■上級 7.システム変数 [useri/userr] | AutoCADマクロ屋本舗
■初級 7.SETENV/GETENV】で述べましたが
"setenv/getenv"コマンドは、AutoCADのレギュラー版(以下R版)には無く
LT専用のコマンドです。

ただし、R版・LT版にも存在する、システム変数が有ります。

それが、システム変数 "useri1~5/userr1~5" です。


ヘルプを参照すると・・・
USERI1~USERI5 は、整数の値を格納します。
USERR1~USERR5 は、実数の値を格納します。
と記述されています。


■使用例

1)USERI1~USERI5
"setenv;to"の代わりに使用すると良いでしょう。
^C^C_useri5;0;

2)USERR1~USERR5
面積や長さの値等、数値を格納する時に使用すると良いでしょう。
^C^C_area;o;\_userr5;$M=$(getvar,area);
^C^C_lengthen;\;_userr5;$M=$(getvar,perimeter);


また、LTには使用出来ませんが、R版専用のシステム変数が有ります。
それは、"users1~5"です。

このシステム変数
USERS1~USERS5 は、文字列を格納します。

■使用例
3)USERS1~USERS5
座標値や文字等を格納させる時に使用すると良いでしょう。
^C^C_id;\_users5;$M=$(getvar,lastpoint);


ちなみに・・・
"useri/userr/users"を呼出す場合は・・・
$(getvar,useri5)
$(getvar,userr5)
$(getvar,users5)
と、なります。("getenv"では無く"getvar"に注意)



ただし!!
このシステム変数は、R版でも使用出来ますが
アドオンソフト等が搭載されているCADの場合
アドオンソフトが、このユーザー変数を使っている場合がありますので
使用するには、注意が必要です。

その為、本来はあまり使用しないコトをお勧めします。

R版でも"setenv/getenv"が使用出来る様に
本サイトにて、"TdMacros"様の Lisp を紹介させて頂いてます。
こちらのページ を参照下さい。


それらを踏まえて、このシステム変数を使用すれば
R版にもLT版にも使えるマクロが作成可能ですので
覚えておくと良いでしょう。

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