こんばんは。

 

曇天模様の週明け。

気温が低く、動かなければ過ごしやすい気候ですが、週末に向けて天気が回復するに連れ、真夏日がやって来るようですね。

ギリギリまでエアコンの起動を我慢していますが、その意志もあと何日で決壊しそうです(笑)

 

さて、昨日書きましたが、木曜日のオンライン検討会に間に合わせるべく、本日から3日連続で東サラの検討記事を書きたいと思います。

 

期せずして土日で動画と尺が確認出来たため、いつもより時間は全く足りていないですが、検討時間を取ることが出来ましたので、注目した9頭に絞って各馬の検討をして行きます。

 

なお、全体を見渡した総論ですが、募集方法には本当に色々と有ったものの、募集馬の量はともかく、質については、昨年に続き、いや、良かった昨年を上回る馬達が集まった印象です。

 

今の3歳世代辺りは、本当にこのクラブはどうなってしまうのか…と思ったものですが、昨年は集めている種牡馬のラインナップも良かったですし、今年も、その流れに加え、一部の馬に限りますが、配合的にも40口に負けない馬が何頭もおり、クラブの馬選びは、流石東サラ!!と思わせる部分も有りました。

 

それこそが、このクラブの強みにもかかわらず、配合を会員に決めさせるという茶番(しかもそれはあくまで参考程度というオチも含め。)なんてしなくても、今までどおり、そして、今まで以上に、バイヤークラブとして良い馬を連れて来つつ、自前の繁殖牝馬には配合が玄人の目で練られた種牡馬を連れてくるだけで…と思うんですけどね。

 

最初は全くテンションが上がりませんでしたが、良い馬が1頭、また1頭と見つかるごとに筆が進んで行きましたので、例年なら、このピックは参考程度としますが、今年はこれ以上の検討をする時間もないので、仲間内の木曜夜の検討会で覆らない限りは、基本的にこの中から申込馬を決めようと思っていますので、オンラインメンバーの方々は、予めご一読賜れたら幸いです。

 

また、毎度のことでは有りますが、完全主観に基づくもので、個人的な備忘録につき、ご批判は一切受け付けませんし、転載等も禁止の旨、ご了承ください。
 

それでは早速、最初の3頭を。

 

ブラックスビーチの22 牡 父エピファネイア 母父ディープインパクト 国枝厩舎
 

 

 

東サラ由来の社台F産の中でも、個人的に最も繁殖ポテンシャルが高いと思っている1頭が、このブラックスビーチ。

昨年のモーリスの初仔もピックしましたが、2番目のエピファ産駒が、去年の段階でも本命で、昨年の記事はその布石ではありました。

4代母のチャンシースクウォーは、アグネスデジタル、ジャリスコライト、シェルゲーム等を出した名牝、そこに、キングマンボ、ディープと和合性の高い血が重ねられました。

そこにエピファネイアを配合することにより、変則ですが、「ディープ×(サドラー×ミスプロ×ヌレイエフ)」の英ダービー馬オーギュストロダンと同じ様なフレームの配合となりますし、名牝シーザリオを軸に考えても、キンカメとの配合ではリオンディーズ、キンカメ+シンボリクリスエス+ノーザンダンサー(≒ストームキャット)の配合ではサートゥルナーリアと、エピファが持つシーザリオのポテンシャルを出せる点こそ、ブラックスビーチの持つ高いポテンシャルであると思っています。

エピファとの配合では、シンボリクリスエスが自動的に1/4非ノーザンダンサーになるもの、欧州色の濃い血統という点を考えても、好感度が高いです。

エピファ産駒は、ロベルト系種牡馬らしく、馬体重と戦績が比例するタイプだけに、4月16日産まれですが、馬体重は既に433㎏有るのも良いですね。

いよいよ勇退へのカウントダウンに入った国枝厩舎。
この父であれば、クラシックディスタンスは問題ないと思うので、悲願のダービー制覇を目指せる1頭になるのではないかと期待しています。

プレシャライジングの22 牝 父サートゥルナーリア 母父Henry the Navigator 宮田厩舎
 

 

