2011年11月14日 00:03 (ISM)
F1第18戦アブダビGP L.ハミルトンが今季3勝目、小林は追い上げて10位入賞!
F1第18戦アブダビGP、オープニングラップで王者S.ベッテルがリタイアに終ったレースで、L.ハミルトンが勝利をつかんでいる。(C)Vodafone McLaren Mercedes 2011 (ISM)F1第18戦アブダビGPは、現地時間(以下、現地時間)13日の午後5時(日本時間:午後10時)からヤス マリーナ サーキットで55周の決勝レースが行なわれ、マクラーレンのルイス ハミルトンが第10戦ドイツGP以来の今季3勝目、通算17勝目を飾った。また、ザウバーの小林可夢偉もドイツGP以来の入賞を果たしている。
ポールポジションを獲得していたレッドブルの王者セバスチャン ベッテルは順調に滑り出すが、その直後に右リアタイヤが突然パンク。どうにかピットにマシンを戻すものの再度の出走はかなわず、王者が早くも今季初のリタイアに終る。
これによりトップはL.ハミルトンとなり、5番グリッドから順位を上げたフェラーリのフェルナンド アロンソが2番手で続く。その後方ではマクラーレンのジェンソン バトン、フェラーリのフェリペ マッサ、レッドブルのマーク ウェバーが激しく3番手を争っていく。
トップのL.ハミルトンは安定した走りで最後まですきを見せず、スタート直後からは王者不在のレースながらも十分に実力を発揮し、2011年のアブダビGPを制した。F.アロンソは最後のピットストップでの逆転を狙うも、届かず2位。J.バトンが3位表彰台を守り切っている。M.ウェバーは上位勢では唯一の3ストップ作戦に出たが4位で表彰台を逃し、F.マッサはM.ウェバーの前に出られる可能性もあった終盤にスピンを喫し5位に終った。レッドブルが表彰台に立たなかったのは、実に昨年の韓国GP以来のことだった。以降の入賞は6位7位がメルセデスGPのニコ ロズベルグとミハエル シューマッハ、8位9位がフォース インディアのエイドリアン スーティルとポール ディ レスタ。
そして小林が、16番グリッドと後方からのスタートながら追い上げて10位でチェッカーを受けている。コンストラクターズランキングで重要な1ポイントをチームにもたらした。
2011年11月14日 08:00 (サンケイスポーツ)
オレ竜真骨頂!内川バットに“いちゃもん”

これで流れを変えた!? 落合監督は三回一死一、二塁のピンチで、内川のバットに対し、本田球審にクレームをつけた(撮影・森本幸一) (サンケイスポーツ)
(日本シリーズ第2戦、ソフトバンク1-2中日=延長十回、中日2勝、13日、ヤフードーム)プロ野球のコナミ日本シリーズ2011は13日、ヤフードームで第2戦を行い、中日が第1戦に続き延長戦でソフトバンクを破り、2連勝した。中日は1-1の延長十回、森野将彦内野手(33)の左前適時打で2-1と勝ち越した。第1戦と第2戦が延長戦となるのはシリーズ史上初めて。日本シリーズは14日の移動日を挟み、15日から中日の本拠地ナゴヤドームで第3戦を行う。
憎らしいほど不敵な笑みが、鷹ファンで埋まった敵地を静まりかえらせた。
「何イニングやろうが勝てばいいんですよ」
お立ち台上の落合監督だ。博多を舞台にした“オレ流劇場”第2幕も、悔しいほどに中日ペースだった。昨年の第6、7戦から続く延長戦はこれで4戦連続。接戦ならお任せ、と言わんばかりに十回、森野の左前打で勝ち越し、盤石のリレーでしのぎきった。
だが、“劇場”の真骨頂は別にあった。0-0で迎えた三回一死一、二塁、打席に首位打者・内川。吉見が迎えた大ピンチに、ベンチから立ち上がった指揮官は、マウンドではなく、本田球審に歩み寄る。「バットの形が変わっている。何か入れてるんじゃないか? 確認してくれ」
