丸い月を眺めながらずっと散歩をしていた



すると、堰を切ったように何十年も昔の思い出した事さえないような記憶が次から次へと溢れてきて



よくもまあこんなことまで覚えているもんだと感心しながら、勝手に流れてくる記憶をボーッと楽しく眺めていた





そんな夜が3日くらい続いた後…






今度は、今の今まで楽しいと思っていたこと大半が煩わしくなってしまったことに気がついた




毎日常に賑やかな笑い声や喧騒に囲まれて



とても楽しいと思っていた職場だったのに



その全てが面倒になってしまった。




話すのも
合わせるのも
笑うのも………



だからそっと離れることにした






なんでも 誰でも 波というものがある




今はそんな波なのだ…





この絵のような小さな部屋で

静かに海を眺めていたい