こんばんは。

 

今日はこれからオンラインのキャロ検討会であることと、間もなく男子バスケの運命の試合が始まるので、取り急ぎにはなりますが、今日は少額購入では有りましたが、馬券は、札幌特別3連勝。

 

10Rで3番人気で逃げ切ったセッタレダストを自信の本命で取った直後に、「この馬場ならデクラレーションオブウォー産駒のセットアップ」とポストしましたが、同馬が期待通りの逃げ切りを決めてくれました。

 

開催最終週、雨の影響もあり、かなりタフな馬場になっていただけに、その巧拙が大きく出た1戦。

 

ノーザンも、キズナ産駒でこの馬場がこなせそうなギャンブルルームをここに配して来ましたが、出遅れの影響もありましたが、全く足りなかったですね。

 

ガイアメンテも発馬の影響もありましたが、この馬場をこなせる下地も無かったと思いますし、G1のウールデュボヌールは、何故強行軍で使った…という感じで。

 

札幌1800mでは崩れないスワーヴ産駒のパワーホールの2着も立派でしたが、2世代目で早くも重賞馬を出したデクラレーションオブウォー産駒は、先日、初年度産駒のトップナイフが札幌記念2着と激走しましたが、時計の掛かる馬場で先手を取らせたら本当に強いですね。

 

今の社台グループ、特にノーザンの育成では、この時期のタフな馬場で勝ち負けするのは、余程血統面で向いていない限りは、殆ど無理な話です。

 

それの功罪はそれぞれ有りますし、自分自身としても、自分の出資馬が無理してこの時期に使われるのは勘弁という立場ですが、クラシック戦線を考えるに当たり、負荷の少ない、綺麗な馬場で競馬が出来るのは、夏の始めと8月の開催替わり、そして9月から11月までの3箇月しかありません。

 

その後は、3月の競馬まで、年によっては、その3月も雨続きになる可能性があるので、年内の3箇月~4箇月の間に、勝ち上がって、賞金加算をして…としなければならない現状は、改めてハードだなと感じますね。

 

もっとも、非社台系の付け入る隙はまさにそこで、牝馬は仕上がり早なので、夏前に大物がデビューするケースが多く、秋以降もそのまま行くことも多いですが、牡馬は今年のクラシックの様に、本番が始まるまで、混沌とした状態が続くことが、これからも日常になってくるかもしれません。

 

出資段階でそこまで先を予測するのは不可能に近いですが、その馬にとって良い時に、良い条件で競馬を使える方が難しい世界ですから、ある程度どんな状況、馬場でも対応出来る可能性の高い馬に、特に牡馬の場合は出資したいという気持ちが、今日の札幌2歳Sを見て強まりました。

 

それでは、キャロットの検討記事第5弾、いよいよ最注目のサンデーサイレンス系の第2弾になります。

 

当初は残り2頭の予定でしたが、急遽1頭加えた3頭の検討記事になります。

 

No.7 リリーバレロの22 牡 父キタサンブラック 母父ロードカナロア 堀厩舎


 

素質は全弟ディープインパクトに勝るとも劣らないものがあったでしょうが、3歳春の故障でその全貌が分からないまま日高で種牡馬入りしたブラックタイド。

 

産駒は全弟より大きな躯体を活かしたパワーと、母ウインドインハーヘアのスタミナ色の濃い血統の影響もあり、どちらかと言うと、モッサリした感じの産駒が多かったのですが、サクラバクシンオー肌の巨大ステイヤー、キタサンブラックという突然変異的なスターの登場で、もしかしたらこの後、全弟を上回る存在になるかもしれません。

 

そのキタサンですが、イクイノックス、ソールオリエンスという歴史的な名馬を既に2頭も出し、サンデーサイレンスに最も良く似ていると、社台SSの徳武氏に言わしめる程、特別な存在になりました。

 

そんな中、母ヴィートマルシェの唯一の産駒は、この世代種付け数が激減し、希少価値の高いキタサン産駒で、しかも堀厩舎ですから、人気にならない訳が有りません。

キタサン×ヴィートマルシェで3/4ラヴェルと同配合、気になる母父ロードカナロアですが、父としても癖が少ない種牡馬だけに、母系に入ってもスペシャルとストームバードの血を効果的に供給する存在になりそうで、少しパワーに振れ過ぎるキタサンや競泳マーチ肌馬にとっては良い存在だと思います。

