音楽と言語
ハーバード大学のハワード・ガードナー(Howard Gardner)博士 。
彼の提唱するSeven Types of Intelligenceの中に、
音楽の知能
と
言語の知能
があります。
(Seven Types of IntelligenceもしくはMultiple Intelligences。
彼の著書については、こちら(アマゾン) をご覧下さい。)
他の5つの知能としては、運動、数学、などが挙げられますが、これが今日の本題ではないので、詳しいことについてはすみませんが省略させていただきます。
(もっと知りたい方はこちらのリンク へどうぞ。英語のサイトですが、端的によくまとめてあります。)
この論理によると、
7つの知能が相互に助け合って、発達を促進する
ということで、
私の幼児音楽教室に来るお母様方の中にも、
「モーツァルトで計算能力が上がる」
という密かなもくろみを持って来ていらっしゃる方もいるようです。
私どもは動機は別に問いませんので、きっかけは何でもいいわけですが、
来るうちにどんどん楽しくなって、お母様の方がやめたくなくなってしまう例も多く、
そういうお話しを聞くとこちらも嬉しくなってしまいます。
ところで、音楽と言語という話しに戻りますと、
子供が例えば6ヶ月くらいの時から教室に通い始めて、1年なり、2年なり経ってくると、
次第に子供も色々と喋り始めます。
そこでよくお母様方から聞くのが、
「音楽をやっているおかげで、言葉の能力が他の子と比べて高いと思われる」
というお話しです。
現場で何人ものお母様方からこういったフィードバックを受けますし、また実際に昨年の11月にも、スタンフォードで行われた新しいリサーチ結果 が出ているようです。
私のクラスに、男の子と女の子の双子が来ています。
10ヶ月頃から始めて、今では2歳になりました。
男の子はとても活発、女の子は少し恥ずかしがり屋さんですが、
二人ともとても可愛くて、賢い子供たちです。
お母さんのアイリーンが教えてくれました。
二人は夜一緒の部屋で、隣同士のベッドで寝ているそうで、ご両親とは別のお部屋だそうです。
こういう場合はモニターを置き、両親は部屋の様子をうかがいながら、同時に安全確認などもしているわけですが、
ある夜のことです。
寝たかな~っと思っていたら、二人が会話を始めたそうです。
ボーイ 「ねぇねぇ、お馬の歌を歌おうよ」
ガール 「・・・・・・・・・・・・・・・・・。ごめんね、今日は疲れているから」
ボーイ「・・・・・・・・・・。あ、そう。。。。 じゃ、ハローの歌は?」
ガール 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ほんとにごめんね。でも今日は疲れているから」
ボーイ 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。あ、そう。。。。。。
じゃあ、僕一人で歌うね。ドゥールールー」
ガール 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
じゃあ私、スパイダーの歌なら歌えるよ」
女の子はお付き合いでも歌わないと悪いと気を遣ったらしく、ついに一緒に歌い始め、そしてしばらくするとそれも止み、自然と静かになっていったそうです。
お母様とお父様は、この様子をとても微笑ましくモニターで聞いていて、すっかり幸せな気分になったとのこと。
特にお父様は、教室に一緒に来る機会も少ないので、こんなに色々な歌を子供たちが知っていて、ちゃんと歌えるということが、たいへん嬉しく、また誇らしくも思えたそうです。
さあどうやらすっかり寝入ったようだから、ということでご両親も就寝時間かな・・・と思ったところで、あらあら、また男の子の話し声が・・・。
ボーイ 「ねえねえ、マミーの名前はアイリーン」
ガール 「そうよ、マミーの名前はアイリーン」
ボーイ 「ダディー ハズ ノー ネーム」
ガール 「・・・・・・・。そういえばそうね。ザッツライト。ダディー ハズ ノー ネーム」
「どーゆーことなんだーー!!エーーーーッッッ!!!???」
(・o・)
お父様のショックは相当なものだったそうです。