検証 ぜん息大発作 最終回 | ぱいれーつかあさん☆彡羅針盤はマヤ暦!

検証 ぜん息大発作 最終回

前回からの続きです。  (検証 ぜん息大発作1

                (検証 ぜん息大発作2

                (検証 ぜん息大発作3

                (検証 ぜん息大発作4 ) 
                (検証 ぜん息大発作5

                 



ぱいれーつかあさん 今日もざっぱーでいこう



祭り後のにぎやかな町中を 

義父の車で飛ばし かけこんだ国立病院。

                                   











狭く暗いホール奥のひとつだけ明るい受付



ぱいれーつかあさん 今日もざっぱーでいこう


「さっき電話をくださった○○さんですね!」


見るからにこちらを安心させてくれる ベテラン看護士。









どっしりと構えたその姿に 私は 助かった・・・・と思った。









が、かかえた娘の姿をみると
ぱいれーつかあさん 今日もざっぱーでいこう




表情がガラリとかわった。


こちらを安心させるオーラが瞬時に消え

その動きから 危険な状態であることが明らかにわかった。









病室で 酸素濃度を測定すると 80前半。

97%以上が普通 95%以下から苦しくなり 90%以下は即入院のレベルと言われる。


80前半・・・ 

看護士と40半ばであろう女性医師の険しい表情が続く。

ぐったりする娘に 酸素マスクがかぶせられた。



ぱいれーつかあさん 今日もざっぱーでいこう



「おかあさん!これは ぜん息の大発作です!

 兆候があったはずです!気がつくはずです!

 なんでここまで ほおっておいたんですか!??」



美人で できる女を感じさせる医師に ピシャリと言われた。








私は娘をかかえながら ここまでに至った経緯を伝えた。


2,3日前から鼻水が出ていたこと。

くしゃみが出て 気管支の音がきこえてきたので 以前から何度も助けられた薬を飲ませて様子をみていたこと。

たまたま土曜日で 夕方前に病院に連れていけなかったこと。

ぜんそくの知識がなかったので 熱もないし安静にさせれば落ち着いていくのではないかと思ってしまったこと。







一通り 私の話をきくと
ぱいれーつかあさん 今日もざっぱーでいこう



「おかあさん ちゃんと考えて動いてたんだね・・・」



 






この一言に 私は救われた。

薬の名前をきちんと伝えたことが とりあえず女性医師を納得させたようだった。


薬の飲ませ方は間違っていなかったこと。

3回くらい飲ませてみて状況が落ち着かない時は 病院でみてもらうこと。

咳 鼻水 ゼロゼロが続き それでも熱がないときは 間違いなく ぜん息であるということ。



症状がひどかったため感情を思い切りぶつけられたが

こちらの話をきちんときいてくれる。

そして しっかり目をみて てきばきと話をしてくれるその医師に信頼感を持った。







酸素マスク内の青白かった娘の唇に 明るみが戻ってきた。


小さな体に重たいレントゲン検査用ガウンをかぶせられ 私と手をつなぎ写真をとってもらった。

さっきまで立つこともできずに 苦しがっていた娘に言葉が戻ってきた。




助かった・・・・・


心から そう思った。



1週間ほどの入院をつげられた。 長い長いまっすぐの暗い廊下。体につけられた機材等もあるため 私は娘をかかえ車いすに乗り病棟へ移動することになった。さっきのベテラン看護士が案内をしてくれた。


奥の奥にみえてきた綺麗な明るい小児病棟。


点滴等処置をするため娘と離れ 看護士と二人きりになった。





「そんなに危険だったんですか・・・」と私。


「久々にこんなに大変な状態で運ばれてきた子に会った。本当に危険だった。

 あと少し遅かったら 命も危なかったかもしれない・・・・」と看護士。


思わず体が震えた。








しばらくして 小さな手に点滴のチューブをつけられた状態で娘が私の元に戻ってきた。

「よかった・・・本当によかった・・・・」

娘をぎゅっと抱きしめた。












最後まで読んでくれてありがとう。

これで 今回の話はおしまいです。



大切な我が子を命の危険にさらせてしまった自分と向き合うことは 正直厳しかった。

その時の自分 そして娘の姿がリアルに浮かんできては あの時 こう動いていればとの思いでいっぱいになるから・・・。


けれど ブログ化することにした。

ぜん息の知識のない若いママさん達の少しでも参考になればとの思いだ。


退院してから10日。 たくさんのママ友だちと話をした。

正直 数うちゃ ぜん息児にあたる!というくらい こちらも驚くほど ぜん息児を抱える またぜん息児を育ててきた母親が多いことがわかった。



「おかあさん!何してたんですか!大発作ですよ!」と言われてきた母親は 一人二人ではなかった。


みんな えっ!?ぜん息??ぜん息だったの 我が子が・・・!?

というのが どのママからもでる最初のリアクション。

私だけじゃなかったんだ・・・。と いけないのだが ちょっぴり安心?した気持ちもある。



脅すわけではないが もしかしたら あなたのお子さんにも その可能性があるかもしれない。



けれど 我が娘が「ぜんそくっぽいかも」と言われ 何もなくとどまっていた2年間同様

早め早めに動いていれば ぜん息の診断を下されずに成長していける子も多いと聞く。



あくまでも 今回の検証は我が家の個人的なものに過ぎないが もし同じような症状があった時に ちょっぴり

参考にしてもらえればうれしい。


そしてえらそうなことを言ってしまったが なにぶんぜん息について若葉マークなので

ぜん息の先輩から いろいろ話を聞かせてもらえればと思っている・・・・・。




改めて ふだんのぱいれーつから離れ 暗く思いテーマにつきあってくれて感謝です。

この面にかぎって?いえば 

『ぱいれーつかあさん 

 今日もざっぱーでいってはいけません!』

と タイトルを変えた方がいいかも・・・。と本気で考える とっティーでした。


次回は 娘と私の入院生活シリーズ?を予定してます。


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