親戚の叔母さんに言われた。
「私らも言ったけど、マリちゃんからちゃんと言わんとなぁー。アレじゃちょっとなぁ〜」
「う〜〜ん……そう言われてもなぁ〜。。」
ここ数年、親戚や家族の中でちょっとしたことだが、私の母のあたまが問題になっている。
「似合ってたらいいけど、なんていうか…ちょっとヤマンバみたいやろぉ〜」
「うん。私は童女みたいやなって思ってるー」
母が何十年と通っていた美容院の先生が数年前に亡くなり美容院に行くのも辞めてしまった
それ以来髪は伸び放題のまだらのグレイヘアとなった
「お母さん、髪の毛の量多いやろぉ?」
「うん、伸ばして余計ヤバい」
「私も遠回しに切った方がいいって言ったんやけどね〜、頑固かして言う事聞けへな!」
そう…。
母は幼い頃に伸ばしたきり、何十年ぶりかのロングヘアで、三つ編みのお下げやポニーテールや、可愛い小物などつけてウキウキ楽しんでいる
しかも「道歩いてても皆お母さんのグレイヘア注目してる!いいと思ってるんやわ!」と、父や子、孫の大ブーイングにも物ともしない超ポジティブシンキング!!
先日も、また髪の毛の事で父と揉めていたが、
「うるさーい‼︎ 似合わんでもいいんや!好きな髪型やってるだけやー!」と怒りながら大頭にガッガッガッと激しくブラッシング音立てながら私に、
「ちゃんと毎日ブラッシングしてるか?キレイな髪の毛になるで!」と言う母の、どんどん横に広がっていく髪の毛を見ながら何も言えなかった…。
先日会うと、母はラーメンマンのような髪型をしていた
そしてどうしてラーメンマンになるのか、
どうしたら優雅なマダム風になるのか、一緒にラーメンを解きながら、簡単に出来るまとめ髪を母にしてみた
その簡単なまとめ髪に満足した母は
「ちょっと!お母さん可愛いから写真撮っといて♡」
と喜んでいたが、
つぎの日、やっぱりラーメンマンに戻っていた…。
誰が何と言おうが自分がしたいからする
似合わなくても、自分が満足なら他人に関係ない
どうやこうや言われる筋合いはない
自分を抑えてまで人の枠に収まる必要もない
母のラーメンヘアから学んだ
……うん。それで いいか♪
お母さん、顔もこの岸田劉生の野童女にそっくりだけど、
それでもいいか〜(笑)