今年最大の注目種牡馬であるサートゥルナーリア。
シーザリオの仔としては、エピファネイア、リオンディーズに続いて3頭目の種牡馬となりますが、獲得したタイトルはホープフルS、皐月賞と、中山2000mのG1・2つのみですが、その持っているポテンシャル、柔らかい筋肉の質は、個人的には同馬が1番だと思っています。

 

半兄のエピファネイアの大活躍の影響を受け、産駒のデビューを待たずに、右肩上がりに種付け料が高騰していますが、産駒の出来の影響も当然有るでしょう。

牡馬も牝馬も、特に牡馬は、繁殖入りして大事なのは、現役時代の実績より、瞬間最大風速的に魅せつけた能力の片鱗と考えているので、同馬にはエピファ以上の期待をしています。

ただ、種牡馬として配合を考える際には、エピファは父が異系のシンボリクリスエスということで、配合の妙をつくりやすいのに対し、サートゥルはカナロア×スペシャルウィーク×サドラーだけに、配合相手で如何に幅を持たせるかがポイントになりそうです。

その点、このプレシャライジングの仔は、母系にエピファと同じクリスエスを持っているだけに、エピファと同じ仕掛けを持つことが出来ています。
その上で、サートゥル≒ヘンリーザナヴィゲーターという近親配合で、見事な緊張と緩和を表現しています。

兄弟はここまで全くと言って良い程走っていませんが、2番仔、3番仔はサンデーR募集、4番仔はセレクトセールでミリオンと、その素質は一貫して高く評価されており、配合的に最もハマっている同馬での一発が期待されます。

4月下旬にしてこの馬体であれば、400㎏台後半でのデビューも十分見込めます。

宮田厩舎は、牝馬の重賞勝ち鞍こそないものの、インダストリア、グレートマジシャン、ドゥラドーレス等々、芝のマイルより長い距離で着実に実績を残していますし、ダンシングプリンス、サトノウィザードと、ミスプロ系、キンカメ系でしっかり結果を出しているだけに、相性も良いのではないでしょうか。

レッドファンタジアの22 牡 父レイデオロ 母父Unbridled's Song 木村厩舎

 

 

東サラ系で最も活躍馬を出している母の空受胎明けの産駒。
サンデー系、エピファと続いて、初のキンカメ系のレイデオロの産駒となりますが、変わらず良い産駒を出して来ました。

これで2世代目となるレイデオロ産駒、初年度産駒については、まだ有力馬のデビュー待ちとなりますが、セールの産駒の出来、牧場側の一貫した高評価を見聞きするだけでも、成功ではなく大成功は間違いないところでしょう。

名牝ウインドインハーヘア持ちでも、ディープ経由ではなく、レディブロンド経由なだけに、産駒にはレイデオロの少しキンカメを彷彿とする粘り強さより、ピリッとした面を産駒では出してくるのではないかと思っていますが、それも配合相手に大きく左右されると思っています。

競走生活のレイデオロらしさを出すなら欧州色の濃い配合相手を、2歳戦からバンバン走りそうな面を出すなら米血色の濃い配合相手を、ベタでは有りますが、大事なポイントだと思います。

母レッドファンタジアは、アンブライドルズソング×ストームキャット×フォーントリックと、米血中の米血揃いの血。その濃すぎる故に、産駒には気性の激しさや一本調子な面が出てしまい、大舞台まで辿り着けないか、途中で挫折してしまう産駒も多いのがネックですが、同馬の大きなポイントは初めてサンデーの血が入らない産駒であるということ。

早くから動ける仕掛けを施しつつ、気性的に厳しい面が出てしまうサンデーを排除することで、もう1段階上の舞台に行ける可能性を担保した配合という印象を受けます。

この馬も4月産まれですが、馬体重、手足の長さも十分で、それなりに大きくなりそうですね。

木村厩舎は名実ともに関東トップ厩舎。
産駒はずっと関西の藤原厩舎でしたが、心機一転という感じでしょうか。
 

続きは、また明日に。

 

それでは。