2011年8月16日 21:47 (サンケイスポーツ)
球児2敗目で阪神3位に…能見は好投実らず
9回 打たれてがっくり阪神・藤川=16日、京セラD大阪 (サンケイスポーツ)
(セ・リーグ、阪神1-3広島、11回戦、広島6勝5敗、16日、京セラD大阪)先発の能見は8回1失点の好投。しかし打線は広島の先発・前田健に苦しみ援護できなかった。八回にマートンのスクイズで同点に追いついたが、直後に藤川球が2失点し敗戦。巨人が中日に勝利したため、阪神は3位転落となった。
セ界の誇る“ドクターK”が京セラドームでぶつかり合った。虎の先発マウンドに登ったのは、もちろん、能見だ。「しっかり腕を振って攻めていくこと。どんどん攻めていきますよ」。宣言どおり、立ち上がりから本領を発揮した。一回。まずは東出を低めのスライダーで空振り三振。木村もスライダーで3球三振だ。続く広瀬には今季4打数2安打1本塁打5打点と打ち込まれていたが、外角143キロの直球で右飛に仕留めて、3者凡退。上々のスタートを決めた。
“ドーム男”だ。今シーズンは屋内球場で5試合を投げ、4勝1敗、防御率1・34と好成績。前回登板の9日の中日戦(ナゴヤドーム)でも七回まで無安打に抑える快投。八回に若手の平田に左前へポテンヒットを許してノーヒットノーランはならなかったが、本人は「いずれは打たれると思っていた」と、どこ吹く風。この冷静さが背番号「14」の強みだ。
セ・リーグの奪三振数は15日現在、120個の能見がトップを走っている。111個で追随するのが、この日の相手先発・前田健だ。序盤から互いに一歩も譲らない投手戦戦を演じた。だが、能見は七回二死一、二塁から石原に左前適時打を浴び、先制を許した。
打線は関本、桧山の代打陣の安打から一死一、三塁としてから、マートンが来日初バントとなるスクイズを決め同点に追いついた。しかし直後に藤川が粘れず。安打と四球で一死満塁とすると、代打・前田智に2点適時打を浴び2敗目(3勝)を喫した。
【阪神】マートンがスクイズも…競り負け
(日刊スポーツ - 08月16日 23:20)

8回裏、スクイズを決めるマートン。捕手石原(撮影・田崎高広)
<阪神1-3広島>◇16日◇京セラドーム大阪
阪神マット・マートン外野手(29)が驚きのセフティースクイズを決めた。1点を追う8回1死一、三塁、広島前田健太投手(23)に対して突然バットを寝かせ、一塁方向に転がした。一時は同点となるスクイズを決めたが、チームは競り負け。来日2年目で初の犠打成功にも「負けたので、その辺はね」と多くを語らなかった。
2011年8月16日 17:00 (ZAKZAK/夕刊フジ)
阪神・城島に一塁手で“復帰説”ブラゼルはどうする~

城島は今季、復帰できるのか? (ZAKZAK/夕刊フジ)
昨オフ、半月板損傷のため手術した左ひざと、今季痛めた右ひじの故障を抱える阪神・城島健司捕手(35)。先日渡米して、患部について米国の医師による「セカンド・オピニオン(主治医以外の医師の意見)」を持ち帰ったばかりだが、打力や一塁手の経験を生かす起用法も有力な“セカンド・オピニオン”となりそうだ。
8日に米国の専門医のセカンドオピニオンを求めて渡米した城島は、現地での検査から間を置かず12日に帰国。すぐに真弓監督と沼沢本部長に報告したが、米国での診断結果を日本の担当医との間ですりあわせ、近日中に最善の復帰過程を決断することになった。
渡米に同行した権田トレーナーは「左ひざについては手術箇所は治っているとのこと」と説明。ただ、今季城島は、捕手に不可欠な立ったり屈んだりの動作をスムーズにできておらず、「(昨オフの手術によって)硬さが出ているところの稼働域を広げたり、筋力をつけたりしていく」と同トレーナー。まだまだリハビリが必要なことから、今季中に痛めた右ひじ同様に手術することも、選択肢の一つとして示されたという。
手術に踏み切るかどうかを城島本人、権田トレーナーと協議する沼沢部長は、現時点では「いずれ話をする」とノーコメントを貫いている。
仮に手術なら、このまま2011年シーズンを棒に振ってしまうのは必至。その一方で、城島は現在のチームにはほとんどいない貴重な右のスラッガーであることから、戦力としての生かし方については検討の余地を残している。
真弓監督は城島について「完璧にして戻ってきてほしい」というものの、現在の1軍は強打の右打者が枯渇。代打の切り札としては、左の桧山がいるが、右打者が不足している。
城島はダイエー-ソフトバンク時代に一塁を守った経験もあり、97年に7試合、98年に11試合、99年に3試合、02年に2試合、05年に5試合で合計28試合出場している。
マリナーズ時代は捕手にこだわり続けたが、リーグ優勝を狙える位置にいる阪神だからこそ、ひざの状態が捕手ほどの支障のない一塁手として起用で、城島の打撃力を生かす道筋ができる。
マリナーズ時代も故障がちで年俸分の働きを十分にできたとはいえなかった城島。阪神での今季4億円(推定)のギャラには釣り合わないとしても、捕手以外での貢献で少しは埋め合わせできないか。
【阪神】城島今季絶望!「申し訳ない」
(日刊スポーツ - 08月16日 22:50)
阪神は16日、城島健司捕手(35)が大阪府内の病院で左膝のクリーニング手術を行ったことを発表した。痛めていた右肘も8週間のノースロー期間を設けることも決定。今季中に復帰する可能性が消滅した。城島は球団広報を通して、以下のコメントを発表した。
「優勝争いをしているチームに迷惑をかけることになり、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分としてもチームの役に立ちたい思いが強かったのですが、今のままでは、真弓監督からも強く要望されている捕手として完全に復帰するのは難しいと考えました。渡米して診察を受けた専門医の先生の意見と日本の担当医の先生の意見を聞いた上で最良な選択だと思い、手術に踏み切りました。手術した以上、1日でも早く『捕手城島』として復帰できるようにしたいと思います」。
