今日は朝からボケーっ…としている
いや、したくてしてるのでなくて、そうしていなくてはいけない状態になってしまった(汗)
昨夜フローリングの上で寝っ転がってる時、フイに何とも言えない幸せな気持ちになって……そのまま寝落ちしてしまった。。
朝になり、いつものように洗濯機に洗剤をキャップ一杯分測って投入したと同時に「アタタタタッ!!」となってしまった。。
今日は仕事が入っていなかった。ホントついている! 湿布貼って一日、ナマケモノのようにのろのろ過ごせばきっと明日には治る。うん♪
扇風機の真ん前にペタリと座り込み、気持ちよく風に当たっていた。
すると知らないうちに
♪ なも知らぬ〜 遠き島より流れよる
椰子の実一つ……
と口遊んでいた。。
私は幼稚園の時、物凄く嫌われていた
多分理由は……よく泣くから(笑)
泣かない日が無かったくらい毎日ビービー泣いていた
その理由が、ちゃんと話せずバカにされたとか、
給食に食べれるモノが入ってなかったとか、
先の折れ曲がった折り紙が配られたとか……
そんな取るに足らない小さなことで毎日泣いていた
他の子と比べて余りにも繊細なので、母は私のことを「ガラスちゃん」と言っていたっけ
その「ガラスちゃん」は絵を描くコトと、はないちもんめが大好きだった
教室の隅っこで毎日一人クレコンで絵を描いていた。
じゅんこちゃんという、ちびまる子ちゃんに出てくる山口さんにそっくりな女の子が、よく「ヘタクソ〜」と言いにきた
はないちもんめは
必ず私は最後の一人に残っていた
そう……最後の最後まで欲しいと言われない子だった
いつも最後の一人になるので、じゅんこちゃんはニヤニヤ笑っていたけど、
それでもはないちもんめが好きだった
きっと、毎回毎回今日こそはあっち側に早く行くんだっ!! てウキウキドキドキしながらしていた…
一度だけ……うん、多分一度だ。
最後から二番に「マリちゃんがほしいー!」て言われたことがあった。
嬉しくて嬉しくて…小さな身体全体に喜びが走ったな♪
……ガラスちゃん…可哀想すぎ……。
ある時クラスで一枚大きな絵を描く行事があった
床に大きな大きな白い紙が敷かれていた
その周りを囲むように全員が座っていた
先生が私に靴を抜いで紙の上に上がってくるように言った
私が上がると先生は鉛筆を渡し、
「この紙いっぱいに大きな椰子の木かける?」
「うん」
「実もかける?」
「うん」
私は好きなように椰子の木を描いた
そして実も描いた
大きく大きく…画面いっぱいに
じゅんこちゃんの前に来ると、じゅんこちゃんは小さな声で「ヘタクソヘタクソ」と呪文のように唱えてる
先生がじゅんこちゃんに「じゅんこちゃん次描く?」と言うとじゅんこちゃんは黙った
皆が見守る中、私は紙の上でゆっくりゆっくり椰子の木を描いていた…
椰子の実
作詞:島崎藤村
作曲:大中 寅二
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷の岸を 離れて
汝はそも 波に幾月
旧の樹は 生いや茂れる
枝はなお 影をやなせる
われもまた 渚を枕
孤身の 浮寝の旅ぞ
実をとりて 胸にあつれば
新なり 流離の憂
海の日の 沈むを見れば
激り落つ 異郷の涙
思いやる 八重の汐々
いずれの日にか 国に帰らむ