21:アメリカがベネズエラ大統領を拉致

 

アメリカがベネズエラ大統領を拉致して

ニューヨークへ護送した

トランプ大統領がそういう人なのではなく

アメリカがそういう国なのである

マドゥーロ大統領が犯罪者だから

それが許されるのなら

北朝鮮に拉致された人たちが

犯罪者ならあきらめたのか

日本人はアメリカへの幻想を

捨てなければならない

 

22:アメリカへの幻想

 

物価高がはてしなくとまらない

東京の家賃も高すぎるが

ニューヨークの家賃はべらぼうである

1950年代のアメリカは

確かに輝いていたかもしれないが

現代のアメリカに憧れる日本人はいるのか

アメリカは幻想の国である

 

23:北朝鮮の権力者

 

あのような独裁者がなぜ一国を支配できるのか

それを利用して権力をふるえる人たちがいるからである

権力者は手段をえらばずそれを得ようとする

立派な人は権力者にはなれない

権力者は醜悪でなければならない

日本の権力者は見栄えがいいだけである

 

24:日本も核保有

 

オフレコの発言がおおやけにされた

核保有はルールを超越するらしい

北朝鮮はみずから核を開発しながら

日本の核保有を非難している

自分は持っていながら

人には持つな言っている

お金持ちは貧乏人を必要とする

誰もが持っていれば価値がないのだ

 

25:蓮佛美沙子は天才である

 

大林宣彦は彼女のことを

100年にひとりの逸材だと言っていた

ドラマの中で彼女は演技をしているのではない

与えられた役を生きているである

楽しくしっかりとまじめに本気で

自分の役を生きているのである

われわれは人生において

蓮佛美沙子でなければならない

 

26:「推し」と「ファン」の違い

 

「推しの殺人」・「推しが上司になりまして」

「推し」はドラマのタイトルにまでなっている

「推し」と「ファン」はどう違うのか

「臼田あさ美は私の推しである」

「私は臼田あさ美のファンである」

「推し」は対象そのものをさし

「ファン」は自分自身をさすようである

われわれは消えてゆく言葉を

目の前で見ることはできない

これからあらわれる言葉を

まのあたりにすることはできるようだ

 

27:日本の平和ボケ

 

アメリカがベネズエラを攻撃した

ロシアのウクライナ侵略に文句が言えなくなった

中国の台湾進攻に口実を与えることになった

高市総理の発言撤回などと悠長なことを

言ってはしゃいでいる場合なのか

台湾進攻はありえないと日本人は思っている

それは根拠のない希望であり妄想・幻想である

支那事変で中国に侵攻したことを忘れたのか

中国がたびたび日中戦争の歴史を持ち出すのは

戦争が起こっても文句をいうなという警告である

中国には国家統一という大義名分がある

米ロ両国はそのうえにさらに口実を与えてしまった

あれほど一体となって戦争に邁進した国が

今度は一致団結して平和ボケのなかにある

 

28:アメリカ独立宣言の原文

 

日本の中学校で英語の筆記体を教えなくなったのは

1990年代なかば頃であった

アメリカではそれ以前から手書きの文字自体が

タイプライター・パソコンに代わっていた

現在ではおばあさんが書いた手書きの手紙を

読めないのがふつうなのである

人間は簡単で便利なものにはすぐに慣れる

めんどくさいのが本能的に嫌いな生き物である

いまさら筆記体をおぼえるアメリカ人はいない

西成のおっちゃんが読めるアメリカ独立宣言の原文を

ハーバード大学卒のアメリカ人が読めないのである

 

29:今の小学生はタブレットで字を書く

 

今の小学生の手書きの字は読みづらく見苦しい

はっきりと「へたくそ」と言いたいが

教育学的にそう言ってはいけないらしい

タブレットで字を書くのだそうだ

多少へんてこでも機械が読み取って修正するらしい

だから「へたくそ」でも通用するのである

今の小学生はタブレットに書くように手書きするのだ

鉛筆で字を書くと力がいり手が疲れるらしい

「鉛筆よりも重いものを持ったことがない」というが

鉛筆さえも重たい時代となった

 

30:詩の題材はどこにあるか

 

詩の題材はどこにでもある

いたるところにある

詩の題材にならないものはない

テレビの中にネットの中に

ニュースの中に日常生活の中に

風景の中に本の中に

四六時中詩のことを考えている

寝る前にこれから起きる前に

睡眠中に覚めたときに

いつもいつも詩の中にいる