智弁和歌山、圧倒V 市和歌山破り甲子園へ
2011年7月31日0時36分
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市和歌山―智弁和歌山 2回裏智弁和歌山2死二塁、嶌が右越えに2点本塁打を放つ。投手大野、捕手井上=紀三井寺
 監督の勧めでスイッチヒッターになった市和歌山の3番は、智弁和歌山の左腕のエースから、得点のチャンスをつくる安打を放った。優勝を果たせず涙した教え子を監督は「自信を持て」と励ました――。大会は30日、決勝で智弁和歌山が市和歌山を7―1で破り、7年連続19回目の優勝を果たした。大会7連覇は戦後初。智弁和歌山は春夏通じて5季連続の甲子園出場となる。夏の甲子園は8月6日に開幕する。
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(智弁和歌山7―1市和歌山)
 智弁和歌山が攻守ともに市和歌山を圧倒して7年連続の甲子園出場を決めた。市和歌山の先発大野の球が高めに浮いたのを見逃さず、長打攻勢で優位に立った。智弁和歌山の先発青木は、緩急を付けた投球で市和歌山打線に狙い球を絞らせなかった。智弁和歌山は1回、2死後に山本が流し打って左越え本塁打で先制。2回にも嶌(しま)が逆風をついてライナー性の2点本塁打を右翼席に運んだ。3回からは市和歌山の2年生エース上がマウンドに上がったが、バントも使って好機を着実にものにしていった。6回、四球で出塁した先頭の嶌を川崎がバントで送り、四球、遊ゴロで二、三塁として宮川が左翼線へ2点二塁打を放った。先発の左腕青木は、連打を許したのは6回のみ。変化球と直球の緩急の使い分けが功を奏し、市和歌山の中軸の3人をわずか1安打に抑えた。1人で165球を投げきった。市和歌山は5点を追う6回、先頭の砂原が右前へ、続く三家が中前へ連打。4番安陵の打席で5球目が暴投となり、走者が二、三塁に進んだ。安陵は三振に倒れたが、続く浜田がストレートの四球で満塁。瀧川が2ストライクと追い込まれながらも右犠飛を打ち上げ、砂原が生還して一矢を報いた。投手陣は、昨秋の新人戦決勝で智弁和歌山相手に好投した左腕大野が先発し、2年生エースの上が継投したが、相手打線の得点機での集中力がまさった。
■先制弾、チーム鼓舞 智弁和歌山・山本隆大選手
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先制の本塁打を放つ山本君=紀三井寺
 準決勝まで1安打にとどまっていた智弁和歌山の山本隆大(りゅうた)君(3年)が、チームを勢いづける先制本塁打を放った。1回2死で左打席に入った山本君は、3球目の変化球を逆らわずに流し打ち。打球はグングン伸びてスタンドに入った。アウトになると思い、一塁の近くまで走ったところで応援席から大歓声が上がったのを聞き、ようやく本塁打と気づいた。大会に入ってから打撃不振と守備のミスから途中交代を告げられ、悔しい思いをしていた。「絶対打つ」と、決勝の前夜は11時まで打撃練習をした。「監督から逆方向へ打つようにと何度も言われてきたが、ようやくできた。甲子園では今日以上にチームに貢献する打撃がしたい」と笑顔をみせた。
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