こんばんは。

 

夏と言えば日本ではプロ野球を中心にスポーツ真っ盛りの時期ですが、サッカーの世界は、Jリーグこそ今はまだオンシーズンですが(近年中に秋春制に移行の噂有り)、欧州リーグを中心に基本的にはオフシーズン。

 

年末のW杯での勢いそのままに、日本人選手の活躍は本当に素晴らしいものでした。

ここではW杯以降、殆ど書きませんでしたが、DAZNでリーガの久保建英選手、ABEMAで三笘薫選手の試合は全試合観ましたし、それ以外も、リーグアン、ブンデスもそれなりに観てましたから、人生で欧州サッカーを1番見たシーズンとなりました。

 

建英の所属するレアル・ソシエダは、自身のリーグ9ゴールの活躍も大きく、チャンピオンズリーグ(CL)圏内の4位でフィニッシュ。

プロデビューが16歳でしたから、もう随分長く観ている気になってしまいますが、22歳でレギュラークラスでCLに出られること自体凄いですし、それも、終盤では、自身のゴールでレアルを倒し、途中出場でしたがはイペフォーマンスでバルサを破っての快挙ですから、本当に素晴らしい。

 

チームも大きく変わらずに次シーズンを迎えられそうですし、ビッグクラブ移籍に向けて、CLの舞台でも活躍して欲しいものです。

 

そして、とにかく凄かった三笘は、ゴール数こそ後半は減りましたが、監督の指示どおり、プレーの幅を増やしながらさらなる成長を見せ、各種スタッツを見ても、最もレベルの高いプレミアリーグでも、トップ3に入るウインガーとして、絶対的な地位を確立出来ました。

 

チームとしても、最後までもつれましたが、ブライトンはクラブ史上最高のリヴァプールに次ぐ6位でフィニッシュ、見事にヨーロッパリーグの出場権を得ました。

 

ブライトンは、決してビッグクラブではありませんが、類稀なるスカウティング能力で、主流国以外から優秀な選手を引き抜き、高額でビッグクラブへ売ることが強みですが、監督デ・ゼルビの優秀な采配により、今年大躍進を果たしました。

 

W杯でも驚きましたが、ブライトンの主力は、W杯優勝したアルゼンチンからマク・アリスア(リヴァプール移籍が決定)こそいるものの、ボランチからサイドまでこなす21歳のカイセド、最初は暴走が目立ったものの、最後は三笘の最高の相棒となったエストゥピニャンはいずれもエクアドル、終盤はゲームをコントロールをすることの多かったパラグアイのエンシソは若干19歳、エースのアイルランドのファーガソンは若干18歳と、W杯の成績が日本より下位の国からでも、これだけの才能、特に若年層が活躍しているところを見ると、活発化しているとは言え、日本人の欧州移籍のスピードは、まだまだ物足りないですね。

 

三笘、伊東純也と言った、大学経由の大躍進がW杯時には話題になりましたが、先般のU20W杯の日本代表の失態に近い敗退を見ても、彼等はコロナ禍でU17の大会が行えず、国際経験が他の世代と比べても不足していたこともあり、いくらタレントが揃っていても厳しいという面を露呈しましたから、Jリーグの空洞化問題の解消も期待していますが、こと若手については、量の面でもそうですが、早くに渡航をした選手の1部昇進のスピードも、加速して行って欲しいと思いますね。

 

それでは、本題。

 

昨日に続き、東サラの検討記事を書きたいと思います。

 

今日は9頭中、4頭~6頭目です。

 

レッドベルローズの22 牡 父レイデオロ 母父ディープインパクト 鹿戸厩舎
 

 

前述のレッドファンタジアの仔と3/4同配合、ファンタジアにディープを配合されて産まれたのがベルローズですから、ファンタジアのハイブリッド版と言って良いのが同馬です。

レイデオロの祖母レディブロンドの母であり、ディープの母であるウインドインハーヘアのクロスを通じて、競走能力の底上げを狙うのが、牧場側の最もトレンドとなる配合パターンで、同馬はその最たるものといった印象です。

ベルローズ自身は芝のマイルから中距離で3勝、重賞勝ちには届かなかったものの、フェアリーS3着を筆頭に、3歳時は世代重賞を沸かせた1頭でした。

ディープ×アンブライドルズソング×ストームキャットの配合馬ですから、配合相手には、ウインドインハーヘアの仔かシーザリオの仔、どちらも楽しみですが、まずはオーソドックスなウインドインハーヘアの仔からという感じでしょうか。

