志位和夫・日本共産党中央委員会幹部会委員長から同党への入党の呼び掛けがありました。
結論から言うと無理ですね。
理由は以下の通りです。
①日刊赤旗購読は無理です。
月3497円(税込み)は、われわれ貧困層にとっては痛手です。3497円は「ゆでうどん」約110袋分。栄養失調ギリギリの生活をしている者にとっては無理です。
赤旗日曜版月額930円(税込み)と月刊誌「前衛」月額744円(税込み)の組み合わせならば税込み計1704円で、理解可能なんですけどね...。
日刊を読み切るのは無理です。たたでさえ情報収集に時間が掛かる時代。日刊赤旗のために睡眠時間を削るんですか? しかも、分析力は月刊誌「前衛」の方が上。非効率ですね。赤旗日曜版月額と月刊誌「前衛」の購読を標準モデルにした方がいいですよ。
②今の日本共産党綱領は承認できません。
この綱領は2つの重大な欠点があります。
(あ)独自の国防論の欠如
政権交代時の外国の軍事干渉を防ぐための、独自の国防論が無いじゃないですか!
それが無い以上、政権交代は絵にかいた餅。舐めないで下さい!
(い)皇室の存在意義を積極的に認めない
言わば「皇室自然消滅論」ですよね? 賛同できません。皇室が消滅すれば日本国民の統合は無理。諸外国の干渉によって日本が分割されてしまいます。
③いろいろな理論的問題が曖昧化している
弁証法という言葉を志位さんが使えば使うほど、話が見えにくくなります。
弁証法は、大きく分けて3通り。
ヘーゲルの弁証法=AとBの矛盾からCが生まれ、社会は発展する
階級闘争の弁証法=新しい階級が古い階級を殲滅し、古い階級の成員は新しい社会の中で専門家として活用される
自然科学的な弁証法=作用が反作用を生み、抗原が抗体を作る、等々
わかりやすく説明するには、弁証法という言葉を使わずに説明すべき。説明の相手は労働者・農業者・無職者でしょ?
それから、マルクス・エンゲルス・レーニンのどこを捨て、どこを活かすかが、非常に曖昧。
だ・か・ら、警戒されるんですよ!
100%、活かすなら、レーニン「唯物論と経験批判論」に従って、神社仏閣への参拝をやめ、その点では創価学会と同じ行動になるはず。ところが、共産党員は神社仏閣へ参拝しています。
それは良いことなんですが、前述の「どこを捨て、どこを活かすか」を曖昧にするのは、言わば自傷行為。
マルクス・エンゲルス「共産党宣言」やレーニン「国家と革命」を読んで震え上がる人もいるでしょう。
日本共産党は、今時の政党の中では非常に勤勉で、そこは評価できます。ですが「~よりマシでしょう」論に頼ると、組織が腐りますよ。あの、自民党のように。