本日 大千穐楽でした。
Love Never Dies / ラブ・ネバー・ダイ
これまで何回か記事にしているので、もうそんなにぎゃいぎゃい言うこともありません。
どうしても
石丸幹二さんのファントム中心に・・・そう、そんな見方をしてしまうので、あまり他のキャストについて述べないタイプなんですが 笑
しかもビリー大好き人間なんで(ビリー・エリオットね)、どうしてもあと見るとこ子役だし。
そんな偏った見方をする私でも。
流石に本日は全体に目が向きまして。。
あらためてこの舞台の素晴らしさを全ての分野から痛感しましたです。
Andrew Lloyd Webber /アンドリュー・ロイド=ウェバー卿の楽曲、音楽構成
・言わずもかな。
・「オペラ座の怪人」で終了することなく
「ラブ・ネバー・ダイ」を作った事自体、
最大のチャレンジで初演当時は批難すら覚悟であったはず。
にもかかわらずここまで熟考再編して持ってくることが凄いと感じました。
Simon Phillips / サイモン・フィリップス 演出
・初演からブラッシュアップを続ける要の演出家。
・「とてもきれい」から「美の真実」に移る演出、曲の使用を大きく変えたのは彼。
「オペラ座の怪人」からの代表曲のメロディラインやフレーズを使うため、オペラ座ファンは俄然覚醒しファントム同様陶酔してしまう。
・日本版は日本の伝統芸能を意識して演出。
「僕が本気で泣いたのは日本版だけ」と言ったというエピソードがあります。
Gavriela Tylesova / ガブリエラ・ティルゾーヴァ 美術衣装デザイン
・『妖しい』・・・一言で言うとファントムのファンタズマに関するセットや衣装はこれ。
ファントムの配下/使用人、フリークスたちもきわどい一線で妖しく奇麗。
・クリスティーヌが下船してくるところ、初登場シーンの衣装の美しさ、コントラストが秀逸。鮮やかな赤と純白のファー。全体的に暗くモノトーンな印象の港の場に鮮やかな花(華)が降ってきたように見える。
・ファンタズマでのメグの衣装の可愛さ、女子力最高
・「水着の美女」の数々の衣装、クリスティーヌの部屋着もステージドレスもゴージャスでかといって派手すぎず素敵。
Nick Schlieper / ニック・シュリーパー 照明デザイン
・この作品はほぼどの場面もコニーアイランドにあるホテルのほかファントムの『ファンタズマ』内外での場面設定。舞台手前にオケピットがあるが、舞台を向いている照明はまた独特のデザインで妖しい。「オペラ座の怪人」での床照明は貝殻形だったが、今作ではガーゴイル風。
客席から舞台まで左右に電飾が流れるように付けられていて、それも古さを感じさせつつ役目を果たしている。
・またオペラ座のアイコンだったあのシャンデリアはないが、クリスティーヌたちが滞在するホテルの部屋と、クリスのステージ上には飾られていた。さほどクラシカルではないところがオペラ座とは違う。
・代わりに・・ではないが、美しいと感じたのは、ファンタズマ、ファントムの自室ホワイエなのかコレクション部屋に通じるところにあるブルーの大きな水晶のような輝くアイコンだ。
⇒これがしっかり照明の役割を果たしているかは謎だが笑、とても神秘的で美しく光る。
*このデザインがこのかたなら秀逸!
・「美の真実」のロックな曲調に合わせせわしなく切り替えられる照明
とても美しい。。デザインが美しいのでライティングもかっこいいのだ。
ウェバー卿以外の3人は開幕初日、2日目(市村/石丸)の日に2回ともいらしてました。
ごく普通ーにあのカフェ・ショップで隣に居らっしゃいましたもん。
アイスティーやワイン、ビールなどで乾杯してらっしゃいました。
あまりにも普通に売店で買っておられるのでびっくりした次第・・・・・。
女性陣ドレスアップしてました。黒のロングドレスとか。
あれももう開幕間もない話なんですもんねえ。。
【さすが千秋楽】
そう感じたのはやはりキャストの熱さだけでなく、客席も熱かったからでしょう。
序盤のファントムの「君の歌をもう一度」からいきなりテンションMAXですから。
拍手と歓声 割れんばかり。
指笛あり。
1曲目からです。。
石丸さんは1月中旬から1カ月以上やってきて、この声のクオリティ。。。
本当に驚きました。
掠れてもいない。
嗄声もない。
グスタフの加藤憲史郎くん。
とても大きく大きく声が出ていて。
演技もどこまでも小技も効いているし笑、さすがベテラン子役と言いたい。
11歳なんですね。
それより幼くみせる演技!お上手です。
泣く演技が特に凄いと思いました。
倒れたクリスに覆いかぶさるところ、ファントムと見つめ合うところ・・
本当に泣きだすかと思ってしまった。
石丸さんは本当に涙を流されていました。1幕から。
クリスティーヌ・ダーエ・シャニュイの平原彩香さん
この方もいったい声のクウォリティどうなってるのでしょう?
