8月も20日を過ぎたというのに、残暑という名がこれ以上似合わなかった年が過去にあったでしょうか?
最高気温が高いのは珍しくもない昨今ですが、夕暮れの涼しさ、秋を思わせる雲、季節の変わり目を感じさせる雨…今年は何一つありません。

毎年20日までの辛抱と思い暑さに耐えていましたが、今年はちょっともう限界模様。
今週いっぱい頑張れば…の状態も、どうにかこうにか凌げるかという状態。
来週は人間ドック休暇もあるけど、それ以外にもいい加減休みを取らないと。
肉体的にもそうですが、精神的にもバテてくる8月末、お盆休みの有難みを感じる今日この頃です。

さて、先週末に発表になったキャロの11産募集確定リスト。
皆さんは、どう感じましたでしょうか?

個人的には、ディープバブル以外は、本家等の動向も踏まえてかなり安めの価格帯になったなと感じています。
その中でも特に感じたのが、標記のロブロイ産駒が思った程の値段が付かなかったこと。

ロブロイ産駒は、ここ2年こそ産駒の活躍が一息ですが、11年産が種付けされた年のクラシックはまさにロブロイ一色。
牡馬はペルーサがダービーを取るかの勢いで、その他にもトレイルブレイザー、モンテエン、マカニビスティー、マグニフィカ、ハートビートソング等、クラシック路線だけでなく、ダート、遅れてきた大物も含め、非常に層が厚くなっています。

もっと凄いのは牝馬。
オークスを勝ったサンテミリオンを筆頭に、アニメイトバイオ、コスモネモシン、アグネスワルツ、ギンザボナンザがクラシック路線を賑わし、先週のクイーンSではラブフールも馬券に絡みました。
キャロからも無事なら…と思わせたシーズンズベストが出ています。

ただ、2年目以降の産駒が全くと言って良い程走らず、現在はリーディングの上位からも姿を消している状態。
それもその筈、イチオクノホシを出した今年の3歳世代は、SS後継種牡馬としては寂しい158頭、POGでも指名候補馬が殆ど見つからなかった2歳世代は僅か116頭。
繁殖の質もかなり低く、これは走らなくても仕方なしと納得してしまいます。
こういう逆境を跳ね返すのが一流ですが、「サンデー×マイニング」という、どうしてもマイナー感が拭えない血統背景が、何ともこの現状を納得させてしまう部分もあります。

しかし、前述の2010年クラシックでの産駒の大活躍により、今年の1歳世代の種付け数はなんと倍増の254頭。
繁殖の質も比べ物にならない位良くなり、本家では、レーヴドスカー、ドナブリーニ、ビワハイジ等々を集める大人気振り。
キャロも11頭を集める凄いラインアップになりました。

これだけいれば必ず当たりが…と思わずにはいられないだけに力が入りますが、産駒傾向はなかなか難しい。

牡馬は父の現役時代同様芝の中距離が得意、長距離は母系通り1枚評価を落として良いでしょう。個人的にはクラシックも母系のアシストが無ければ、若干長いかなと思っています。
ダートは下級条件でこなす程度、マグニフィカやマカニビスティーが出ていますし、今年もナムラビクターがレパードSで好走していますが、ラーイ、BT、エンドスイープと日本のダート向きの血統が内包されています。

牝馬は仕上がり早で、成長力、持続力も抜群。
アニメイトバイオやコスモネモシンは、デビュー以来、かなり酷使されていますが、大きく枯れない素晴らしさを見せています。
ただ、牡馬・牝馬とも斬れる脚を使えないので、外回りより内回り、スローよりハイペース向きの産駒が多く、昨今のクラシック路線を考えると、勝負所で勝ち切れないデメリットがある産駒が多くなるかも。
ディープやステイはその当たりきっちりと結果を出しますからね。

血統面からのアプローチはそれ以上に難しく…
と、かなり長くなったので、今日はここまで。

近日中に血統面と実際の募集馬の考察を簡単にしようかと思います。
こうでもしないと眠くて帰宅後検討もせずにすぐ寝てしまいそうなので(苦笑)