光星学院、8年ぶりV 甲子園春夏連続出場 青森
2011年7月27日1時26分
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光星学院―野辺地西 3回表光星学院無死一、二塁、川上が左翼場外へ3点本塁打を放つ。投手小林大誠、捕手林=青森市営
 青森大会は26日、光星学院が73校の頂点に立った。野辺地西との兄弟校対決となった決勝でも2本塁打を含む15安打と強力打線が持ち味を発揮し、8年ぶり5度目の優勝と春夏連続の甲子園出場を決めた。全国大会は8月6日から、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場を舞台に開かれる。
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(光星学院9―1野辺地西)
 光星学院は川上、田村の3、4番の連続本塁打が重圧を解いた。1点リードで迎えた3回、無死一、二塁から川上が初球の甘い直球を見逃さず左越え3ラン。田村も左越えソロ本塁打で続いた。1回は牽制(けんせい)死、2回は連続の送りバント失敗で相手投手を攻略しきれなかっただけに、効果的な4得点だった。終盤は単打に機動力を絡めて得点を重ね、計15安打をうまく得点に結びつけた。エースの右腕秋田は10奪三振の好投。うち六つが見逃しだったように、制球の良さが際立った。敗れた野辺地西は、6試合連続で完投した右腕小林大誠の粘り強い投球と素早いバント処理が光った。打線は3回、林の左前適時打で挙げた1点に終わったが、二塁打3本を含む7安打を放ち、6回以降は毎回安打。要所は締められたが、高い打撃力を見せた。
■沖縄から青森へ、夢結実 光星学院・川上竜平主将
 「とにかく初球を仕留める」。光星学院の主将・川上竜平(3年)は、そう心に決めて打席に立った。1点リードで迎えた3回表無死一、二塁。狙い球はない。スーッと低めの直球がきた。ミートの感覚は完璧。打った瞬間「入った」と思った。3ラン。練習試合も含めると高校通算24本目となる貴重な一打にも、クールな表情でダイヤモンドを一周した。主将の一打に乗せられるように4番田村龍弘(2年)も本塁打で続き、この回一挙4点。2回、無死一、二塁から連続で送りバントを失敗して無得点に終わった重苦しさを一振りで変えてみせた。「思いっきり振っていけ」というのが仲井宗基監督からの指示だった。1回の1打席目は、初球を空振りした後の2球目もスイングして、左前へ適時打を放った。沖縄出身。野球がうまくなりたい一心で光星学院がある青森県に来た。1年生の夏、背番号「20」をつけベンチ入りした。チームは準々決勝で野辺地西に敗れた。試合には出ていなかったが、ベンチからベスト8で夢を断たれた先輩の姿を見て悔しさがこみ上げた。昨秋、新チームの主将になったが、最初はまとめるのに苦労した。個々が自分のプレーに一喜一憂し、チームとしての戦いに徹しきれなかった。春の県大会では、足元をすくわれ、まさかの準々決勝敗退。しかし、その経験がチームを変えた。「一人ひとりが粘り強くなり、自分たちの野球ができるようになった。今になって、みんないい表情で野球ができている」。チームの成長を感じている。優勝が決まった瞬間、センターからみんなが抱き合うマウンドに全速力で走った。閉会式で赤いリボンの金メダルを首からかけられると、優勝の実感が湧いた。「絶対勝ったんねん」と大会前に帽子のツバに書いた。しかし、ゴールはここじゃない。「甲子園で勝たないと意味がない」。青森勢のどこも成し遂げていない全国制覇。それが最終目標だ。(水戸部六美)
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