こんばんは。

 

本当は今日はブリーダーズGCのレース回顧記事をアップする予定でしたが、サーマルソアリングのまさかの大敗を受け、気持ちの整理が付かずに見送り。

 

競馬に関しては、かなりメンタルが太い方ですが、今回は仕切り直しの一戦だっただけに、ちょっと受け入れることが出来ず…

あの馬体、血統なだけに、喉じゃなければ良いなと思っていましたが、今のところそれは無さそうで何より。

 

少し落ち着いて、次への展望が見えたところで改めて書きたいと思いますが、暫くは中央に専念して欲しいと願っています。

 

さて、通院から1週間経つも、咳が止まる目途が立たないので、今日は耳鼻科で喉のカメラ検査。

 

想定以上に気管支の炎症はそこまでではなかったものの、持病の慢性上咽頭炎が悪化していて、そこからの後鼻漏原因の咳が今は主要因。

咳喘息と上咽頭炎の同時発症、成程、それは苦しい訳ですが、原因が喉と分かれば対処の方法は有るので、台風の影響さえなければ、あと1週間の我慢でしょう。

 

明日はまた会議4本、それを乗り越えれば後はペースを落とせるので、何とか明日1日頑張りたいと思います。

 

さて、昨夜に続き、キャロ募集馬検討の書き溜めた原稿の中から、第2弾。

カタログ上のエースの座はキタサンに奪われましたが、今年の春のクラシックの活躍はエース級だったエピファネイア産駒です。

 

個人的にも、産駒初出走のレッドブロンクスから始まり、この2世代だけでも、バズアップビート、ルージュカリーナ、インデリブルの23と、財の集中投下をしている思い入れの強い種牡馬でもあるだけに、検討にも力が入りました。

 

●エピファネイア産駒

昨年の地に落ちた評価から一変、ステレンボッシュ、ダノンデサイル等3歳馬の大活躍、古馬もテンハッピーローズ、ブローザホーン等の大活躍により、一気に復権を果たしたエピファネイア。

今年は、母シーザリオの最高傑作という評判のサートゥルナーリア産駒がデビューし、早くも上々の評判を得ていますが、個人的には、サートゥルがどこまで頑張っても、シーザリオの仔としては、競走馬としてはサートゥルが1番ですが、種牡馬としてはエピファが1番という評価は揺るぎません。

その論拠は、何度もここに書いていますが、ノーザンダンサーが一切入らないシンボリクリスエスの存在。
この血が有るだけで、血統表の多重インブリードの「緊張」の中に「緩和」を入れることが出来、しかも、自身の日本での競争成績の華やかさから、直仔では結果が出なかったものの、シーザリオの血を受け、そのポテンシャルの高さが一気に花開いたと思っています。

私自身、ここまで全出資馬の種牡馬の中で最大の7頭既にエピファネイア産駒に出資している程、この血には惚れ込んでおり、OP馬はルージュエクレールが、そして2歳には、バズアップビートがおり、1歳馬でも東サラのインデリブルの仔がスタンバイ。

今年の3歳馬の大活躍で、配合面での特徴は出来った印象は有る一方、そこはロベルト系種牡馬らしく、どんなに良い配合馬でも、ポカも有るのが特徴。

その点で、しっかり見極めないと厳しい面もあるだけに、コスパという点で嫌われるのは分かる気もしますが、この大種牡馬がこのキャロから出ていること、そろそろこのキャロから後継種牡馬を出したいところでもあるだけに、この世代の検討にも気合が入ります。

6頭の募集の中から、今回は2頭をピックアップしたいと思います。

No.2 イーデンキーの23 牡 父エピファネイア 母父No Nay Never 宮田厩舎

 


初仔のピンポンパンが話題の持込馬で、同馬は国内で初めて種付けをされた2番仔。

母の全兄がジュライCの勝ち馬で既に所牡馬入りをしているテンソヴリンズ。
母自身は芝の短距離で1勝のみという競走戦績ですが、血統表どおり、スピードに溢れた配合となっています。

その中身としては、シアトルスルー、ストームキャット、ミスプロ、持ちはダノンデサイルと同じ。同馬の場合は、重要なスピード血脈のシアトルスルーをもう1本と、サドラーと二アリ-となるヌレイエフが有ることで、より短中距離向きな仕様となっている印象です。

母父No Nay Neverの父Scat Daddyは、その直仔に、現代競馬を世界的に席巻しているジャスティファイがおり、これも同馬にとって大きな魅力となっています。

馬体にもそれが出ており、肩の角度から見ても、マイル辺りが主戦場となる印象で、高額のエピファ産駒への出資ということに鑑みると、この点がポイントとなるでしょう。

No Nay Neverにサドラー肌ということでは、宝塚記念2着のユニコーンライオンが出ていますが、それとはタイプが大分違うと思って良さそうです。

気になるのは、エピファ産駒の弱点と言って良い、被され弱さ、揉まれ弱さの根源となっているAureoleの血が母系に有り、薄いですが7×8有り、折り合い面が課題になりそうなこと。

宮田調教師は、昨年、ブライディヴェーグのエリ女でJRAG1初制覇。
ダンシングプリンスで地方G1と海外重賞は勝っていましたが、中央でもとうとう結果を出しました。

開業直後からグレートマジシャン等を素質馬を預託されており、美浦の時期エース候補、馬房のやり繰りの課題は有る厩舎ですが、期待は大きいです。

No.56 シンハライトの23 牝 父エピファネイア 母父ディープインパクト 斉藤崇厩舎

 


現役時代に強烈なインパクトを残したシンハライトも、同馬がもう5番仔。


初年度産駒の「モンハライト」ことセブンサミットは期間内に勝ち上がれずも4歳春に1勝クラスを勝利。


レイデオロ産駒の4番仔であるセイロンジェムズは新馬勝ちと、デビュー出来た馬は勝ち上がっているものの、初仔以降は、未出走、キャロで未募集が続いており、母自身は決して仔出しが良いタイプとは言いづらい状況です。

そんな中、久々の募集になった同馬ですが、一言で言えば、遂に出たという印象。


その尺、写真、歩様動画から、素軽さはそこまで感じないものの、少なくともひ弱さは感じないだけに、牝馬ということを加味すると、母のポテンシャルを反映した産駒は出た印象です。

配合的には至ってシンプル。


母父ディープからはアリストテレスが出ており、ウインドインハーヘアという点では、今年の桜花賞馬ステレンボッシュが祖母ランズエッジですから、悪い血ではありません。

祖母の名牝シンハリーズの父シングスピールからサドラーのクロスと良質なヘイローの血を入れつつ、その母ベイズは完全アウトサイドの血統だけに、良い緩衝材になっているオーソドックスですがバランスの良い配合となっています。

シンハリーズの母系は牝馬の方が走る傾向に有るだけに、牝馬でこの価格に出たことを素直に評価。

厩舎は、産駒の度に変わりますが、今回は斉藤崇厩舎。
クロノジェネシスで名を挙げ、現役では、ドンフランキー、ヤマニンウルスのダートチャンピオン級のトレーナーです。

積極的に競馬を使う厩舎だけに、母系特有の弱さや緩さが顕在化しなければ、大きいところを目指して行けるのではないでしょうか。

 

以上、少数精鋭となりましたが、エピファネイア産駒2頭の紹介となりました。

次回は、ロードカナロア産駒の更新を予定していますので、よろしければ引き続きお付き合いくださいませ。

 

それでは。