2011年11月29日 08:00 (サンケイスポーツ)
役者揃った!!和田虎、優勝しかない
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鳥谷が残留。オーナー杯ゴルフ後、来季Vを誓った和田監督(撮影・森田達也) (サンケイスポーツ)
 あとは勝つだけ、勝たせるだけ!! 国内フリーエージェント(FA)権を取得していた阪神・鳥谷敬内野手(30)が28日、権利を行使せず、残留することを発表した。外国人を含めた主力選手の流出を防ぎ、戦力の維持に成功した和田豊新監督(49)は「勝ちにつなげていくのが、われわれの仕事」と来季V奪回を誓った。 
 新指揮官にとって、グロス90のスコア以上に、会心の“ティーショット”だったに違いない。新井、藤川、桧山に続き、鳥谷、福原の残留が正式発表。まずは満願成就。顔ぶれはそろった。7年ぶりのV奪回へ。いよいよ、本当のスタートラインに立った。
 兵庫県加東市内のタイガースGCで行われたオーナー杯ゴルフ後、和田監督は「ホッとしたというより、これでやっとスタートできる。ちょっと落ち着いたかなという感じ。これでもう一回チームがひとつになって、シーズンに向かっていける」とすがすがしい表情だった。
 このメンバーで、ひとつになろう-。そんな将の思いに、FA選手たちも次々と応えてくれた。球団はマートン、ブラゼル、メッセンジャー、スタンリッジの残留に大筋で合意。鳥谷は前日、直接電話をくれ、FAメンバー&助っ人の全員残留が決まった。ならば今度は、自分が応える番だ。この日はベストナインも発表され、残留宣言の鳥谷、平野、マートンが受賞した。
 「(鳥谷、平野は)ゴールデングラブを含め、センターラインの、チームの中心となる選手が受賞するのは、喜ばしい。それを勝ちにつなげていくのが、われわれの仕事」
 1球団から3人の選出はセ・リーグ最多(パはソフトバンクの4人)だった。自らの責任の重さを改めて口にした。3人が選ばれて、チーム成績は4位。指揮を執る立場にも責任がある。
 「今年は表彰、タイトルと多くの選手が受賞している。それはうれしいことだけど、優勝と合わせ技じゃないと。勝って獲りたいのが、選手の本当の気持ち。来年は賞を2倍にも3倍にもできるシーズンにしていきたいね」
 優勝すれば、喜びも2倍、3倍。来季はチームの戴冠はもちろん、個人タイトルも“総なめ”にする。それだけの力があると、信じている。
 投手強化を目指しているが、FAによる大型補強に手を伸ばさなかった。今季は4位。Bクラスに沈んだ。目新しさや起爆剤はないが、この戦力を維持できれば、優勝争いができる自信はある。
 「トリと球児(藤川)にはチームを引っ張っていってほしい。これから一歩一歩、前へ進んでいける状態に、やっとなりました」
 小林宏の先発や久保のセットアッパー案など目に見える改革と同時に、浸透させる和田イズム。“現状維持”ではない。同じメンバーに和田流のスパイスを加えながら新しい『チーム』を作り上げ、優勝へ突き進む。


阪神・マートン、2年連続ベストナイン!
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ベストナインに選ばれたマートン。2年連続の受賞だ (サンケイスポーツ)
 阪神のマット・マートン外野手(30)が28日、セ・リーグのベストナインに選ばれた。3月11日に起こった東日本大震災に心を痛めた助っ人は、2年連続2度目の受賞を、被災したすべての人にささげた。平野恵一内野手(32)は球団の二塁手初となるベストナイン&ゴールデングラブの2年連続ダブル受賞となった。
 海の向こうでオフを過ごす助っ人が、喜びの声を届けた。2年連続のベストナイン。マートンは9人のうちの1人に選ばれた栄誉を、震災に苦しんだ日本にささげた。
 「今年もベストナインを受賞し、光栄であり名誉のあることだと思います。今シーズンは私にとって色んな意味で特別な1年でした。東日本大震災という大きな災害に始まり、シーズンを通してさまざまなことに直面しました。この賞は3月11日に起こったこの悲しい出来事に直接的、また間接的に被害を受けた東北地方、私の住む関西地方、そしてその他の地域の方々皆様に捧げたいと思います」
 今季は首位打者こそ逃したが、打率・311をマーク。30試合連続安打を記録するなど、2年連続でセの最多安打(180安打)に輝いた。受賞は当然ともいえるが、プレーの根底に、被災地への思いがある。
 「この大災害そのものを変えることはできませんが、被災された方々の気持ちを少しでも忘れさせることができないかという気持ちを持ってこの1年タイガースのユニホームを来て誇りを持ってプレーしてきました」開幕が遅れ、節電ナイターなどの影響があった日本2年目。不慣れな中でも全力プレーを貫き、周囲の期待に応え、ファンを勇気づけた。
 「本当に今年は私にとっても家族にとっても忘れられない1年となりました。皆様、有難うございました、そして神の御加護を」正式契約はまだだが、虎打線に欠かすことのできないM砲が、自信を深めて来季を迎える。


