■初級 12.スクリプト作成/使用方法 | AutoCADマクロ屋本舗
今回は、"スクリプトファイル"を使った作図方法です。

スクリプトとは・・・
一連のコマンドをテキスト ファイルから読み込むスクリプト機能があります。
スクリプト機能を使うと、製品のデモやトレード ショーなどで使用する
連続実行ディスプレイを簡単に作成できます。

と、ヘルプに記載されています。

よく分からないので、簡単に・・・

マクロの場合、コマンドやユーザ入力"\"やDIESEL関数を使用し作成しますが
スクリプトの場合、コマンドや座標値や数値を、ひたすら実行するモノです。
その代り、スクリプトでのユーザ入力"\"やDIESEL関数は使用出来ません

マクロの方が便利では?と思う方もおられるかと思いますが
連続したコマンドを実行するだけなら、動作も軽く
使い方次第では便利なコマンドです。


それでは、作成方法を・・・

スクリプトファイルの拡張子は***.scrです。

作成するには、まず・・・
Windowsの[スタート]メニューから、[プログラム] → [アクセサリ]の"メモ帳"を開きます。

※記述方法は以下
;[スクリプトの説明記入]
;[スクリプトファイル名.scr]
;
--------------------------
ここにコマンドや座標値を記入
--------------------------

;
;スクリプトの終わり


スクリプトの場合・・・
"改行"又は"半角スペース"で"エンター"となります。
 ; では"エンター"にはなりません。

例えば・・・
マクロで
_line;non;0,0;non;@100,0;non;@0,100;non;@-100,0:non;@0,-100;

この様な記述の場合、スクリプトでは
line non 0,0 non @100,0 non @0,100 non @-100,0 non @0,-100

もしくは・・・
line
non
0,0
non
@100,0
non
@0,100
non
@-100,0
non
@0,-100

この様になります。

作成していく上では、改行する方が簡単かもしれません。


では、例として、□100の四角形を作図するスクリプトを作成してみましょう。

メモ帳に
;□100作図
;rec100.scr
;
line
non
0,0
non
@100,0
non
@0,100
non
@-100,0
non
@0,-100
;
;スクリプトの終わり

この様に記述し、"検索パス"の通ったフォルダを指定し
「ファイルの種類」に"すべてのファイル"を選択し
「ファイル名」に、例として「rec100.scr」と"名前を付けて保存"します。

AutoCADマクロ屋本舗-level112-01

これで、スクリプトファイルの作成は完了です。


このスクリプトファイルを使用するには
"SCRIPT"[スクリプト実行]コマンド が有ります。

SCRIPTコマンドを実行すると
AutoCADマクロ屋本舗-level112-02

スクリプト実行ダイアログが表示されます。

「ファイルの場所」から、スクリプトファイルの保存先を選択し
「ファイル名」に、実行したい"スクリプトファイル名"を記入、又は選択します。

[開く]ボタンを押すと、スクリプトが実行されます。


これが、スクリプトファイルの使用方法です。

形状の決まった部品等を、素早く作成するには便利な方法です。
例えば、鋼材等をスクリプトで作成しておくと
作図する上では楽になるかも知れませんね。


スクリプト例)
;100x100x10; 等辺山形綱スクリプト;
;L100x10.scr
;
pline
@
none @100,0
none @0,3
a
none @-7,7
l
none @-73,0
a
none @-10,10
l
none @0,73
a
none @-7,7
l
none @-3,0
none @0,-100
c
; ;スクリプト終了



by totthi


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