配合の仕掛けとしては、ファンタジアの解説で十分。
懸念されるのは、ウインドインハーヘアのクロスは馬体を小さく出す傾向にある様で、クラブ、特にキャロに、初年度産駒があまり入らなかった理由がこれかなと邪推をしているところで、初仔の同馬も、現段階で364㎏と、お世辞にも大きいとは言えません。

ただ、この小さい身体にもかかわらず、体幹の強さを感じさせる歩様はセンス十分ですし、3月中旬産まれなので、ここからグッと変わってくる可能性も十分有るでしょう。

厩舎は、母も管理していた鹿戸厩舎。
東サラでお馴染みですし、エフフォーリア以降、良い馬が切れ目なく入っている厩舎ですから、大きいところを目指す意味でも、期待出来る厩舎ではないでしょうか。

レッドアトゥの22 牝 父ダイワメジャー 母父カジノドライヴ 栗田厩舎
 

 

プライベート扱いになっても産駒の大物を出す確率は、寧ろ上がっている印象すら有るダイワメジャー産駒。

セリフォスに続き、2歳世代からもボンドガールという超大物クラスが早くも誕生。

今までは、どうしても古馬になると筋肉が付き過ぎてそのスピードが削がれる印象がありましたが、セリフォス辺りを見ると、配合と育成の妙でそれを克服。
牡馬であればどうしても距離の壁は有りますが、牝馬では3歳春までに3つのG1を狙える上にヴィクトリアマイルもありますからね。

いずれ産駒がいなくなりますが、最後まで狙いたい種牡馬です。

母レッドアトゥはダートのみを使われ、中距離5勝で現役最後はエルムS4着。
東サラ御用達のカジノドライヴ産駒の代表格として活躍し、同馬はその2番仔になります。

4代母のエンジェリックソングはグロリアスソングの半妹。
同馬経由のヘイロークロスも強みですし、何より、サドラー×ダンチヒの配合から、メジャーエンブレム、レシステンシアのG1馬が出ていますし、カジノドライヴがブラッシンググルームの血を持っていますので、セリフォス、ボンドガールと現在のトレンドも含めた好配合となっています。

カタログベースではダート向きと書かれていますし、確かに歩様に硬さは見られますが、メジャー産駒はこんなもの、特にブラッシンググルームが入っていますから、個人的には芝でも十分やれるのではと思っていますが、社台F産でも有るので、基礎づくりの段階で、長所のパワーの部分を十分に強化されることになると思います。

2番仔の2月産まれで、現時点で馬体重も十分。
厩舎はタイトルホルダーの栗田厩舎、交流重賞勝ち馬も出ていますし、芝でもダートでも、十分対応してくれるでしょう。

レッドアネラの22 牝 父アドマイヤマーズ 母父カジノドライヴ 加藤正厩舎
 

 

サートゥルの陰に隠れていますが、あのグランアレグリアを2度倒し、香港でも勝ち鞍を上げ、ダイワメジャー産駒の最高傑作と呼べる活躍をしたアドマイヤマーズも、今年が初仔となります。

同馬の特徴は、セリフォスにも通じますが、メジャー産駒とは思えない柔軟性。
最後までそれが損なわれることは有りませんでしたし、それ故に、マイルより長い距離の、共同通信杯、そして皐月賞でも素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれました。

マーズ自体は、Coup de Folieとグロリアスソングの2本の名牝系を経由したヘイロークロスによる柔軟性と、それを支えるサドラーの血が特徴。

ダイワメジャーの血を良い意味で緩和する仕掛けが十分だっただけに、その産駒にはこの長所疎外せず、伸ばす配合が良いかなと思っています。

同馬は、まさに教科書通りの配合で、Blushing Groom2本にサドラーと近親クロスのヌレイエフにサンデー経由のヘイロークロス持ち。

母レッドアネラはダート短距離で4勝に、カペラS4着のダート短距離の快足馬でしたが、父がアドマイヤマーズで、父メジャーのアトゥの仔より、随分と歩様が柔らかい産駒が出た印象です。

2月産まれの初仔ですが、既に400㎏を超えているので、馬体のサイズは丁度良いものになるでしょう。

打率ならアトゥ、本塁打ならアネラという感じで、配合印象の近いこの2頭は、母馬優先馬ですがそこまで人気が集まるということは無いでしょうし、気に入ったら両取りも有りかもしれませんね。

厩舎は母を管理していた加藤厩舎。
最近は大物に恵まれていませんが、東サラとは相性の良い厩舎だけに、初仔にして母を超える大物の誕生が期待されます。
 

明日で一応最終更新としたいと思いますので、引き続き読んでいただけましたら幸いです。

 

それでは。