作新学院、大量得点で宇都宮商下しV 栃木
2011年8月1日0時40分
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優勝を決めて喜ぶ作新学院の選手たち=県営
 頂点をつかんだのは作新学院――。大会は31日、栃木県営球場で決勝があり、作新学院が石井の本塁打を含む計18安打を放ち、決勝での最多得点となる17点を奪って2年ぶり7回目の夏の甲子園出場を決めた。宇都宮商は88年ぶりの全国選手権大会を目指したが力尽きた。甲子園は8月6日開幕で、同3日に組みあわせ抽選会が行われる。
(作新学院17―5宇都宮商)
 作新学院が長打で点を積み重ね、甲子園を引き寄せた。3回、石井の本塁打で先制すると、4回には内藤、鶴田が連続二塁打。5回には山下、7回にも石井が三塁打で走者をかえした。好投手・君島に対して各打者が力強いスイングで打球を外野に運んだ。宇都宮商は2回、無死の走者2人をバント失敗で送れず、流れをつかみ損ねた。しかし7回、斎藤が満塁本塁打。大差がついてもあきらめず、集中打で追い上げた粘りは見事だった。
■会心のアーチ「作新の風」巻き起こす 作新学院・石井一成選手
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本塁打を放った作新学院の石井一成
 先輩を甲子園へ――。作新学院は3回、思いを込めた石井一成(2年)の一振りで「風」を巻き起こした。
 1、2年生が中心のチームの中で、持ち前の堅守と「思い切りの良いバッティング」でチームを引っ張ってきた。3回戦までは振るわなかったが、準々決勝以降は当たりを取り戻した。ただ、この日の決勝の1打席目は二ゴロ。「チームに貢献できず、1番打者の役割を果たしていない」と感じていたという。雨天順延の3日間、作新学院は宇都宮商のエース君島の投球をビデオで見て研究した。「コントロールが良いので、ストライクを狙っていた」と石井。2回裏、宇都宮商に無死一、二塁とされたピンチを併殺に取って流れを引き寄せたあとの3回表。「絶対打って、先輩を甲子園に連れて行きたい」。石井はバットを短めに持って打席に入った。真ん中の直球を振り切ると打球は右翼方向へ舞い上がった。「入れ、入れ――」。次打者で主将の板崎直人(3年)が祈るなか、打球は右翼席に吸い込まれた。「石井の本塁打で気合が入った。助けられた」と先発の大谷樹弘(2年)。大谷も交代するまでの6回を無失点に抑える好投を見せた。石井の一発で起こった「作新の風」。チームはその後もつなぐ打線を発揮し、17点を奪った。試合後、石井は「栃木勢は全国での1勝から遠のいている。攻撃的な野球で1勝をもぎ取りたい」と、甲子園に向けて次なる目標を見据えた。(佐藤英彬)
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