ある日配属先の幼稚園に行くと、子どもに日本語で「ありがとうございます!」と言われた。
「テレビで見たんだ。日本語でしょ?」 ジーーーーン。いつも可愛い子だけど、更に可愛い。。
「すごいね!Rahmatだね!ありがとうございます!」と返す。
毎日私を見ると言ってくれる。 私に元気をくれてありがとう。
こうやって日本語に興味をもってくれたりすると、救われる気持ちになる
5月半ば、ショックなことがあった。
3月から来ていた新しい先生。
この記事に出てきたナルギザおぱ。
靴下をくれたナルギザおぱ
相変わらずの天使っぷりで「こうゆうのはどう?」と話しながら飾りものや教材を作り、新しい保育室を作っているところだった。
折り紙の紹介でもしようかな?と本を見せると「こんなの初めて見た!子どもも私も楽しいはず!私に作り方を教えて。子どもと一緒にやるわ」と、いつも私に任せっきりでは無く、子どものために色々考えていて本当に素敵なおぱだった。
子どもののお昼寝時間も毎日せっせと仕事をしていた。
用があり火曜は休んだ今週。ナルギザおぱも休みと言っていた。
「じゃあ水曜ね~、あの絵の続き描こうね~」と帰った。
水曜も木曜も来ないな~。何かあったのかな?と思っていたら… 木曜。
先輩隊員が作成した「小児がん早期発見啓発ノート」を先生たちに配布していました。
「このノート、ナルギザおぱの分取っておいて今度渡さないと!」と言っていたらいつも親切にしてくれるオディナほんが
「ナルギザおぱはもう来ないよ」
「えっ・・・」
「他の仕事を見つけて辞めたんだよ。」
「そうなんだ~」
先日来た助手もすぐ辞めたし「しょうがないね、大したことじゃないね」みたいな空気を出した。
強がった。それ以上何も言わなかった。
とっても悲しかった。
その場ですぐ泣きたかった。
もっと一緒にしたいことがあった。
1番信頼してて大好きだった。
「日曜日、日本についてのテレビを見たわよ。すごく大きな街や、きれいな田舎もあるのね」
「魚を沢山食べるのね」
「仏像が多いのね。イスラム教には無いのよ」
「でも駅では誰とも挨拶しないで笑わないで歩くのね。人がすごく多いのね」
ついこないだ、一緒に絵具を塗りながら話したのに。日本に興味もってくれてて嬉しかったな。
私が作ったおもちゃもすごく喜んでくれて「子どもと一緒に作りましょう!」って言ってくれた。
空箱を自ら持ってきて「何作る?」って言ってくれたり。
旦那さんはロシアにいて寂しいっていつも言っていたね。もっと話したかったな。。
いつでも会えると思って電話番号も聞いてなかった。
誰かに頼めばまた会えると思う。
また会いに行って感謝の気持ちをたくさん伝えようと思う。
まだ気持ちがぐちゃぐちゃで…。
でも、めげてはいられないので黙々と最近は色々作ってる。(現実逃避?)
廃材で何か作っても一緒にやってくれるとも思えない。
けれど「私が楽しくないと子どもも楽しい訳ない!!!」「まず私が楽しみたい!!」
何か興味もってくれれば良い。
特別なものなんて何も使わずに作れるものがある。
日本ではすぐ手に入った折り紙も画用紙も、紙コップも紙皿も新聞紙も身近には無い。
主に
もういらない紙。
セロテープ(1ドルで買える。強度を簡単に上げるために)
色鉛筆
でも沢山の可能性がある。
「自分が作ったもので誰かが喜んでくれた」という体験。
「こんな風になるんだ」という新発見。 何かを伝えられれば良い。
もうすぐウズに来て1年になる。もどかしい気持ちや悔しさをいっぱい感じている。
もっと出来たことあったんじゃない?1年何してたんだろう?って焦る気持ちもある。
でも毎日少しでも自分を褒めてあげて頑張る。
少しでも後悔無い状態で帰りたい。
長くなりました。読んでくださりありがとうございました。