谷繁からの要請もあり、テープが巻かれているバットのグリップ部分の異常を指摘したのだ。誰にも負けない勝利への執着心は、鷹の安打製造機が手にした武器の異変にまで及んでいた。審判団はバットを手にしてチェックする。時が流れる…。相手に傾きかけた展開は、この抗議の間で間違いなく止まってしまった。
結局、スポンジ状のものが入っていただけで、おとがめなしだったが、水を差された内川はグリップ部分のテープをはがされたバットで中飛に。その後の3打席も凡退と“いちゃもん”が功を奏した。まさにジス・イズ・オチアイ、といったところか。
そんな指揮官が珍しく慌てるシーンがあった。お立ち台でアナウンサーが「次の名古屋がいよいよ、地元での最後になりますね?」と聞いてしまったのだ。
「…。まだ、そんなこと聞かないで。当分、ユニホームを着てるんだから」
さしものポーカーフェースも絶句だ。
衝撃の解任発表から始まった逆襲のドラマ。解任した側も目を疑う、有終フィナーレがすぐそこに迫ってきた。
2011年11月14日 08:00 (サンケイスポーツ)
虎・和田監督、森田に怒声「返事はー!!」
守備練習を見守る和田監督。厳しい表情だ (サンケイスポーツ)
“鬼の和田”だ! 阪神・和田豊新監督(49)が森田一成内野手(22)のノック中に就任後初となる怒声をあげた。1000人の虎党が身震いするほどのド迫力で、「返事はー!」「執念がないんだよ、執念が」-。仏の顔が豹変した。もちろん、厳しさは愛情の裏返し。それにしても…怖かったデス。
土佐湾に反射する日光もまぶしい安芸タイガース球場が、まさかの展開に震えた。午後2時10分-。打撃練習最後の組(原口、清水)が快音を鳴らしているときに“事件”は起きた。虎党1000人も思わず肩をすくめた。
「返事はーーー!!」
まるで地鳴りのようだった。歌舞伎役者のように、語尾になればなるほど大きい怒声が響いた。
声の発信地は三塁ベンチ前。主は和田監督。久慈守備走塁コーチのノックを受けている森田に「ボールと同じスピードで(足が)きているやんか。ボールよりも先にこい」と注意したにも関わらず、背中を向けて元の位置に戻ろうとしていたため、だった。
音量を測るデシベル数は定かではない!? が、就任以来、明らかに最大級の大音量だ。スマートなイメージが強い指揮官の大声だけに、森田もビックリ仰天!? あわてて半身状態になり、「ハィ~!!」と悲鳴のように答えた。
サングラス姿の“鬼の和田”は止まらない。
「立って(球を)追うなよ、低くこい!!」
「口はいいから、足動かせ。捕ってからスピードがないっ」
「リラックスしすぎや!! お前はいつも。執念がないんだよ、執念が!! 試合に出たいんか? (2軍の)鳴尾浜で!!」
残り2本、という久慈コーチの設定も「アカン。3本増し。5本」とハードルを上げまくって15分間の指導を終えた。
森田は4年目の今季、球団史上初となる1軍初出場初打席で本塁打を放った。しかし、20試合の出場中、守りについたのはわずか9試合(1失策)。大砲候補のステップアップへのカギは守りにあることを指揮官は強調した。
「守備に対しての意識を変えていかないと。守備がうまくなれば打つ方もうまくなる。もうちょっとどん欲に、目がギラギラしていないと。まだ足りない。現状に満足して、打てればいいと思っていれば大間違い」
“熱烈指導”に森田は「ありがたいです。そういう(ギラつく)気持ちが伝わるように頑張ります」と、ヘトヘトになりながら、前を向いた。
5日には「豹変(ひょうへん)するかも」と、鬼になることをほのめかしていたが、まさに“有言実行”。その背景にはうまくなってほしい願いがある。

