冬の湿原ツアーを開催しました


― 北海道新聞・釧路新聞に掲載されました ―

(北海道新聞)

 

(釧路新聞)

 

今年最初の湿原ツアーとして、
1月24日(土)・25日(日)の2日間にわたり、「釧路湿原国立公園の魅力を知る・再発見する学びのツアー(湿原ツアー)」を開催しました。

本ツアーには、市内の複数校の児童と教員が参加しました。


本事業は、「釧路鳥取てらこや」と「ひがし北海道ブランド化推進協議会」の共催により実施し、公益財団法人日本数学検定協会、特定非営利活動法人スクールアドバイスネットワークの後援をいただいています。

 

本事業は、毎年、夏2回・冬2回の計4回実施している取り組みで、釧路湿原という世界的にも貴重な自然環境を子どもたちが実体験を通して学ぶことを目的としています。
昨年に続き、今年度も継続して実施することができました。


なぜ、この湿原ツアーを始めたのか

 

この湿原ツアーを始めた背景には、釧路湿原というかけがえのない自然が、地元に暮らす私たちにとって、身近でありながら、その価値を実感する機会が少ない存在になっているのではないか、という思いがありました。

 

釧路湿原は、世界的にも評価されている貴重な自然環境であり、釧路の大きな魅力であり、誇るべき地域資源です。
しかし、子どもたちがその価値や成り立ち、守る意味を実体験を通して学ぶ機会は決して多くありません。

また、自然について学ぶ際、教室での学習だけでは実感を伴いにくく、一方で体験だけでは、なぜ守るのか、今、何が起きているのか、という理解につながりにくいという課題を感じていました。

 

そこで、カヌーによる湿原体験や現地での踏査とあわせて、専門家による講義を組み合わせ、体験と学びを一体とした学びの場として、この湿原ツアーを立ち上げました。

子どもたちが、釧路湿原を楽しい場所として知るだけでなく、大切にしたい、次の世代に残したいと感じる。
その気持ちを育てることが、このツアーの原点です。

 

 

 


冬ならではの湿原を体験

 

今回の冬の湿原ツアーでは、午前中にカヌー体験を行い、阿歴内川を出発しました。
達古武沼に到着後は、凍結したハンノキ林やヨシ・スゲ湿原を観察し、さらに凍結した達古武沼を踏査しました。

湧き水の存在や野鳥の姿など、冬だからこそ見ることができる釧路湿原の自然環境を子どもたちは五感を使って体感する貴重な時間となりました。

 


専門家による講義で学びを深める

 

午後は鳥取神社に移動し昼食をとった後、湿原についての学びを深める講義を実施しました。

新庄久志氏からは、釧路湿原の成り立ちや自然環境について、長年の研究や経験に基づいたお話を伺いました。

 

また、猛禽類医学研究所の渡邊有希子氏からは、野生生物保全の現場で実際に起きている課題や命と向き合う仕事について、分かりやすくお話しいただきました。

 

体験と講義を組み合わせることで子どもたちは釧路湿原を楽しい場所としてだけでなく、守り、次世代につないでいくべき存在として学ぶ機会となりました。

 


新聞掲載を通じて

 

今回の湿原ツアーの様子は、1月26日付の北海道新聞、1月28日付の釧路新聞に掲載されました。

北海道新聞、釧路新聞の両紙に掲載いただきました。
釧路湿原の魅力や、子どもたちの学びの姿が、より多くの方に伝わる機会になればと思います。

 


教育から、地域の未来へ

 

体験と学びを組み合わせた環境教育は、釧路の自然を次世代につなぐための重要な基盤であり、地域づくりそのものだと考えています。さらに、釧路湿原という貴重な資源を学びと体験を通じて磨き上げることは、教育の枠を超え、観光や地域ブランドの価値向上にもつながる取り組みです。

学校、地域団体、専門家、支援団体が連携し、分野を越えて子どもたちの学びを支えるこの取り組みは、教育と環境、観光を結びつける分野横断的な地域づくりの一つの形だと考えています。

 


今後に向けて

 

今年度も、夏・冬のツアーを通じて、釧路湿原の価値を次世代に伝える学びの場を提供していきます。

引き続き、子どもたちの学びと、釧路の未来につながる取り組みを大切にしていきたいと思います。