セ開幕も4月12日…4月中はナイター自粛

. プロ野球のセ・リーグは24日、都内で緊急理事会を開き、今月29日に予定していた公式戦の開幕日を再度、延期し、パ・リーグと同じ4月12日とすることを決めた。
 東日本巨大地震の影響で電力が不足している東京電力、東北電力管内での4月中のナイター自粛でも一致。試合形式も、パと同様に延長戦は3時間半を超えて新しい回に入らず、デーゲームでも照明を必要とする東京ドームでは、4月中の試合を開催しないことにした。
 セ、パともにレギュラーシーズン144試合とクライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズを行うことを確認。開幕日などの変更は26日のオーナー会議で最終決定される。
 新(あたらし)純生理事長(ヤクルト球団常務)は理事会後の記者会見で、「選手の方々の気持ちをくんで、早く開幕日を決めたかった。コンディションのこともある」とし、ナイターについては「もともと我々は監督官庁の指示に全面的に従うという方針」と説明した。
(2011年3月24日19時20分 読売新聞)


プロ野球 新井選手会長「ファンの声届いた」セ開幕再延期
毎日新聞 3月24日(木)22時29分配信

 セ・リーグ理事会による開幕の再延期を受けて、労組日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)は24日、マツダスタジアムでの広島との合同練習後に宿舎で会見し、「大変大きな決断をしていただいた」と感謝の言葉を口にした。こみ上げてくるものがあるのか「選手会の声、ファンの声が届いたのだと思う」と絞り出すように話した。
 「僕たちが真剣に野球をする姿を見て、被災者の方が少しでも勇気を持ってもらえれば」と被災地に思いを巡らせて改めて表情を引き締めていた。
 自身のプレーの調子は全く上向かないまま、選手会長として奔走したことを振り返り、「被災地のことを考えれば、僕のことなど何ともないです」と気丈に振舞った。だが、そう話す目は潤んでいて、心労の重さもうかがわせた。
 開幕まで3週間近く空くことで、新井会長は「早くチャリティー試合などのアイデアをまとめたい」と支援策に取り組む考えを示した。また、延期分を後ろにずらすことで日本シリーズなどの公式戦日程が統一契約を越える12月に入ったとしても「選手会の総意でやり遂げる意思の確認をしている」と明らかにした。【吉見裕都】


ボクシング 4月のトリプル防衛戦、神戸に開催場所変更
毎日新聞 3月24日(木)20時41分配信

 世界ボクシング評議会(WBC)フェザー級王者、長谷川穂積(真正)ら日本のWBC王者3人による4月8日のトリプル防衛戦の開催場所が東京・両国国技館から神戸・ワールド記念ホールに変更されることが24日、主催者から発表された。東日本大震災の余震などが続く中で選手、観客らの安全面を図るためという。
 いずれも相手は変わらず、同級では初防衛戦となる長谷川は同級1位、ジョニー・ゴンサレス(メキシコ)と対戦。6度目の防衛戦となるスーパーバンタム級王者の西岡利晃(帝拳)は同級6位のマウリシオ・ムニョス(アルゼンチン)、スーパーフェザー級王座の初防衛を目指す粟生隆寛(帝拳)は同級3位、ウンベルト・グティエレス(メキシコ)の挑戦を受ける。
 神戸市内の真正ジムで会見した長谷川は「今ボクシングをやっていいかとも思ったが、一人でも多くの方に戦う姿勢を見てもらい、復興への力に変えてもらえたらうれしい」。ジムの山下正人会長は「阪神大震災から復興を遂げた神戸で、兵庫県出身の長谷川と西岡、今回の被災地の一つでもある千葉県出身の粟生が素晴らしい試合をして、みなさんに少しでも勇気や元気を与えられれば」と話した。試合は「復興支援チャリティーマッチ」と位置付け、興行収益の一部を被災者復興支援のために寄付する。
 これまでに販売したチケットは、31日から購入場所で払い戻しに応じる。【野村和史、平本泰章】


代表&J選抜の練習、一般公開します

 日本サッカー協会は24日、東日本大震災の復興支援を目的に日本代表とJリーグ選抜が対戦する慈善試合(29日・長居陸上競技場)に向けた日本代表の練習をファンに一般公開すると発表した。会場には募金箱が設置され、集まった義援金は日本赤十字社を通じ、被災地に送られる。
 日本代表の練習予定は26日午後4時半、27日午後4時からキンチョウスタジアム、28日午後4時からは長居陸上競技場で。28日午後1時半開始予定のJリーグ選抜の練習も公開される。
 また、既に完売した慈善試合の入場券を2200枚追加販売すると発表した。入場券はインターネットの「チケットJFA」のみでの販売で、26日午前10時から。
 [2011年3月24日19時30分]


モスクワで代替開催/フィギュア

 国際スケート連盟(ISU)は24日、東日本大震災の影響で日本での開催を断念したフィギュアスケートの世界選手権を、4月24日から5月1日までモスクワで開催すると発表した。 
 世界選手権は当初、3月21日から東京・国立代々木競技場で開催される予定だった。ISUは21日に日本開催を見送り、代替地として名乗りを上げていたロシア、フィンランド、オーストリア、カナダ、クロアチア、米国の6カ国から選んだ。
 日本は、ともに2連覇が懸かる女子の浅田真央(中京大)や村上佳菜子(愛知・中京大中京高)、男子の高橋大輔(関大大学院)が代表に選ばれている。村上は「モスクワでの試合は初めて。でも時間は足りてるから、しっかり準備はできる」と話した。
 [2011年3月24日23時22分]