夢を見ました






私は雲になって空に浮いていました

浮遊感は私に私が自由だという錯覚に陥らせました

しかし風に押されるがまま、移動していた
私は自由じゃなかった

私は東にいきたかったけど、風は私を北に追いやった

自分の力で自分の好きな方角に飛ぶ鳥を見て、鳥はなんて自由なんだと羨んだ

風が変わった

すこし東よりの風

嬉しかった

だからもっと東に進もうと努力しようとした

でも自分には羽がないので、風が押したぶんしか東に行けなかった

もどかしい



私はふと下を見た

美しい海が広がっている

けれどその海は私を不安にさせた

海より生まれ、海に還るのは癪だった

東に行かねば

その気持ちが強くなった

私の降り立つ大地のあるところまで行きたいと思った




東に進むと大きな入道雲に出会った

入道雲は言った 「私は東に行かねばならない」

私は入道雲とともに東に進んだ

入道雲は大きくたくましく、気紛れで西よりの風が吹いたときもほとんど動じなかった

だから西の風が吹くと私は入道雲の影に隠れて守ってもらった

入道雲はそんな私を稚児を見るような目で見ていた




日が沈み始めた

私たちは島国を見つけた

あまり大きくはない

でももう他の地まで辿り着く自信はなかった

島国の向こうには今までよりもっと広い海が広がっていた

私はこの島国に降り立つことにした

大きな入道雲は更に東に進むらしい

入道雲が降り立つにはその島国は小さすぎた

私は入道雲に別れを告げ、ひとり島国を目指した



島国についた

とても美しい国だった

緑が生い茂り、動物が活き活きとしている

島国の中央では人間が暮らしていた


…人間?

懐かしい響き

私は自分が崩壊するのを感じた

しかし不思議と哀しくはなかった

ようやく大地に降り立つことができるからだ

大地は暖かく私を受け入れてくれた















…昼寝なんてするんじゃなかったかなと思っています

久々に見る変な夢だったなあ

夢といえば、昔自分が死ぬ夢を見て起きて泣いたことがあります

あと母に怒られる夢とか学校に忘れ物をする夢とか

父の夢を見たあとには、しばらく考えこんだ気もします

そういえば兄貴だけ私の夢に出演したことないかも…


夢って不思議ですね