価格は超強気ですが、母馬優先の方は唯一の産駒だけに高確率で行かれると思いますし、ディープ産駒がいた頃に比べれば、まだまだ良心的な天井価格ではあるので、流石に×なしの私には縁が無さそうですが、それでも触れずにはいられませんし、血を残して欲しい馬だけに、どうか無事にデビューを果たして欲しいと思います。

 

 

No.27 マイミスリリーの22 牝 父サトノダイヤモンド 母父Tapit 加藤征厩舎

 


 

先日社台SSの種付け数の発表があり、前年から大幅減の僅か58頭に留まったのがサトノダイヤモンド。

 

シンリョクカ、ドゥムーランと、牝馬ではOP級の活躍馬こそ出たものの、特に牡馬は父の晩年を思わせる、スタミナ一色馬が多く、スピード全盛の昨今においては、その需要が落ちるのも仕方ありません。

オルフェーヴルも、キタサンブラックもその時代を経験しましたが、同馬の置かれた状況は前述の2頭より酷いだけに、このままだといつまで社台SSにいられるか…という不安もありますが、個人的には、春2冠でシンリョクカに重い印を打ち続けた様に、牝馬であれば配合次第で何とかなる、寧ろ底人気の今こそという気持ちでカタログを見ましたが、キャロは特に良い馬が多い印象です。

その中でも最高評価となったのがこのマイミスリリーの仔です。

母は北米のダート9F重賞勝ち馬、初仔のカナロア牡馬のバロンはあの藤田晋氏所有で、先日2戦目で見事勝ち上がり。2番仔の同馬には、それ以上の活躍が期待されます。

マイミスリリーは、タピット×ハーランズホリデイ(ストームキャット持ち)と、ディープインパクトと相性の良い血を持っており、母系にもゴーンウエストにドローンと、繁殖入りした後のことを考えると、どの種牡馬で締めようか…とワクワクが止まりません。

競走馬としても、スピード血脈満載の母系で、前述のヴィルデローゼ同様、コントレイルを彷彿とさせる血統構成は明らかに狙ってのものでしょう。

ただ、気になるのは厩舎。


これだけの背景があるだけに、年々キャロとの、そしてノーザン系クラブとの相性が悪くなっている加藤征厩舎預託とは正直驚きました。


一口外で縁のある厩舎だけに、何処かで…と思って長年いましたが、今がその時かどうか、悩ましいところです。

 

No.25 カーミングエフェクトの22 牡 父サトノダイヤモンド 母父War Front 小島茂厩舎


 

当初は圏外でしたが、血統表を見直すうちに、出資候補に加えた1頭です。

母はファンディーナを出したグリーナの牝系で、祖母イモリエントはカタログのとおり、芝、オールウェザー、ダートの短中距離でG1・4勝。

血統表で目につくのは、Coup de Folie≒Bonita Francitaの素晴らしい近親クロスですが、それ以上に、ヘイロー継続クロス、ミスプロクロス、ダンチヒクロスと、締めるところは締めつつも、全体的にサンデー系種牡馬としての長所を伸ばす配合になっており、どうしても成長が遅くなりがちな父の産駒にあって、その弱点を補う、素晴らしい配合となっています。

母父War Frontは、アグリ、ヴァルキュリアと現段階では外国産馬中心に活躍馬を出していますが、サンデー系種牡馬と相性の良い血で溢れているだけに、この母にも大きな期待が掛けられます。

半兄はフランケル産駒で今年2歳デビュー。1戦芝で4着も馬体重は562㎏、それで7月デビューですから立派ですが、同馬もこの時期でこのサイズですから、相当大きくなりそうですが、前述のとおり、柔らかさを担保する血が沢山あるだけに、半兄同様早期デビューから、古馬になるまで長く楽しめる中長距離馬になるのではないでしょうか。

ちなみにサトノダイヤモンド産駒は晩成と、初年度産駒デビュー前から聞いていましたが、春のクラシック戦線の時期には間に合わなかったものの、7月は4勝、そして8月は9勝と、土壇場の時期に、一気に成績を上げてきました。

基本は芝中菱距離ですが、配合次第では短距離もダートも行けますので、人気落ちの今だからこそ、狙うべき種牡馬ではないかと思っています。

 

以上、サンデーサイレンス系後半の3頭をピックアップしました。

 

次回はいよいよ最後のロベルト系です。

 

それでは。