こんばんは。

 

今日はキャロットツアー初日ということでしたが、羽田ではエアドゥが、成田ではジェットスターが欠航となり、朝の仕事前から悲痛のタイムラインを目にしました。

 

私自身、ツアー参加初期は、ここに夏休みを集中させ、牧場見学等をひと通り済ませた帰りにツアー参加をしたり、前日夕方に現地に入ったりしていましたが、最後の方は仕事も忙しい時期だったので、当日朝、それこそ成田からLCCで飛んでいましたから、状況はよく分かります。

 

明日は飛行機も無事に飛んで欲しいですし、それ以上に、天気が相当微妙そう。

私は、ここでも晴れ男振りを発揮して、7年連続参加で1度も雨に降られないどころか全行程晴れだった記憶がありますが、1度だけ大雨の翌日に参加し、靴にビニールカバーをして参加した記憶がありますが、それだけでも結構大変でしたからね。

 

当時と違って種牡馬展示会が無い分、馬はゆっくり見られると思うので、過去最高の参加者数の様ですが、行かれる方は1日楽しんでいただきたいと思います。

 

それでは、キャロットの検討記事第2弾であり、キングカメハメハ系の第2弾。

昨日は牝馬2頭でしたが、今日は牡馬3頭です。

 

No.33 エリスライトの22 牡 父ルーラーシップ 母父ディープインパクト 池上厩舎


 

ディープ、キンカメが立て続けに亡くなり、その上、次世代のリーディングサイアー最有力候補であったドゥラメンテまで亡くした社台SSにとって、その緊急事態を救ったのは、このルーラーシップであると、社台SS見学時にスタッフさんから教えていただいたことがあります。

キンカメ系種牡馬が、自身を過度に追い込まないよう種付け制限が行われる中、コンスタントにその代役を務めあげた同馬の産駒を、何処かで1頭は出資したい気持ちがあるだけに、同馬はその可能性が十分ある1頭です。

キャロで抜群の存在感を魅せるキャサリーンパー牝系の中でも、新馬戦のインパクトという意味では1番と言って良い程のパフォーマンスを魅せたのがこの母。

故障もあり、その後のキャリアは決して明るいものではありませんでしたが、その素質は、全姉のマリアライトにも負けていなかったと今でも思っています。

この牝系は牡馬に出るとスタミナやパワーに振れる傾向にあり、クリソライト&ベリル兄弟だけでなく、ダートで勝ち上がり神戸新聞杯を制すという異例のキャリアを辿ったリアファルや、長距離で活躍したダンビュライトなどが代表産駒となりますが、そのダンビュライトと3/4同血となるのが同馬、想像する完成系と血統イメージは合致します。

気になるのは全く活躍馬が出ていないキングマンボのクロスですが、ルーラー自体が自己主張の強い種牡馬だけに、影響はそこまで大きくないと判断していますし、それがあったとしても狙いが変わる訳ではないので、問題ないと思っています。

ルーラー産駒自体、育成、調整において癖が強い馬が多いだけに、ヴィッテルスバッハやクラークキーで結果を出している池上厩舎というのも悪くないでしょう。


No.55 アディクテッドの22 牡 父ロードカナロア 母父ディクタット 高野厩舎

 


 

キャロではお馴染みの母の16歳時の産駒。流石に母も高齢の域に入り、ヴェルナーが3歳夏までに勝てなかったことで一気に人気を落としている印象がありますが、2歳のアッファシナンテも良い馬だと思いますし、まだまだ活躍馬を出せると思っています。

カナロア産駒は、デビュー出来なかったアルアリング以来2頭目になりますが、キンカメ産駒からクルーガー、サクセッションが出ており、走らない筈はありません。

配合的にはドイツ牝系馬だけに、1/4異系血統になり、これもカナロアの好配合パターン。


サドラー持ちの産駒が走って来ており、サートゥルナーリアを筆頭に、ダノンスコーピオン、パンサラッサ等々と活躍馬は牡馬に集中しているだけに、牡馬に出たのも良いでしょう。

距離には限界がどうしても出てしまう配合だけに、6000万円という価格がネックになりますが、厩舎相性も含めて打率の高さは募集馬随一、無事なら間違いなく走って来る1頭でしょう。

 

No.59 リカビトスの22 牡 父ドゥラメンテ 母父ディープブリランテ 中内田厩舎

 


 

この世代が最後となるドゥラメンテ産駒。
性別、馬場、距離の区別なく活躍馬を出しており、しかも血統は、社台グループの結晶と言って良い程の傑作馬でしたから、関係者の無念は筆舌に尽くし難いです。

愛馬でも、4歳世代からは芝長距離カテゴリのヴィルトブリーゼが、3歳世代からはダートの新星としてこれからの活躍が実に楽しみなサーマルソアリングが、それぞれ2勝ずつしていますが、縁が有る限り、もう1頭という気持ちが強いのが正直なところです。

その中でも、特に気になっている1頭がこのリカビトスの仔。
 

ベテラン会員にはお馴染みのエンシェントヒルにディープブリランテを配された母は、デビューから3連勝で秋華賞に挑戦した素質馬で、その2番仔が同馬となります。

ドゥラメンテの配合のポイントとして、最も大事なのが、母系にMixed Marriageを持っているかどうか。

スターズオンアース、タイトルホルダーがこの血を持っており、それだけで(は言い過ぎですが)、リバティアイランドをPOG指名出来ましたから、これ程簡単なことはありません。

同馬は一見この血を持ちませんが、エンドスウィープの母系にあるPersian MaidはMixed Marriageの母であることから、血統的な仕掛けという点では走るドゥラ産駒の要件はこれだけで満たしていると言って良いでしょう。

母父のディープブリランテの母ラヴアンドバブルス、そして祖母エンシェントヒルと米血で固められていることも、ドゥラとの配合という点では悪くないでしょう。

サイズは決して大きくないですが、馬体のバランスは素晴らしく、歩様は課題もありますが、これも成長とともに解消していくレベルでしょう。

何の縁も無い中内田厩舎預託という点でも注目せざるを得ない1頭、当初のリスト外からのリストインになったことも最後に付しておきます。

 

以上本日はここまで。

明日で、このキンカメ系を終えたいと思っています。

 

それでは。