茨城県の最北端にある景勝地であり

岡倉天心ゆかりの地でもある五浦海岸を訪れた時の写真を整理

岡倉天心は東京美術学校、日本美術院の創立に関わり

明治という西洋文化の波が押し寄せる時代に日本の伝統美術の価値を世界に広め

日本近代美術の発展に人生を捧げた人

日本美術院の再起をかけて絵画部を移転し

大観、観山、春草、武山と移り住んだのが五浦の地だった

茨城県の最北端である五浦は小さな温泉街と漁港がある以外は閑散としており

世間の喧噪を離れ創作活動に没頭するには最適の地だったのかもしれない

 

 

 

 

天心記念五浦美術館には岡倉天心の関連資料が展示されているが

中でも印象的だったのはインドの女流詩人プリヤンパダと交わされた書簡の展示

すでに健康を害し始めた天心がインドを訪れた際に知り合ったのがプリヤンパダであり

その恋文ともとれる書簡のやり取りは天心が没する翌年まで続いた

天心が最期に彼女に贈った書簡は

天命に一生を捧げてきた人は死を目前に控えこれほど天空海闊な心境に至るのか

そんな感動を与えてくれるものだった

まあ凡人の自分は一生こういう境地には至らないだろうけど・・・