日ごろどんなケアを?
と聞きたくなるくらい初日と遜色なく見えるほどでした。
実際は相当傷んでおられたとは思います。
カテコで「いきなりステーキをはじめて、ついに食べました」と言ってましたっけ。
体力維持、温存、回復に努めていたのですね。
グスタフたちと接することで、自分にも母性が(母性のような)出てきたなあと思うことがあったそうです。
みんなとっても可愛くて愛しいと。
感謝の気持ちをホリプロさんに述べられておりました。
5年前に初演のラブネバに誘っていただいて感謝していると。
あれが初ミュージカルだったそうですね。
是非次のクールも平原さんお願いしたいわ。
↑ 私が言うことじゃない 笑
ラウル・シャニュイ子爵、小野田龍之介さん
最初は子爵っぽさがどうだろう・・なんてみていたのですが。
ラウルは10年で落ちぶれてしまうので、そのいい加減どうしようもない飲んだくれを表現するのにちょうどいいのかな。なんて甘く考えてもいました。
Wキャストのもう一人が田代万里生さんなもので、すごく落ちぶれた中にも侯爵味を感じさせるお方だったのですよ。気品・・のような。
田代さん、苦しさを表現されるのがわたしはピカイチと思うので。なおさら。
本日観た小野田さんも、それはそれは進化されていました。
「らしさ」で持ってきたのですね。
小野田さん、きっともし四季に客演として「オペラ座の怪人」に出演されるとしても不思議ではないかも、と思いました。
いえ、ラウルではなく、演るならファントム。。。
年齢がいってからの話です。
とにかく声がいい。
歌がうますぎる。
よく通る声質。響く声質。
「懐かしい友よ」をマダムジリー、メグ、クリス、ラウルで4重唱する時も、ダントツで声がいいので聞き惚れてしまうフレーズまであります。
カテコでは司会進行役までお疲れさまでした
私にしては石丸幹ちゃん以外についてたくさん述べたほうですね笑
この作品、石丸さん曰く『秀作』と。
「オペラ座の怪人」という作品が生きるスタイルや枠を表現しているとして、この作品はさまざまな登場人物の内面、人間模様等を表していると。
特別カーテンコールの挨拶でこのようにおっしゃっていました。
まず第一声は
「ホッとしました・・。」
でしたが
お疲れさまでした。
素晴らしい舞台をありがとうございました。
今日最高に印象的だったのは、
1幕での終盤、グスタフの出生についてクリスから告白され、
「息子か・・・」
「息子・・・」
ここで泣き崩れるのですが、
本日は涙枯れず、枯れるどころかその後もとうとうと流れ
最後に捌ける前に客席を向くのですが、仮面側の目からも涙が光り、表れているほうの目もやはり最後まで涙の跡でべしょべしょだったのです。
これは初めて観ましたです。ここまでは。
*私が観た回しか分かりませんのでいい加減なことは言えませんが。
私もやはり初日は石丸さんがファントムとなって現れたことに感激して胸がいっぱいになり。。
千秋楽では、父性に目覚めて行く変化、はじめて「すまなかった・・」とクリスに謝るほど人間らしくなってきたファントムに戸惑いながらも、家族愛、親子の絆を語るこの作品を大好きだな、と実感することができました。
自分としては、大好きなオペラ座の怪人とは別物と捉えている複雑な大好きさです!
テーマは大きいところでは「愛」と言えるので同じものと言えなくもないですが、
やはりラブネバーダイは、クリス、ラウル、グスタフ、ファントム、そしてマダムジリーとメグジリーといった「家族」「親子」の絆やカタチをテーマに取り入れていると感じました。
ラブネバ、
「美の真実」大好きになったのでまた聴きたいな。
わたしには
どれだけ大好きなものがあろうと。
バレエも映画もテニスもお芝居も大好きで。
押しも世界各国に散在(散財?w)してるし、とんでもなく多趣味なんですが。
原点はミュージカルなんですね。
きっとわたし。
そのことについて気づいたし、
よく泣いたしスッキリしました。
「推し」もたくさんいて大変なんですが笑
今日なんて、なぜだか夢にロヂキン出てきたし。。
うちで晩御飯一緒に食べてたし。
↑
おお、、懐かしのロヂキン♡元気かな。
かわゆすなあ!
フェスティバルホールやし。
さてさて今後も
思う存分気が済むまで頑張りたいと思います
だって元気なうちだけだよ。
観劇したりイベント行ったり。
現に私、以前のように海外に思い立ってポンポン飛べなくなったじゃない?
環境は変わるものだし。体調も変わるものだし。
自分はともかく家族も関係する事だからね。
自分の「好き」を通し過ぎて、家族が取り返しのつかないことになったら本末転倒だよね。
なので・・・
よく考えつつ、今はおとなしく?
国内遠征だけにするんだっ。←まだいくかw
今週末は大阪です。
はっ。。
「アリータ」観て最高に予想外に感動したんだけど記事まだ書けないや
では!