「刑事コロンボ」ピーター・フォークさんが83歳で死去
2011年6月25日 4時16分
よれよれのコートとボサボサの髪の毛がトレードマークの「刑事コロンボ」は、「ウチのカミサんがね……」のセリフで人気を博した - 写真:Album/アフロ
[シネマトゥデイ映画ニュース] テレビドラマ「刑事コロンボ」シリーズでコロンボを演じた俳優のピーター・フォークさんが23日、ロサンゼルスの自宅で死去したと家族が認めた。83歳だった。
ピーターさんの養女のキャサリン・フォークさんは、「彼のアルツハイマーはかなり悪化していました」とCBSニュースにコメントしたが直接の死因については触れなかった。ピーターさんは、彼の医師が「彼が自分がコロンボだったことさえも覚えていないことを非常に残念に思う」と語っていたほどアルツハイマーの病状が進んでいたという。 養女のキャサリンさんは2009年にピーターさんが自身の世話ができないほど弱っているとして、裁判所に財産管理保護人が必要と申し立て、ピーターの妻シェーラさんと争っていたが、裁判所は妻シェーラさんを財産管理保護人に任命していた。 ピーターさんは「刑事コロンボ」シリーズのコロンボ役でエミー賞の主演男優賞を4回受賞しており、映画『殺人会社』と『ポケット一杯の幸福』でアカデミー賞助演男優賞に2回ノミネートされている。(Bang Media International)
シティーハンター」最初で最後のフィギュア化!?「もっこりリョウちゃん」の完全再現に原作者も感心!2011年6月25日 0時51分
このクール→もっこりのギャップこそが魅力の一端!? - (C)北条司/NSP 1985
[シネマトゥデイ映画ニュース] アニメ化のみならず、ジャッキー・チェン主演で実写映画化されたこともある北条司の人気マンガ「シティーハンター」から、主人公・冴羽リョウと野上冴子が初フィギュア化される。ハリウッド作品のキャラクターフィギュアを制作していたホットトイズが新たな分野に挑戦した作品で、監修を務めた原作者の北条をして「よく立体化したなと感心します」と言わしめる出来栄え。もちろん、おなじみの「もっこりリョウちゃん」も再現することができる。
今回フィギュア化された「冴羽リョウ」は、これまでハリウッド作品のキャラクターフィギュアを手掛けてきたホットトイズが新たな分野に踏み出した一作であり、その意気込みが十分に伝わってくるクオリティー。スイーパーとして悪を討つクールな冴羽リョウは、魅力的な表情を再現するために一つ一つがハンドペイントで塗装が施されており、コスチュームはシルエットまで原作に忠実に作りこまれているというから驚きだ。そして、もちろんこれだけでもカッコイイことに違いはないのだが、原作やアニメを知っている身からすると、クールなリョウとは対照的な「もっこりリョウちゃん」のヘッドパーツが用意されていることに喝采(かっさい)を上げずにはいられないはず。見慣れたマヌケヅラにはお似合いのレースのブラジャーまで付属しているという凝りようは、原作の世界観を知り尽くしているからこその演出だろう。
また、「冴羽リョウ」と同時発売される「野上冴子」は、リョウを魅惑する美ぼうの女刑事だが、体のラインを強調するジャケットとスリットが入ったスカートは、しなやかな肢体とセクシーさを十分過ぎるほど表現。愛用のナイフはガーターベルトに装着したホルダーに収納できるなど、細かなアイテムに至るまで完全再現しているのはさすがの一言で、よくよく見てみれば、リョウの愛用の銃・コルト・パイソン357マグナム同様に、ディテールにこそ神が宿るという言葉の意味を今一度知らしめてくれるはずだ。
国内外で高い人気を誇る同マンガではあるものの、意外にも今回が初フィギュア化。それでありながら、監修を務めた北条が「フィギュアになるのはこれきりじゃないかな」とコメントしているのは、マンガのキャラクターを立体化するのがとてつもなく難しいからだ。マンガは、二次元でいかにかっこよく見せるかにスポットが当てられているため、描いてあるままに立体化すると、いびつな人間になってしまう。それに加えて、長期連載であれば絵も変化するため、フィギュア化するための一つのイメージに収束されるのは至極困難。それだけに、本アイテムに対しては「よく立体化したなと感心します」と北条も今回のフィギュアには賞賛の声を惜しまない。これが最後のフィギュアになるかも……という発言は、裏を返せば、本作のクオリティーが限りなく最高に近いものであることを原作者自身が保証しているということだろう。
日本でのテレビアニメ化やアニメ映画化はもちろんのこと、1993年にはジャッキー・チェンと後藤久美子で実写映画化された本作は、現在実写版ドラマが韓国で制作されているなど、連載終了後なお続く本作の人気を実感させられる。その、待望の初フィギュア化は、北条が「『これおもしろいね』『すごいね』って思ってくだされば幸いです」と言うとおり、ただただ感心するためにだけでもぜひとも見ておきたい代物になっている。(編集部・福田麗)
「【コミック・マスターピース】 『シティーハンター』1/6スケールフィギュア 冴羽 リョウ」「【コミック・マスターピース】 『シティーハンター』1/6スケールフィギュア 野上 冴子」は2011年12月発売予定 価格: 各1万9,800円(税込み)
松雪泰子、大林宣彦監督の新作で主演!被爆者二世の地方紙記者を演じる
2011年6月24日 22時04分
主演を務める松雪泰子
[シネマトゥデイ映画ニュース] 女優の松雪泰子が、新潟県の長岡花火を題材とした大林宣彦監督の新作映画『この空の花-長岡花火物語』で主演を務めることが明らかになった。本作で松雪は、被爆者二世の地方紙記者を演じる。
『この空の花-長岡花火物語』は、1945年の長岡空襲、2004年の中越地震を乗り越えてきた長岡市が、平和と復興のシンボル「長岡花火」を世界に発信するために企画された作品。長岡空襲で母親の背中に背負われたまま亡くなった子が、現代の高校生としてよみがえり、演劇を通して戦争の悲惨さや平和の大切を訴えていくというストーリーで、「古里映画」製作をライフワークとする映画『転校生』『時をかける少女』などの巨匠・大林宣彦監督がメガホンを取り映画化する。長岡花火には「世界中の爆弾をすべて、花火に替えたい」という平和を祈る思いが込められており、実際に花火を見学した大林監督は思わず涙を流したという。
そんな本作を体現するため、主演に迎えられたのは松雪泰子。熊本県天草の地方紙記者で、両親が長崎の原爆で被爆した被爆者二世・遠藤玲子を演じる。松雪は本作の物語を語る上で重要な役どころを担うことになる。そして、玲子が長岡に来るきっかけを与える元恋人で高校演劇部の指導教員・片山健一を高嶋政宏。長岡の戦災で母親に背負われたまま亡くなった子で、現代に17歳の女子高生としてよみがえる元木花を新人の猪股南が演じる。そのほか、長岡の新聞記者役に原田夏希、花の母親役に富司純子、伝説の花火師役に柄本明という実力派俳優を共演に迎えている。
ハワイで慰霊の献花火として長岡花火の打ち上げが実現すれば、追加撮影も予定しているという本作は、平和への祈りと思いが詰まった感動作。8月にクランクインし、9月下旬にクランクアップ、2012年夏の劇場公開を予定している。東日本大震災で心を痛めたわれわれ日本人にとって癒やしの作品となることに期待したい。(編集部・小松芙未)
映画『この空の花-長岡花火物語』は2012年夏公開予定


