【回想録】 腎生検の一日・・・
外泊を終え 病院へ戻る途中
私達は TSUTAYAに寄った。
退屈な入院生活を乗り切るために 好きなDVDを選ばせる。
「ドラえもん」やら 「イナズマイレブン」をかりる息子。
私は半ば無理矢理？ 「ドリフ」を２本。
作戦だった。
作戦成功！
検査手術前日。
涙を流しながら ドリフでバカ笑いをする息子と
すんなりさよならをすることができた。
どんな夜を過ごすだろ・・・
病室に息子を残し ２回目といえども不安が残る。
「大丈夫！大丈夫！
ぴーは 男だから大丈夫だよ！」
と 家にむけ車を飛ばす夫。
そして当日の朝・・・
ぶかぶかの手術着に着替えたぴー。
「いやぁ～ん
おっぱいがみえちゃう～
ぱんつが みえちゃう～」
おどけて笑う息子
９時
先生が迎えにきた。
前回はベッドに乗せられ がらがらと連れてこられた３階の手術室。
今回は自分の足で・・・
「いない間に あんたの３DSやっちゃうねぇ～
電源なくなっても怒らないでねぇ～」
との私の冗談に
苦笑しながら手術室に入る息子。
３時間経過・・・・
昼過ぎに 手術室から出てきた息子
「がんばったね・・・ 本当にがんばったね・・・」
がんばった息子が頼もしいやら 痛々しいやら
「おちんちんがいたい・・・
ねむい・・・ すごくねむい・・・」
全身麻酔。
眠る子は夕方まで寝てしまうという。
けれど息子は １時間もせずに目覚めた。
腎生検後は動いてはいけない。
一日中起きあがってもいけない。
起きあがると 針を刺したところが出血してしまうおそれがある。
もちろんトイレにいけないので 尿管に管をさしている。
どうやら
その おちんちんの管が気になって気になってしょうがない様子。
気を紛らわすために もうろうとしながらDSをしたり
DVDをみたり・・・
夕方が過ぎた
前回は同室に小学生男子が２人いた。
ましてや ４つ年上のお兄ちゃんが 同じ腎生検をしており
身動きがとれない体で
「ちんちんいてぇ～」
「ちんちんいてぇ～」
と互いに叫び？ながらのDS対戦。
気を十分まぎらわせることができたのだ。
しかし 今回は そんなラッキーな手はない。
もともと痛みにとても弱い息子。
「いたい・・・いたい・・・
胸が苦しい・・・
おなかがいたい・・・・
ねむいんだけど ねむれない・・・・
手の点滴もやだ・・・
いたい・・・いたい・・・・」
もう DSも ドリフも使えない
ただただ見守るしかできない自分たち・・・
「寝ちゃいなさい 寝ちゃいなさい・・・」
うまく寝付けない息子に
そんな言葉をかけ続けるしかなかった。
そうなのだ
もう時間なのだ
８時前・・・
下の娘が待っているのだ。
次の日は幼稚園
早く寝せてあげなくちゃいけないのだ。
「おかあさん・・・ いっしょにいてくれる・・・？？
ここでねてくれる・・・・？？」
息子の小さな小さな声
「・・・・・・ごめん
みいちゃんが待ってる・・・・」
「ん・・・
わかった・・・ おやすみ・・・・」
「おやすみ ぴー
また必ずくるからね・・・・」
「おやすみなさい・・・」
動けない息子を抱きしめ
立ち去ろうとすると
目を閉じた息子の目に
小さな小さな涙がたまっていた
ごめんね・・・
ごめんね ぴー・・・・
長い一日だった
とってもとっても痛く重い一日だった
夫が前日のように車を飛ばす
「ぴー かわいそうだな・・・つらいな・・・かわいそうだな・・・」
「大丈夫！大丈夫！ ３歳の男の子だって一人で頑張ってたじゃん！
明日の朝には管がとれるから大丈夫だよ！！」
「いや 痛いし気になるし心細いんだよ
心の置き場がないんだよ・・・
男だから大丈夫じゃないんだよ・・・」
「なんとかなるさ」
「なんとかなるさ」と思いこもうとする私
「心配だな・・・」
「かわいそうだな・・・」を繰り返す夫
そして朝が来た
ぴーは眠れただろうか・・・
朝 ５時半過ぎに台所にたつ
夫と娘が起きるまで まだ１時間弱ある。
すると別室から物音が・・・
「おはよ・・・
おれっ これから病院いってくる
今から家出れば ６時半には着くんだ。
会社に行く前に顔出してくるよ。
今自分ができること やるしかないからな！」
いつもは なかなか起こしてもおきない夫のさわやかすぎる目覚め
普段は同性
よく遊び よく息子の相手をしてくれるが
同じ男を意識してか やや息子に厳しいめの夫。
ここまで怒るか！？ってくらい 怒り出すととまらなくなる夫。
だけど
だけど
ほんとうに ふかいふかい 愛情を持っている人なんだな・・・
父親としての愛情の深さ
改めて言葉にすることは こそばゆいけれど
本当に この時は（？） この時だけは（？？） 夫に敬服。
お昼ちょいすぎ
私が病室に行くと 点滴の針はついているものの
いつもの息子が待っていた。
ああ
ようやく ひとやまこえた！
心から そう思った私だった。
長い話を最後まで読んでくれてありがとう
今日 おかげさまで退院です
がんばった ぴー のぽちっと一押しよろしくね！
ありがとう♪
「明日 退院できますよ 何時でも構いません」
「ありがとうございます！ 朝一番にきちゃおっか！？」の私の言葉に
「オレ もうちょっとゆっくりしたいから お昼過ぎでいいよ
そうそう 人生ゲーム きたらやってね
」 とバカ息子。
昨日は３歳の親子と私と人生ゲーム対戦に夢中の小４。
一週間の入院ライフ
あれやれ！これやれ！とうるさいことをいう人間もいない
普段相手をしない私が つきっきりで遊び相手
看護士さんもメイドのように使い 半ば ホテル生活だったようです
さあさ
下界に帰ろうね！ぴーくん！
しつこいけれど
あなたからの票が入っておりません！！
私がおねだりする前に 是非是非！
この忙しい師走。決して読み直せなどといいません。
あなたの心にちょっとでも残っている『笑い』の記事『ちょっと心に感じた記事』
ひとつでもふたつでも ５こでも １０こでも なんでもいいので教えてね。
リアルな友は 携帯からで構いません。
是非是非 わたくしに更新の力を与えてくださいませ
延びた締め切り
２６日（水）までに 一言でいいのでよろしくね！