神戸」から沢穂希(33)ら日本代表メンバー7人をゲストに迎え、虎ナインとサッカーのミニゲームなどを企画している。
 阪神の今季主催72試合での観客数は、昨年の300万5633人から3・6%減の289万8432人。実数発表となった2005年以降では最低を記録した。チームが4位に沈んだ影響が大きいとはいえ、営業部関係者は「入場券の売り上げは、チームの成績にできるだけ左右されないようにしたい」と、販促のアイデアに頭をひねっている。球団では、入場券販売や公式ファンクラブ会員の募集で、長年“ウイークポイント”となっているのが10代の女性と分析。どうにかして若い女性層を取り込むには、今をときめく“なでしこ”の力を借りようというわけだ。
 事実、昨年は毎試合数百人程度だったINAC神戸の観客数も、今年のW杯優勝後は主催4試合の平均入場者数も1万3805人と激増している。「阪神に目を向けてもらうきっかけとして、人気のある沢選手たちをゲストに呼ぶなどの企画を数多くやりたい。ロンドン五輪で再び注目を集める来年は、INAC神戸さんにも協力していただいて始球式への招待や、合同のサイン会も検討している」(同関係者)
 一昨年のファン感謝デーでも、女子ソフトボールの北京五輪代表チームを迎えたが、今回は一過性の企画ではなく、本気でなでしこの勢いにあやかるつもりだ。12球団一の人気を誇った阪神だが、いつまでもあぐらをかいてはいられなくなったようだ。


2011年12月2日 08:00 (サンケイスポーツ)
能見“江夏になる”虎左腕43年ぶり快投誓う
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阪神・能見(中央)は、藤井彰(同左)とともにファンと貴重な時間を過ごした (サンケイスポーツ)
 エースの誓い!! 阪神・能見篤史投手(32)が1日、滋賀県大津市内のホテルで行われたトークショー出席後、来季は防御率1点台を目指す考えを明かした。虎の左腕では1969(昭和44)年の江夏豊以来、43年ぶりの快記録が現実になれば、V奪回にグッと近づく。 
 琵琶湖を望む壮大な大自然。風光明媚な温泉地でエースが誓いを立てた。防御率1点台を目指す-。日本一の湖に負けない、でっかい目標。琵琶湖グランドホテルで開催されたトークショーに出席した能見が、来季への意気込みを明かした。
 「(今年から)統一球に変わっているので、本来なら気にせず試合を作ることができるけど、2点取られると苦しい。取られて1点(まで)ですね」
 今年から導入された飛ばないとされる統一球は投手有利の状況を生んだ。「ここで一発打たれたら、という怖さを感じなかった」。同時に打線の援護に恵まれにくいという現象を引き起こした。
 「(今季は)漠然と投げられる試合が多かった。終盤にドラマがあるという試合が少なかった」。派手な逆転劇は減少。来季もロースコア勝負になる可能性が高い。だから相手に点を与えないことが、より重要になる。左腕が出した結論は、失点は1点まで、だった。
 今季は自身初の開幕投手を経験。開幕からフル回転。12勝を挙げたが、防御率は2・52だった。今季セ・リーグで防御率1点台を記録した吉見(中日、1・65)と内海(巨人、1・70)の2人はそろって最多勝(18勝)を受賞。特に吉見はエースとして球団初のリーグ連覇に大きく貢献した。優勝するにはワンランク上の働きが必要だ。
 阪神での防御率1点台となれば、1975年の安仁屋(1・91)以来、出ていない。左腕に限れば、伝説の大投手、江夏がプロ3年目に記録した69年(1・81)までさかのぼる。能見が43年ぶりにその領域に踏み込めば、優勝に近づくのは間違いない。
 いざ来季へ。巨人はFAで村田、杉内の獲得に乗り出した。ライバルは大型補強に動くが「やることは変わらないです。しっかりとレベルアップをしていけばね」と平常心を貫いた。長所をさらに伸ばす。11月25日に他界した西本幸雄氏(享年91)が教え子の日本ハム・梨田昌孝前監督(58)に斎藤佑樹投手(23)の手本にしろと教えた、腕のしなりが武器だ。「(西本発言は)光栄なことです。もっとできる、そういう気持ちを持っておかないと」しなやかさにより磨きをかける。
 来季、和田新監督の下、生まれ変わる猛虎。7年ぶりのV奪還へ。エースは、絶対的エースへとさらなる進化を遂げる。


2011年12月2日 08:00 (サンケイスポーツ)
阪神・球児、若虎に日本代表入り指令
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4年ぶりに最多セーブ賞を受賞した球児。若虎にゲキ (サンケイスポーツ)
 今季最多セーブ投手賞(41S)に輝いた阪神・藤川球児投手(31)が1日、東京都内のホテルでコンベンションに出席した。同日のオーナー会議では2013年の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ参加する方針が確認された。国際舞台で数々の経験を得た守護神は、若虎選出を願った。
 虎で数少ない世界を知る男の素直な意見だった。日の丸を背負え! そのために、もっと活躍しろ!! グレーのスーツに身を包んだ藤川が若虎たちに指令を出した。「(WBCが)参加の方向になっているんだったら、阪神の若い選手に出てもらって、(自分の)世界を広げてほしい」
 この日のオーナー会議では、参加か否か、議論されていた2013年のWBCへの参加を目指すことが決まった。結論は8日に行われる労組プロ野球選手会の総会に委ねられるが、すぐさま反応した形だ。理由があった。自身4年ぶりのセーブ王のタイトルを獲得し、足を運んだコンベンション。「久しぶりやね」。顔を合わすメンバーを見て、思わずにはいられなかった。
 「WBCで一緒になった選手ばかり。その大会に出た選手が新しく次にチャレンジしようとしている。そういう意思を固めている。それに(阪神は)20代がゼロやんか。うちだけが30代ばかり」
 ポスティングシステムによるメジャー挑戦を表明している青木(ヤクルト)やダルビッシュ(日本ハム)、田中(楽天)…。侍ジャパンでともに戦った20代の選手は計6人もいた。一方で阪神は4選手が出席(選出は5人)しながら、全員が中堅どころ。この現実がさみしかった。
 球児は2006年のWBC第1回大会から連続出場し、08年北京五輪も経験している。結果が出ず、悔しい思いはしてきたが、それがどれだけ野球人生の糧になるのか。「国際舞台で打たれたけど、その経験のおかげで自力がついて、厳しい場面を乗り越えられているのかな、と感じている」。以前にそう話したこともあるぐらい。若手陣では岩田が09年WBCに選出されたとはいえ、まだ少ない。だからこそ、2年後にはより多くのタテジマ戦士が選ばれてほしいのだ。「(参加者の)ほかは20代がいるでしょ。早く出てきてほしい」猛虎でレギュラーを奪取し、球界を代表する若手の出現を心待ちにする。それが、まずは来季の優勝につながっていく。背番号「22」は切に願っている。