MLB=松井が9号3ラン含む3安打5打点、イチローは4安打
2011年 07月 28日 15:36
9号3ランを放ったアスレチックスの松井秀=オークランド(サンケイスポーツ) 2011年7月28日 13時59分
ヤンキース戦の7回、中越えに二塁打を放つマリナーズのイチロー。5打数4安打と活躍した。2盗塁も決めて今季28盗塁とした。マリナーズは9―2で勝利、連敗を17で止めた=27日、ニューヨーク(時事通信) 2011年7月28日 09時01分
[27日 ロイター] 米大リーグ(MLB)は27日、各地で試合を行い、アスレチックスの松井秀喜外野手は、レイズ戦に3番・DHで先発出場。4回に9号3ランを放つなど、5打数3安打、5打点、1本塁打の大活躍を見せた。アスレチックスは13─4で快勝した。
マリナーズのイチロー外野手は、ヤンキース戦に1番・右翼で先発出場。二塁打1本を含む5打数4安打、2盗塁、2得点の活躍だった。チームは9─2で勝利した。
ドジャースの黒田博樹投手は、ロッキーズ戦に先発登板。6回を6安打、3四球、6三振、1失点の内容で今季13敗目(6勝)を喫した。ドジャースは1─3で敗れた。
カブスの福留孝介外野手は、ブルワーズ戦に1番・右翼で先発出場し、4打数1安打、2三振の成績だった。
ブルワーズの斎藤隆投手は、この試合に7回2死からリリーフ登板。1/3回を無失点に抑えた。試合はブルワーズが2─0で勝利を収めた。
ツインズの西岡剛内野手は、レンジャーズ戦に9番・遊撃で先発出場し、4打数ノーヒットだった。
レンジャーズの建山義紀投手は、この試合に9回2死から登板し、1/3回を無失点の内容だった。試合はツインズが7─2で勝利した。
ロクテ世界新、堀畑8位…200m個人メドレー(読売新聞 - 07月28日 19:33)
男子200メートル個人メドレー決勝、世界新で金メダルを獲得し、拳を突き上げるロクテ=菊政哲也撮影
水泳の世界選手権第13日は28日、上海で競泳などが行われ、男子200メートル個人メドレー決勝で、ロクテ(米)が1分54秒00で世界新記録を出し優勝した。
堀畑裕也(日体大)は1分59秒52で8位だった。
【世界水泳】涙の5位。寺川綾が初めて知った喜びとレースでの誤算
折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
藤田孝夫●撮影 photo by Fujita Takao

背泳ぎ100m決勝で5位に終わった寺川綾。目標のメダルまであとわずかだったが...。
7月26日、午後6時10分過ぎからの決勝のレースを終えた寺川綾(ミズノ)は、目を赤くして記者たちの前に立った。どこか乗れていなかった様子の予選や準決勝とは違って、決勝ではスムーズな泳ぎだった。前半の50mを4位で折り返した彼女は、ラスト10mでは3位の位置にいた。だがそこから失速してしまい、5位に終わったのだ。タイムは59秒35。昨年出した日本記録には0秒23届かず、今年4月の代表選考会で出したタイムにも0秒18及ばない。よけいに悔しさも募った。「アップでいつもの泳ぎもできるようになったので、自信を持って最後まで泳ごうとレースに臨みました。もうちょっと最後で伸びていれば、いいところへいったかなと思うけど……。でも、そこが私のいけないところなんですね。練習でも最後のタッチまで集中して泳ぐということに取り組んできたけど、もうひとつ踏ん張りが効かなかった」最初の50mの28秒91というラップタイムにも首を捻る。59秒13の日本記録の時の前半は28秒86だった。指導を受ける平井伯昌コーチからはレース前、「自分の泳ぎを貫きなさい。ただ体が動くまま行っていいと言ったら、多分突っ込んでしまうから……。その辺はよく考えて自分らしいレースをして来い」と言われていた。目標にしていた58秒台を本気で狙うなら、もう少し速いラップが必要だった。そこで若干抑えてしまったのは、「突っ込み過ぎる」という自分の癖を意識し過ぎたからなのだろう。その見きわめが甘かったことも、レース後、頭に引っかかっていた。平井の「突っ込み過ぎるな」という言葉を意識するあまり、泳ぎのリズムが少し崩れていた。そのため準決勝は59秒81でしか泳げず、ギリギリの8番目で決勝へ進出していたのだ。「決勝は8コースということもあって、センターコースで泳ぐ選手たちは見えませんでした。やっぱり戦うためには真ん中で並んで泳ぐことが必要だと思うし。今回は準決勝でいい泳ぎを出来なくて端っこのレーンになってしまったけど、今後また同じ失敗を繰り返してはいけないなと思いました」
自分のレースをすることが大事だが、強い選手と並んで泳げば、その選手に引っ張られて前半のペースがもう少し上がった可能性もある。トップ選手たちの激しい競り合いの真っただ中にいれば、展開はまた違ったものにもなっただろう。200mでは04年アテネ五輪で決勝へ進んだ。だが世界大会の100mでは今回が初めての決勝進出だった。「自分の好きな種目で決勝に残って戦えるのは幸せだと思った」と言う寺川だが「予選から積極的なレースをして3本泳ぐって、こんなにきついものだということを初めて知りました」と苦笑する。今季最高のタイムを記録した選手として世界水泳に臨んだものの、泳ぎが少しだけ狂ったことで予選、準決勝をどう戦って決勝へ進むかという、戦術的なことまでは手が回らなかった。平井伯昌コーチの下で、泳ぎの技術だけでなく弱点だった精神面もじっくり鍛え上げてきたつもりだったが、本当の戦いの場で知ったのは「まだ何かが足りない」という現実だ。世界のトップを争う場は、タイムだけの世界ではないことも改めて知ることができた。それは彼女自身が、自分の「最後の戦いの場」と決めているロンドン五輪へ向けて、貴重な経験になったはずだ。「今回はメダルを狙っていたというのも確かだから、悔しいという言葉だけでは表わせないような思いが自分に中にはすごくあるんです。でも、たくさんの人に応援されてこの舞台に立って、ようやく決勝にも進めたから、この5番という結果をしっかりと受け止めなければいけないと思います」こういって唇を噛みしめる寺川だが、一筋の光も見えた。今回の優勝記録は59秒05。狙っていた58秒台を出していれば優勝できたということを確認できたのだ。これからはその目標に向かって、これまで以上に真剣に立ち向かっていくことができる。「こういう大きな舞台で自己記録を更新していくくらいでないと、本当に戦ってはいけないと思うんです。だから今回の思いを忘れず、これからも上を向いて頑張っていきたいと思います」メダルを逃した無念さは、26歳になった寺川をまた一歩成長させるはずだ。