2011年11月29日 17:00 (ZAKZAK/夕刊フジ)
阪神・平野も偉くなったの~“銭闘”で2億円突破を狙う!
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阪神・平野恵一内野手 (ZAKZAK/夕刊フジ)
 おおむね平穏な空気が流れる阪神の契約更改交渉だが、ひとり“銭闘モード”なのが平野恵一外野手(32)だ。内外野を使い回されたことを材料に、1億6000万円から2億円の大台突破を狙う。
 28日には二塁手としてベストナインに選ばれ、ゴールデングラブ賞とあわせ2年連続ダブル受賞。今季二塁で110試合、同時に67試合で中堅など外野にもついた。内外野を入れ替わると距離感などの切り替えが必要だが、そんなパターンも36試合あった。
 首脳陣からすれば使い勝手のいい選手だが、平野は「ここで『あっちもこっちもできる』というと、自分の死活問題になりますからね」と“安売り”するつもりはない。
 今季自己最多の142試合に出場したが、打率・295は昨年の・350から大きく下げた。6盗塁も1番打者としては少ない。そこで平野が狙うのはユーティリティープレーヤーの“特別手当”。チーム関係者も「守備固め要員ではなくレギュラーなのだから、守備の負担はもっと評価に考慮されていいのでは」と話す。
 オリックス時代の2006年の契約更改では、守備中にフェンスに激突して負った大ケガが「公傷」扱いとされず、3度保留したこともある。阪神では一発サインを続けているが、球団の評価に納得がいかなければ今年は黙っていないかもしれない。


2011年11月29日 17:00 (ZAKZAK/夕刊フジ)
ベストナインが物語る落合前監督の手腕!選ばれたのは吉見だけ
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最年長で初受賞の宮本。2位に終わったがベテランの活躍が光った (ZAKZAK/夕刊フジ)
 セ・パ両リーグのベストナインが28日、発表された。
 パで連覇を達成したソフトバンクは細川(捕手)、小久保(一塁手)、本多(二塁手)、内川(外野手)の4人で、西武(中村、中島、栗山、フェルナンデス)と並ぶ球団別最多だ。
 細川の移籍1年目のベストナイン捕手は、パでは1950年の土井垣(1リーグ制大阪タイガース→毎日オリオンズ)に次ぎ61年ぶり2人目で、パ内での複数球団での受賞は初めて。小久保の40歳0カ月(年齢は11月1日での計算扱い)での受賞は、パ一塁手としては史上最年長記録だ。
 セで球団史上初のリーグ連覇を達成した中日から、投手の吉見1人だけというのも異例だ。それだけ、今季限りで解任された落合監督の手腕が大きかった証明にはなるだろう。逆にBクラスの4位に終わった阪神からは平野(二塁手)、鳥谷(遊撃手)、マートン(外野手)とリーグ最多の3人が選ばれている。
 マートンは阪神の外国人選手としては初の2年連続受賞。今季2位で宮本(三塁手)、青木(外野手)が受賞したヤクルトと同様に、3位の巨人も阿部(捕手)と長野(外野手)の2人が選出されている。初受賞の長野は238票を集め、両リーグで最多得票者にもなっている。
 セの三塁手部門でベストナインを初受賞した宮本は40歳11カ月で、2つの最年長記録を達成。2008年の阪神・金本(外野手)の40歳7カ月を上回るセ最年長受賞新記録と、阪急・戸倉(外野手)に並ぶ両リーグでの最年長初受賞記録だ。
 ちなみに戸倉は阪急、東京(現ロッテ)で監督を経験した。宮本も将来のヤクルト監督候補生のお墨付きを与えられており、戸倉と同じコースをたどるのは間違いないだろう。(夕刊フジ編集委員・江尻良文)