こんにちは。スパかけです。
今日はサッカー選手の上半身(胸・腕)の筋肉量について考えたいと思います。
サッカーをやっている人なら一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
サッカー選手に上半身の筋肉は必要であるかということです。
様々な意見があると思いますが、私の意見は
絶対に必要であるということです。
プレミアリーグなどの海外で活躍している選手を見てみると上半身の筋肉量が多い印象を受けますね。ふくらはぎはすごい細い選手であるのに......
今回は特にどの筋肉が必要であるか解剖学的観点も含めて書いていきます。
まずサッカー選手にとって重要な筋肉をざっと紹介します。
大胸筋
広背筋
三角筋
上腕三頭筋
小円筋
大円筋
棘下筋
正直私はこの筋力だけ鍛えればよいと考えています。実際私もこの部位のみを行っています。
各々説明していきます。
初めに肩関節の動きを説明するうえで動きの方向と名称を表しています。
※この画像をもとにして話を進めます。
各筋肉の役割を紹介します。
大胸筋:肩関節の水平屈曲、内旋、内転、屈曲、伸展、外転
広背筋:肩関節の内転、伸展、内旋、水平伸展
三角筋:肩甲骨の外転、屈曲、水平屈曲、内旋、伸展、水平伸展、外旋
上腕三頭筋:肩関節の伸展
小円筋:肩関節の外旋、水平伸展、伸展
大円筋:肩関節の伸展、内旋、内転
棘下筋:肩関節の外旋、水平伸展、伸展
プレーする際にこの8つの動作のうちどの動作が一番多いと思いますか?
実はこの中の3つしかないんです。
それは 外旋 水平伸展 伸展 です。
1つずつ説明します。
まず外旋です。私は外旋が最も重要であると考えています。
外旋する際に使われる筋肉は小円筋と大円筋の2つしかありません。
サッカーにはフィジカルコンタクトが多いですね。体が小さい選手や線の細い選手は苦手な人が多いと思います。そんなときに使えるのは肩関節の外旋動作で相手をおさえるということです。実際にやってみるとわかりやすいです。
外旋動作のまま手の甲で相手を押すのと手のひらで押すのとでは手の甲で押す方が圧倒的に強いです。あと姿勢がよくなりやすいんです。
手の平を外に向けてしまうと肩が上がりやすく上半身のバランスが崩れやすくなります。
次に水平伸展です。水平伸展の際に使われる筋肉は広背筋、三角筋、小円筋、棘下筋です。サッカーではボールをけるとき、蹴る足と逆の手を大きく広げます。その時の動作は水平伸展になります。
水平伸展が大きくできることによって胸が開いて全身のパワーを使ってボールを蹴ることができます。
3つ目の肩関節の伸展です。肩関節の伸展の際に使われる筋肉は上記のすべての筋肉です。肩関節の伸展、つまり肘を後ろ方向に引く動作はすべての競技に必要であると言えます。
それは走るときに肘を引く動作が用いられるからです。
ところで
皆さんはインナーマッスルという言葉を聞いたことがあると思います。
先ほど挙げた小円筋と棘下筋はインナーマッスルと呼ばれます。
インナーマッスルの対義語はアウターマッスルで、大胸筋や広背筋、三角筋などが該当します。
アウターマッスルのの特徴がパワーがあり持久力が少ないことに対してインナーマッスルはパワーこそ少ないものの動きを安定させ、持久力が高いことが特徴です。
つまり
インナーマッスルの強化
↓
肩関節の安定、強化
↓
動きの安定、パワー強化
↓
パフォーマンス向上
となるわけです。
普段行っている筋トレは基本的にアウターマッスルを鍛えていることが多いです。
そのためトレーニングの内容を変える必要があります。
筋トレの内容はまた後日投稿します!
つまり、上半身の筋力が絶対に必要であるのは
サッカーではフィジカルコンタクトの中で上半身の状態がプレーのパフォーマンスに影響する
からです。
サッカーでは上半身を使う動作が多くあります。
キック時の手の振りや相手を抑える、ブロック、走る、ヘディング、ターン、エリアの確保などほぼすべての動作に肩周りの筋力が使われています。
最後に有益な情報があります。
サッカー選手はとりあえず筋トレをしておけばよいと考えている選手もいると思います。
俺は名前や部位、種類なんて知識はいらないぜ
そんな選手に向けて伝えます。
このような知識を持たないで筋トレを行う選手と知識を持ったうえで自分自身で考えて筋トレを行う選手とでは筋肉の付き方は違う
という点です。
本当ですよ!
トレーニングの5原則の中の意識性の原則です。
嘘だと思ってやってみてください。
自分が知識面でも身体面でも成長していることが感じられると思いますよ!
ぜひやってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。